オリジナルのデザインを身近なファブリックアイテムに施すことができるパンチニードル。手軽に購入できる専用アイテムを使って作るハンドメイドアイテムとして手芸初心者にも人気です。こちらの記事では、パンチニードルの基本のやり方やおすすめの作品アイデアを紹介します。難しいテクニックなしで簡単に可愛いアイテムを作ることができるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
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パンチニードルとは?
パンチニードルとは、刺繍糸や毛糸を通したニードルを布に刺してデザインを施していく手芸技法です。パンチニードルはまるで塗り絵のような感覚で立体感のあるデザインを作成できます。パンチニードルは一度コツを掴めばスムーズに作品づくりを進められるので、手芸初心者にもおすすめです。
パンチニードルの基本的な材料
パンチニードルの基本の道具は以下の通りです。これら材料は100均でも手に入るので、手軽に始められます。また、必要な材料が一式セットになったキットなども手芸専門店や各オンラインショップで購入できます。
◆パンチニードル
布に糸を通すための針です。使用する糸によって針のサイズを変える必要があります。そのため、使用したい糸の太さに合わせていくつかのサイズを持っておくと便利です。100均一ならセリアで購入できます。
◆布
パンチニードルに使用する布は、針の太さによって選択するようにしましょう。太めの針を使用する際はある程度厚みがあり、織り目の大きな布がおすすめです。細めの針を使用する際は、織り目が詰まった中厚手の布が刺しやすいです。また、布の色に決まりはありませんが、ベージュや白など、使用する糸の色が分かりやすいものをおすすめします。
◆トレーシングペーパー、複写紙、チャコペン
好みの図案、デザインを布に書き写す際に使用します。複写紙を使用する場合は、下から順に布・複写紙・トレーシングペーパーと重ねて、トレーシングペーパーの上から図案をなぞります。チャコペンを使用する場合は、直に布に図案を書き写します。
◆糸
毛糸や刺繍糸など様々な素材の糸を使用できます。糸の素材や太さを変えるだけでイメージがガラッと変わるので、色々試してみるのも楽しいですよ。また、必要に応じて糸通しもあると便利です。
◆刺繍枠
土台となる布を張るための枠です。大きさは様々で、作りたいアイテムの大きさに合わせて選びます。
◆手芸用ボンド
裏面処理の際に使用します。
パンチニードルの基本的なやり方
ここからはパンチニードル作品の基本的な作り方について解説します。基本を押さえることで、今後アイテムを作る際に作業をスムーズに進めやすくなりますよ。
【基本のパンチニードルのやり方】
- 好みの図案を作成する
- 1をチャコペンや複写紙を使って布に写す
- たるみがないように刺繍枠に2の布を張る
- パンチニードルに糸通しを使って糸を通す
- 図案の外枠に沿って、等間隔に針を刺していく ※この時、針の向きは布に向かって垂直になるように注意する
- 図案の内側にも針を刺して、埋めていく
- 全て刺し終わったら、糸をカットする
- 刺繍枠から布を外し、裏側に手芸用ボンドを塗り広げ、上からクッキングシートを乗せてアイロンで20〜30秒固定する
- クッキングシートをゆっくりとはがしたら完成
針を刺した方を「ステッチ」、その反対側を「ループ」と言います。ステッチは縫い目のようなフラットなデザインになり、ループはモコモコとした仕上がりになります。こちらの違いを事前に知っておくことで、作品の仕上げりをイメージしながら作ると、より表現豊かな作品を作ることができます。
パンチニードルの作品アイデア4選
ここからはパンチニードルで作るおすすめの作品アイデアを紹介します。どれも日常を可愛く彩ってくれる身近なアイテムで、作りやすいアイデアばかりなので、ぜひ参考にしてくださいね。
コーヒータイムを楽しくする もこもこコースター
可愛くて温かみのあるコースター。普段のコーヒータイムを彩るのはもちろん、来客時にもきっと喜ばれますよ。いろんな色の組み合わせでオリジナルのコースターを楽しめます。また、円形の瓶や小物収納の蓋に貼って可愛くデコレーションするのもおすすめ。
シンプルなエコバッグをオリジナルデザインに
シンプルな無地のエコバッグにオリジナルロゴを施すパンチニードル作品です。イニシャルなどの英字やロゴ、好みのキャラクターを好きな大きさや位置に入れることができます。また、ラインと内側で色を変えるなどのアレンジを加えても可愛いですよ。
インテリアのポイントになるミニラグ
チェアクッションにも活用できて、インテリアのポイントになるミニラグもパンチニードルで作れます。お部屋のイメージに合わせてオリジナルのデザインを作れるので、お部屋作りが楽しくなりますね。また、底につけるチェアクッションは100均でも購入できます。
オリジナルデザインのクッションカバー
ソファやベッドに置きたいクッションも、パンチニードルで作ったオリジナルのクッションカバーでより可愛くすることができます。
市販のクッションカバーに直接下絵を描いてパンチニードルでデザインを施せば、家の雰囲気にぴったりのオリジナルのインテリアアイテムを楽しめます。
こんな時どうする?パンチニードルのトラブル解決方法
ここからはパンチニードルで作品を作る際につまずきやすい「穴あき」について、その解消方法を解説します。いざという時に備えて知っておくと便利なので、参考にしてくださいね。
穴が空いてしまった時の解消方法
針を刺していく中で、生地に穴が開いてしまい、パンチニードルが刺せない場合があります。穴が開いてしまった時は、生地の編み目を起こすように指で生地を擦り、そこに改めて針を刺します。そして、針を引き抜く時は刺した所の横を軽く押さえて糸が抜けないようにします。穴が開いてしまった場合に、その部分を避けて針を指し進めてしまうと、仕上がりが崩れてしまうので気をつけるようにしましょう。
布と針・糸の相性を確かめる
布に穴が開く原因として布と針・使用する糸の相性が合わない場合があります。事前に使用したい針と糸で「試し縫い」をしてみましょう。その際は針は刺しやすいか、針や糸を通す中で生地の繊維を引っ張って縫い目を広げていないかなどを確かめます。穴が開きやすい、または針を通しにくい場合は布か針・糸の組み合わせを変えてみると、作品作りがスムーズになりますよ。
パンチニードルでオリジナルアイテムを作ろう
手軽に始められて、オリジナルのアイテムを作れるパンチニードル。インテリアから日常で使用する小物まで幅広く取り入れられるので、ハンドメイドをより楽しめそうですね。まずは小さな作品から初めて、楽しみながら作品の幅を広げてみてくださいね。