乾燥する冬の季節に、スカートやワンピースが静電気で足にまとわりついてしまって困ったことはありませんか。せっかくおしゃれをしていても、静電気で衣服のラインが崩れてしまったり、静電気で痛かったりして不快な気持ちになってしまうこともあるでしょう。
そこで、この記事では静電気が起きてしまう原因と、静電気が起きないようにする方法を紹介します。静電気が起こらないようにする予防方法も解説しているので、普段から気を付けてみてくださいね。
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タイツが静電気を帯びる原因とは
タイツが静電気を帯びる原因を2つ解説します。
原因①衣服の摩擦
1つ目は、衣服の摩擦です。冬は防寒のために何枚も重ね着をすることが多いため、衣服同士がこすれ合い、静電気が溜まってしまいます。
原因②冬の乾燥した空気
2つ目は、冬の乾燥した空気です。夏など空気中に水分が多い時は、摩擦で溜まった静電気が自然と放電されます。しかし、空気中の水分が少ない冬は、静電気が放電されにくく、金属などの電気を通す素材に触れた時に一気に流れることになります。
静電気が起きやすい衣服の素材とは
冬は静電気が溜まりやすい状況にありますが、少しでも静電気を防ぐためにはどのような衣服を着ればいいのでしょうか。
素材ではなく組み合わせの問題
実は静電気が起きやすい素材があるわけではなく、プラスとマイナスの電気を帯びる素材同士がこすれることで、静電気が発生しやすくなります。プラスに帯電しやすい素材とマイナスに帯電しやすい素材があるので、それぞれ紹介します。
プラスに帯電しやすい素材
プラスに帯電しやすい素材は次のとおりです。
・ナイロン ・ウール ・レーヨン ・絹
マイナスに帯電しやすい素材
マイナスに帯電しやすい素材は次のとおりです。
・アクリル ・ポリエステル ・アセテート ・麻
どちらも帯電しにくいのは綿です。また、同じ性質に帯電しやすい素材同士がこすれても、静電気は起こりにくいです。
【予防編】タイツの静電気を防ぐ方法
タイツの静電気を予防する方法を解説します。
同じ素材の衣服でコーディネイトする
上記で解説したとおり、異なる性質に帯電しやすい素材同士がこすれると静電気が発生しやすくなります。そのため、同じ素材同士・帯電する電気の性質が同じ素材同士・帯電しにくい綿でできている衣服を選ぶと、静電気が起きにくくなります. す。衣服の組み合わせに気を付けてコーディネイトしてみましょう。
静電気防止加工のタイツを履く
タイツの中には、静電気防止加工がされているものも販売されています。一般的なタイツはナイロンが多く、プラスに帯電しやすい素材です。スカートの裏地がポリエステルだと、静電気が発生しやすくまとわりついてしまいがちです。静電気防止加工がされているタイツや帯電しにくい綿を含んだタイツを選びましょう。
静電気防止スプレーを使う
静電気防止スプレーは水や界面活性剤を含み、衣服に吹きかけることで静電気を起こりにくくする効果があります。朝出かける前に吹きかけるだけでなく、外出先でも静電気が気になった時に吹きかけると効果があります。持ち運びしやすいミニサイズがあるスプレーもおすすめです。
洗濯時には柔軟剤を使う
柔軟剤を使って洗濯をすると、静電気の予防になります。柔軟剤を使うことで、衣服の表面が滑らかになって摩擦が少なくなります。さらに柔軟剤に含まれている成分が衣服の表面に静電気を外に逃がす層を作り出すので、静電気がたまりにくくなります。静電気が気になる衣服を柔軟剤を入れて洗濯してみてください。
革製品を身に付ける
革は電気を通しやすい素材なので、静電気を逃がすことができます。革のバッグや靴を選ぶといいでしょう。一方、靴底がゴムのスニーカーやブーツなどを履いていると、ゴムは電気を通さないので、静電気が溜まりやすくなります。
革靴のお手入れ方法は?ケアする頻度と長持ちさせるためのコツも【応急処置編】タイツの静電気を防ぐ方法
静電気の予防を忘れてしまった、予防をしたけれど静電気が起きてしまうという時に応急処置する方法も解説します。
ボディクリームやハンドクリームで保湿する
静電気は乾燥するほど起きやすいので、ボディクリームやハンドクリームで保湿しましょう。外出先でもハンドクリームがあれば、静電気が気になる場所に薄く塗り込んで水分を与えることで、静電気を除去できる場合があります。
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スカートの中を乾燥させないことで、静電気が起こりにくくなるため、水・ファブリックミスト・化粧水などのスプレーをして湿らせましょう。濡れたハンカチで軽く拭くことでも湿らすことができます。ただし、スカートにシミができてしまったり生地が傷んでしまったりしないように量には気を付けてください。
スカートを手でしぼる
スカートの裾を集めるようにスカートを握り、ギュッとしぼると静電気を放電することができます。衣服にたまっていた静電気を道具を使わずに放電することができるので、足にまとわりついて困ってすぐに対応したい時にやってみてください。このとき握ることでスカートがシワにならないように気を付けましょう。
静電気を気にせずおしゃれを楽しもう
静電気は乾燥と摩擦によって起きやすくなることを紹介しました。特に素材の組み合わせによって、静電気の起こりやすさが変わりますので、衣服を選ぶ時に参考にしてみてください。事前に静電気防止スプレーをしたり、柔軟剤で洗濯したりすることで、静電気を予防できます。また、静電気が起きてしまった後でも、保湿をしたり、握って放電したりすることで、静電気を軽減することも可能です。ぜひ今回紹介した方法で、静電気を気にせずに冬のおしゃれを楽しんでください。
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