いつも好みの可愛いデザインはピアスばかり、と感じているイヤリング派の人もいるのではないでしょうか。そこで今回は簡単にハンドメイドでピアスをイヤリングに加工するための商品や変更する方法を紹介します。ピアスホールを開けずにピアスのデザインを楽しみたい、またアレルギー対策でピアスをイヤリングに変えたい人は、ぜひ参考にしてください。
MOKUJI
ピアスとイヤリングの違いとは
耳元を華やかに魅せるイヤージュエリーといえば「ピアス」と「イヤリング」がありますね。それぞれおしゃれなコーディネートに役立つアイテムですが、実は「着け方」「着ける場所」「デザイン」「価格」の4つの違いがあります。
まずピアスは体に穴(ピアスホール)を開けて着けますが、イヤリングは耳に挟んで装着するアクセサリーです。ピアスの場合は、ピアスホールを開けてしばらくはファーストピアスの装着が必要で、その後ピアスホールが完成したら自由に好みのピアスを楽しめるようになります。イヤリングは耳に挟むだけなので、いつでも着けたい時に、子どもでも安心して楽しむことができます。
次にピアスとイヤリングは着ける場所に違いがあります。ピアスは耳たぶ以外にも着けることができ、例えば耳の軟骨部分や鼻・口元・舌などでもおしゃれを楽しめますが、イヤリングは耳たぶにしか使えません。
そしてイヤリングはイヤリングポストを付ける形となるためデザインの幅が狭くなります。ピアスの方が種類が多く、豊富なラインナップから自分好みのものを見つけられることでしょう。
また価格については一般的にピアスの方が比較的リーズナブルになっています。ピアスは装飾パーツに針を付けるだけですが、イヤリングはイヤリングポストも必要となるため、その分どうしても値段が高くなります。
ピアスのメリット・デメリット
デザイン性が高く、種類が豊富なピアスにも、メリット・デメリットがあります。
ピアスのメリットは、
・デザインの幅が広く、見た目もスマートなイメージ
・種類が多いため、豊富なラインナップから自分好みのものを見つけやすい
・「スタッド式」「フープ式」「チェーン式」「フック式」など様々な形を楽しめるため、その日のコーディネートに合わせやすい
ピアスのデメリットは、
・耳に小さな穴(ピアスホール)を開ける必要がある
・金属アレルギーや汚れによって、体の痒み・赤み・腫れが発生することがある
という点が挙げられます。
一見メリットの方が多いようですが、ピアスはピアスホールに通して着用するため、体に傷をつけることに抵抗がある人や金属アレルギーのある人にとってはデメリットの方が大きく感じられることでしょう。
イヤリングのメリット・デメリット
ピアスホールを開ける必要が無く、気軽におしゃれを楽しめるイヤリングにも、メリット・デメリットがあります。
イヤリングのメリットは、
・耳に挟んで使用するため、ピアスのように穴(ピアスホール)を開ける必要はなく、気軽に楽しめる
イヤリングのデメリットは、
・耳に挟んで使用するため、長時間着けると耳が痛くなることもある
・「ネジバネ式」「クリップ式」「マグネット式」「フープ式」などの形があるが、ピアスと比べてデザインの種類が少ない
・コスト面では、イヤリングポストが必要となるため、ピアスと比べると割高
という点が挙げられます。
一見デメリットの方が多いようですが、最近では耳が痛くなりにくいデザインの金具も増えていますし、ピアスをイヤリングに変えればピアスの豊富なデザインを楽しむことができますね。
イヤリングに変えられるピアスの種類
ピアスにはいろいろな種類がありますが、イヤリングに変えられるのは、以下の3種類です。
・ポストをピ アスホールに引っ掛けるだけの「フックピアス」
・ピアスキャッチで固定する「スタッドピアス」
・フレームがリング状の「フープピアス」
上記3種類のピアスであれば、イヤリングコンバーター(イヤリングパーツ)を使って、簡単にピアスをイヤリングに変えることができます。
またイヤリングコンバーターには「縦型」と「横型」がありますが、それぞれピアスの位置の高さが違います。ピアスをイヤリングに変更した後のデザインをイメージしてから、お好みのコンバーターを選びましょう。
【フックピアス】ピアスをイヤリングに変える方法
「フックピアス」は、ピアスキャッチが不要で釣り針のような形をしたタイプ。以下のようにイヤリングに変えられます。
材料
・フック式ピアスのアクセサリー
・ネジバネ式イヤリング金具(イヤリングコンバーター)2つ
・道具(平ヤットコ)
手順
(動画3:38から~)
- イヤリング金具のカンを平ヤットコで開けておく
- ピアス金具のカンを平ヤットコで開けて、装飾パーツを外す
- 2の装飾パーツを1に通し、平ヤットコでカンを閉じて完成
【スタッドピアス】ピアスをイヤリングに変える方法
「スタッドピアス」は、まっすぐなポストをピアスキャッチ(留め具)で固定するタイプ。以下のようにイヤリングに変えられます。
材料
・スタッド式ピアスのアクセサリー
・ネジバネ式イヤリング金具(イヤリングコンバーター)2つ
・道具(平ヤットコ、丸ヤットコ)
手順
(動画1:32から~)
- イヤリング金具のカンを平ヤットコで開けておく
- ピアス金具と装飾パーツをつなげている丸カンを、平ヤットコ・丸ヤットコで開けて、ピアス金具を外す
- 2の装飾パーツを1とつなげて、平ヤットコでカンを閉じて完成
【フープピアス】ピアスをイヤリングに変える方法
「フープピアス」は、フレームがフープ(リング)状になっているタイプ。以下のようにイヤリングに変えられます。
材料
・フープ式ピアスのアクセサリー
・樹脂ノンホールピアス(丸皿付)2ペア
・道具(ニッパー、ヤットコ)
手順
1. ピアスの両端をニッパーでカットする
2. 1を樹脂ノンホールピアスのカンに差し込む ※差し込む側と反対のフープピアスの先端がノンホールピアスの玉に近づくようにするために、差し込む側を少し円の内側へ曲げて調整する
3. ピアスに飾りがある場合は、フープピアスの差し込んでいない方のカット断面から抜け落ちないように、小さなパールを接着剤で先端につけたり、シリコン入りメタルビーズ(スライドボール)を通して対策をして、完成
ピアスをイヤリング以外のアクセサリーにもアレンジ可能
おしゃれなデザインが多く種類も豊富なピアスは、イヤリング以外のアクセサリーにアレンジして楽しむこともできます。またピアスを片方だけ無くしてしまった時に、残ったピアスを別のアクセサリーにアレンジして活用するのもおすすめですよ。
例えば、ピアスを(耳ではなく)衣類やシャツなどに付けて「ブローチ」として使うと、コーディネートのアクセントとして楽しめます。大きめサイズのピアスの装飾パーツにチェーンを取り付けて「ネックレス」にしても可愛いですね。またピアスポスト(針)を切った装飾パーツをヘアピンに着けて、オリジナルの「ヘアピン」を作るのもおすすめです。
そのほか「プッシュピン(画鋲)」や「マグネット」にもアレンジできますし、フック式のピアスなら「ブックマーカー」として使っても! ピアスポスト(針)を切った装飾パーツを、プレゼントを包装したリボンの結び目に貼り付ければ、スペシャル感のあるラッピングのできあがりです。
おわりに
イヤリングコンバーターを使って、簡単にハンドメイドでピアスをイヤリングに変える方法を紹介しました。今まで好みの素敵なデザインのピアスを見つけても、イヤリングでないことを理由に購入を諦めていた人は、ぜひ自分でピアスをイヤリングに加工して、耳元のおしゃれなコーディネートを楽しんでみてはいかがでしょうか。