食事は毎日摂るものだからこそ気をつけたいですよね。いざ食習慣を見直そうと思い立っても、時間や労力、費用などがネックとなって、バランスのとれた食事を継続できず挫折してしまう人も多いのではないでしょうか。
健康習慣をもっと気軽なものにしたい。そんな想いから、食品メーカーのミツカンより発酵性食物繊維に着目した新ブランド『Fibee(ファイビー)』が誕生しました。今回は『Fibee』を企画担当する小玉さんのインタビューを交えながら、気軽に、美味しく、健康的な食習慣をサポートする『Fibee』の魅力に迫ります。
MOKUJI
発酵性食物繊維に注目したブランド『Fibee』とは
『Fibee』は善玉菌のエサになる”発酵性食物繊維”を手軽に摂ろう、という新しい観点から生まれたブランドです。
善玉菌を増やすと良いということはなんとなく知っていて、普段からヨーグルトなどの発酵食品を習慣的に食べている方も多いことでしょう。とはいえ、いくら善玉菌を増やそうとしてもなかなか定着しないという話もあります。そこで重要になるのが、善玉菌のエサになる発酵性食物繊維。『Fibee』は善玉菌にうれしい発酵性食物繊維に着目し、もっと身近で手軽に摂れるよう開発された商品です。
美味しいのに、手軽に発酵性食物繊維が摂れる
現在発売されている『Fibee』商品は食事系から間食系まで全部で7つです。食事系では、牛乳やヨーグルト等をかけて食べる「グラノーラ リンゴとシナモンの香り」、パックをそのまま電子レンジで加熱するだけで食べられる「完熟トマトのキーマカレー」、「レンジでもちもち 黒米と玄米ごはん」。間食として、「むぎゅっとワッフル」のアールグレイ味・ココア味、「ひとくちビスキュイ オレンジとカカオニブ」。そしてドリンクとして「ふわぁっと桃香る ルイボスティー」。朝ごはんから夜食、おやつなどあらゆる場面で食べられるラインアップとなっています。ひとつの商品で一食に摂りたい発酵性食物繊維を摂取できるのが嬉しいポイントです。
“健康なもの=美味しくない”というイメージを払拭すべく、美味しさにはかなりこだわっているのだとか。
『Fibee』はこうして生まれた
食品メーカーとしてお酢をはじめ、調味料や納豆など様々な食品を取り扱ってきたミツカン。『Fibee』はこれまでとは打って変わって、主食から間食まで幅広く商品開発を行っています。そこには「やがて、いのちに変わるもの。」を取り扱う食品メーカーとして人々の健康を支えたいというミツカンの想いがありました。
『Fibee』を企画担当する小玉さんに、『Fibee』誕生までの裏話や、魅力となるこだわりを教えていただきました。
続けられる健康習慣とは
「ミツカンはもともと食を通して健康になってもらうことを企業テーマに掲げています。ブランド立ち上げにあたり、改めて現代の食生活を考えたときに、健康的な食習慣はなかなか続かないという課題が浮かび上がりました。健康のために自炊したり、高い健康食品にお金をかけるというのはサステナブルではないことだなと。その課題を解決できるアイテムをつくろうということで、誰もが美味しくて健康的で手軽にできるもの、より身近に感じてもらえるものを目指して企画開発がスタートしました。」
キーコンセプトは発酵性食物繊維
「近年の研究から、発酵性食物繊維は腸の中で善玉菌のエサとなって、体の中から健康をサポートしてくれることが分かってきました。日本ではヨーグルトやキムチなどを食べて善玉菌を口から摂り入れることは普及していても、善玉菌にエサを与えるという発想は浸透していません。また、食物繊維は聞き馴染みがあっても、発酵性食物繊維となると知らない人が多くいます。その点で『Fibee』を通して、健康に繋がる発酵性食物繊維の良さを広めていきたいと考えました。」
かわいい!美味しい!乙女心くすぐる商品『Fibee』の魅力
『Fibee』が健康を意識したブランドという一方で、健康食品らしからぬポップなパッケージデザインとゆるさを感じさせるキャラクターが目を引きます。実は今回美味しさと同様にかわいさにもとことんこだわったのだそう。
狙いは「なんかかわいい」
「『Fibee』の商品を広めるにあたり、かわいい、美味しそうの順で認知してもらいたいと考えています。というのも健康食品にありがちな、敷居が高いというイメージを感じさせず気軽に手に取ってほしいからです。商品のパッケージには“善玉生活”の文字で健康食品であることをアピールしつつ、キャラクターをしのばせたり、パステルグリーンのデザインで統一することでかわいく仕上げています。良い意味でミツカンらしくないデザインですが、このかわいさをきっかけにお客様からも予想以上の反響をいただいています。」
妥協しない美味しさ
「長年食に携わってきた会社なので、これまでの技術を駆使して味にはかなりこだわりました。健康食品だからといって美味しさを諦めたくない。そうして味や食感などの完成度を高めるまでがかなり大変でした。たとえばワッフルだと、発酵性食物繊維自体がワッフルの香りを打ち消してしまったり、食感を悪くしてしまったりという問題がありました。テスト段階で焼く機械が壊れそうなくらい固くなってしまったということも。発酵性食物繊維をただ混ぜこめば良いというわけではなかったんですよね。
また、グラノーラはりんごとシナモンの味なのですが、食べるとアップルパイのような味になって、自然と甘みを感じるというロジックになっています。あとは、シナモンが強すぎると苦手な人に食べてもらえないのでちょうど良い味わいにこだわっていますね。そのおかげかシナモン嫌いだけどこれなら美味しく食べれた!というような嬉しいお声をいただいています。
無数にある発酵性食物繊維の中からどの食物繊維と組み合わせ、どう配合するかテストを重ね、今の美味しさを作り上げました。我慢して食べるような味ではなく、美味しいからという理由で選んでもらえる味になっているのではないかなと思っています。」
女性目線で選んだ商品ラインアップ
「Fibeeのプロジェクトチームには女性社員が多く携わっています。味においても彼女たちの意見を取り入れながら作ったので、メインターゲットである女性好みの味に仕上がったんじゃないかと思います。たとえばワッフルはアールグレイ味がありますが、これを“紅茶”味じゃなくて“アールグレイ”味というところにこだわりがあります。微々たる違いですが、このこだわりはまさに女性ならではの観点ですよね。
カレーにおいてはおしゃれなカフェごはん風をイメージに商品開発しました。そのために市販のレトルトカレーをはじめ、あらゆるカフェのカレーを試し、味や盛り付け方を参考にしています。今でも開発部のフロアにはこれまで食べてきたレトルトカレーが本棚のようにずらりと並んでいて圧巻ですよ。」
とことんこだわった手軽さ
「とにかく普段の食生活に取り入れやすいよう、“気軽に手軽に”食べられる商品を目指しました。ワッフルやビスキュイなどの間食系はどこでもすぐに食べられるのはもちろんですが、カレーや玄米ごはんに関してはトレーレスで食べられるということにこだわりました。トレーがなくてもこのまま電子レンジで加熱できて封を開けてすぐ食べられる。洗わなくていいし、お皿がなくても食べれるので手間に感じてしまう部分をうまく取り除けたのかなと。これならオフィスでのランチでも気軽に食べられるのでありがたいという感想もいただいています。少しでもハードルを下げることで、せっかく食べるならこっちを選ぼうと気軽に手に取っていただけたら嬉しいです。」
ブランドキャラクター『Fibees』の魅力
『Fibee』には公式キャラクター『Fibees(ファイビーズ)』がいます。キャラクターの存在もミツカンらしからぬポイントですが、ここにも健康食品に対するハードルを下げる工夫が隠されています。
腸内細菌をイメージしたキャラクター『Fibees』
『Fibees』は実在する腸内細菌をイメージし、キャラクター化しています。ゆる~い世界観がかわいいとすでに多くの反響を呼んでいるようです。
「今回ブランドのイメージキャラクターをつくった理由は、興味の入り口としてかわいい要素が有効的なのではと考えたからです。あとは普段の生活の中で腸内細菌、善玉菌と聞いてもピンとこない人が多いこともあり、親しんでもらえるようキャラクターという分かりやすい存在を設定しました。『Fibees』を通して腸内細菌を身近に感じることで、発酵性食物繊維を知ってもらうことに繋がると期待しています。」
かわいいキャラクター達は色や形が異なるのはもちろん、様々な大きさの『Fibees』がいます。
「実はこのキャラクターは主役であるラクさんを基準に、各キャラクターのイメージとなる腸内細菌の比率に沿ったサイズ設定をしています。この話をすると消費者の方にもけっこう興味を持ってもらえて良い反応をいただけるんですよね。腸内細菌は無数に種類があって、善玉菌、日和見金、悪玉菌の3種類のバランスが大事なんです。悪玉菌は悪者というイメージを持たれがちですが、実は一定数いた方が良いそうです。そういう腸内細菌の性質や関係性において、キャラクターのストーリー・世界観がうまく作用する気がしています。『Fibees』を通して腸内細菌を身近に感じてもらえたら嬉しいですね。」
XやYouTubeでも『Fibees』の世界観が楽しめるということで、消費者から人気があるようです。中にはオリジナルのイラストを描いてくれる人もいたのだとか。
「なんかよく分からないけどいいんだよね、という感想をもらったことがあったのですが、そのなんとなくで手に取ってもらえればうまく『Fibee』の存在を習慣化できるのかなと思います。ゆるっとしている雰囲気で『Fibee』自体に敷居を高く感じてほしくないと思っています。」
『Fibee』の今後の展開を教えてもらいました
「直近だと5月20日から発酵性食物繊維入りのラーメンを発売しました。こちらも発酵性食物繊維との組み合わせにより、麺の食感に苦戦しましたが、試行錯誤を繰り返し、味も食感も美味しいラーメンに仕上がっています。
あとは『Fibees』の絵本化案も進んでいます。こどもに『Fibees』の話をすると、“これ食べたらラクさん達が喜ぶ?”と聞かれたことがありました。こどもの食育にも繋がるので、ぜひ小さいお子さんとも一緒に絵本を楽しんでいただけたらと思います。他にも今後キャンペーンでグッズ化する機会があると思うので、ぜひ欲しいグッズがあったらXでつぶやいてみてください。あとは好きな推し菌ができた人はぜひ教えてほしいです!」
かわいく楽しい『Fibee』をぜひお試しあれ
とにかくどの商品も美味しさに自信があるので、ぜひ一度食べてほしいと話す小玉さん。かわいい、美味しいをきっかけに、『Fibee』と発酵性食物繊維のことをもっと広めていきたいといいます。我慢して食べるような健康食品だと抵抗あるし続かない、そう思っている方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。健康に対する意識が変わるかもしれませんよ。近い将来、発酵性食物繊維の存在が当たり前になるかも・・・?『Fibee』の今後の活躍に乞うご期待です!