カレーやシチューは簡単に作れるので頻繁に食卓に登場するという家庭は多いのではないでしょうか。その一方、厄介なのが作った後のカレー鍋の後片付け。カレーがこびりついていたり、油でギトギトになっていたりと、そのせいでスポンジを一つ駄目にしてしまうなんてこともあるのではないでしょうか。今回はそんなカレー鍋をすっきりと洗い上げる方法とおすすめ商品を紹介します。
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カレー鍋の洗い方のコツ
カレー鍋を洗う際、通常の洗い物と同様に水で流して食器用洗剤を付けたスポンジで洗うという人が多いのではないでしょうか。こちらではまず、カレー鍋を洗う時のコツを紹介します。汚れを落としやすくなるので、試してみてくださいね。
重曹を使う
カレー鍋は重曹を使用すると、こびりついたカレーだけでなく、残りやすいカレーの匂いも落ちやすくなります。重曹を利用したカレー鍋の洗い方は以下の手順で行います。
- カレーがこびり付いた鍋にお湯(または水)を入れ、重曹パウダーを大さじ2~3入れる
- お鍋を火にかけ、沸騰させる
- 途中、カレーを作る際に使ったおたまや調理スプーンでかき混ぜる
- 汚れが浮いてきたら、お湯を捨てて、洗剤を付けたスポンジで洗ったら完了
ただし、アルミ鍋に関しては、重曹の成分とアルミが反応し合って黒く変色してしまうので、使用しないようにしましょう。
お湯で落とす
洗剤などを利用せず、カレー鍋の汚れを手軽に落す方法として、お湯で落とすという方法があります。やり方は簡単で、コップ一杯分の水を使用後のカレー鍋に入れて沸騰させます。火を止め、キッチンペーパーを鍋に浸し、菜箸などでキッチンペーパーをつかみ汚れをふき取ります。
汚れの程度によっては落ち具合は変わってきますが、汚れが浮かび上がって落しやすくなるので試してみてくださいね。
別料理に使う
鍋についた汚れを洗うのも面倒という時は、鍋にカレーが残っている段階で違う料理にリメイクするという方法もおすすめです。作ったその日はカレーライスとして食べ、翌日以降カレーを他の容器に移し替えるタイミングで、カレーうどんやカレー鍋にリメイクします。美味しく食べ切れる上、最後の洗い物もしやすくなるのは嬉しいですね。
洗剤を使わず、たわしで洗う
重曹や洗剤を利用しない方法にたわしを使用する洗い方があります。
【用意するもの】
■たわし
■キッチンペーパーや新聞紙など
■塩(消臭用)
【洗い方】
- キッチンペーパーや新聞紙などを使って、カレー鍋の汚れを軽くふき取る
- カレーの鍋を一晩水につけておく
- 一晩水に浸けた鍋をたわしでサッとこすり、汚れはザルなどに移す
- 新しく水を鍋に入れ、たわしを使って鍋をこすり、最後に流水でしっかりすすいで完了
カレーの臭いが気になる場合は鍋に塩を適量振って、たわしで軽くこすると効果的です。
棕櫚キッチンブラシでカレー鍋を楽に綺麗に洗う
ここまでは重曹やお湯を使用したカレー鍋の洗い方について解説してきましたが、ここからは洗剤や重曹を使用せず、汚れをすっきりと落とせる「棕櫚キッチンブラシ」について紹介します。汚れが落ちるだけではなく、環境にも配慮できるアイテムなのでぜひチェックしてみてくださいね。
棕櫚キッチンブラシとは
「棕櫚(シュロ)」とは日本原産の数少ないヤシ科植物の一つです。棕櫚の幹を覆っている繊維は耐水性があり、適度な柔軟性を持っているため、たわしやほうきなどに加工されて広く使用されています。
棕櫚キッチンブラシは棕櫚でつくられたキッチンアイテムの洗浄ブラシです。油汚れを落とす場合はブラシの先端が斜めにカットされた部分を使用し、頑固な汚れにはブラシの平らなカット面を使用すると、より汚れを落としやすくなります。カレー鍋以外にまな板などを洗う際にもおすすめで、細かな隙間にブラシが入り込み、汚れを取り除いてくれます。
棕櫚キッチンブラシを使用する際は力加減に注意しましょう。棕櫚は柔軟性のある素材ですが、強く擦りすぎると傷の原因になる可能性があります。
カレーの油汚れもこれ一本で解消
棕櫚キッチンブラシなら、落ちにくいカレーのこびりつきも落すことができます。先に棕櫚キッチンブラシでこびりついた汚れを落し、その後通常のキッチンスポンジに食器用洗剤をつけて洗います。こうすることで、油汚れをスッキリ落せ、さらにスポンジを長持ちさせられます。棕櫚キッチンブラシで洗う際は洗剤不要なので、洗剤の量を抑えることができ、環境への配慮にも役立ちますね。
お鍋の頑固な焦げつきも解消可能
棕櫚キッチンブラシはカレーだけでなく頑固な焦げつきを落すこともできます。棕櫚の繊維は細くて丈夫な上、コシがあってしなやかなのが特徴です。そのため、洗いたい面にしっかりと密着して、細かな隙間にも繊維が入り込み、汚れを落としてくれます。また、しなやかな繊維は調理器具を傷つけにくく、アイテムを長持ちさせることができます。
テフロンでも使える
棕櫚キッチンブラシは鉄製の鍋やフライパンだけではなく、テフロンなど表面が加工されている調理器具にも使用できます。ゴシゴシとこするとテフロン加工は剥がれやすくなりますが、棕櫚キッチンブラシは力を入れなくてもしっかりと汚れを落としすので、調理器具の表面を傷つける心配がありません。
正しい洗い方で長持ちさせよう
丈夫で長持ちしやすい棕櫚キッチンブラシですが、ブラシ自体を正しく手入れをすることで、より長く使うことができます。使用後は以下の2つに気をつけましょう。
■ブラシに挟まったゴミは取り除く
洗い物をした後、ブラシの間に食材やゴミが挟まったら、手で取ったり、別ブラシで掻きだしたりして、汚れを取り除きます。これをすることで雑菌の繁殖を防ぎ、清潔な状態で使用することができます。
■煮沸消毒でより清潔に保つ
衛生面が気になる場合、熱湯消毒することをおすすめします。棕櫚ブラシは高温にも耐えられるため、沸騰させたお湯をブラシにかけて消毒し、その後天日で乾かすか、食器洗浄機にかけて乾燥させます。
まとめ
カレー鍋の汚れは洗い落すのが大変で洗い物が億劫。しかし、今回こちらで解説した方法を取り入れればスルンと楽に汚れを落とすことができます。また、紹介した「棕櫚キッチンブラシ」はカレーや焦げ付きなど頑固な汚れを落としやすい以外にも、洗剤を多く使わなくて済むので環境に優しい、食器などを傷つけにくいという魅力的な側面も持ち合わせています。紹介したカレー鍋の汚れを落す方法と棕櫚キッチンブラシを組み合わせると、より楽に洗い物を終わらせることができるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。