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Apr 23, 2020

入浴剤選びは香りがポイント!自分に合う種類の選び方を解説

紫色のバスボムとタオル

お風呂に入れるだけでリラックス効果や保湿効果を高めてくれる入浴剤ですが、何気なく選んでいる方も多いのではないでしょうか。好みや気分で選ぶのも良いですが、自分の悩みや求める効果で入浴剤の香りを選んでみませんか?本記事では、入浴剤の種類や香りがもたらす効果、入浴後も香りを持続させる方法について紹介します。

入浴剤の持つ効果

ピンクの入浴剤

市販の入浴剤には種類が複数あり、それぞれ特徴や効果が違います。使用するときは香りだけでなく、得られる効果を把握して自分の目的にあったものを選ぶのがポイントです。ここからは市販で購入できる入浴剤の種類とその効果や目的について解説します。

無機塩類系

無機塩類系の入浴剤は、硫酸ナトリウムや炭酸水素ナトリウムなどの塩類(ミネラル類)を主成分とし、保湿剤、色素、香料、その他の成分を添加したものを言います。剤型は粉末や顆粒が主流で、温泉のお湯を再現しているタイプの入浴剤といえばわかりやすいでしょう。

 

無機塩類系の入浴剤の特徴は、成分に含まれる塩類が皮膚の表面のタンパク質と結合して膜をつくることです。その膜が熱の放散を防いで保温効果を生み、入浴後も身体のポカポカ感が長続きします。寒い日に芯から温まりたいとき、冷えが気になる方におすすめの入浴剤です。また、皮膚の汚れを落として肌をきれいにする作用なども期待できます。

炭酸ガス系

炭酸ガス系の入浴剤は、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウムなどの炭酸塩を主成分とし、フマル酸やコハク酸などの有機塩を組み合わせて反応させることで炭酸ガスを発生させています。剤型は粉末や錠剤が主流で、お湯に入れたときにシュワシュワと泡を立てながら溶けるのが特徴です。

 

お湯に溶けた炭酸ガスは、皮膚を通って体内に入り血管を広げる作用があります。血流量が増えることで全身の新陳代謝が促進され、疲労物質や老廃物が体外に排出されやすくなるため、1日の疲れを取りたいときにおすすめです。

スキンケア系

米胚芽油やスクワランなどの保湿成分を配合し、お風呂上がりのお肌をしっとりすべすべにしてくれるのがスキンケア系の入浴剤です。皮膚はお湯に浸かるとやわらかくなるため、保湿成分が皮膚の表面に吸着するだけでなく角質内部まで浸透しやすくなります。剤型は粉末、錠剤、液体などさまざまです。

 

スキンケア系の入浴剤を使用すると保湿成分が全身に行き渡るため、普段お手入れが行き届きにくい部分もすべすべに。冬の乾燥しやすい季節や、乾燥肌の人におすすめの入浴剤です。

薬用植物系

薬用植物系の入浴剤は、センキュウ、トウキなど漢方系生薬を配合したものや西洋由来のハーブを使用したものまでさまざまな商品があります。剤型は粉末、生薬の刻み、植物エキスの抽出液などです。血行促進による温浴効果で肩こりや腰痛に効果が期待できるものや、肌荒れや湿疹などの緩和に期待できるものもあります。

 

また、薬用植物系の入浴剤には生薬やハーブの独特の香りがする商品が多く、リラックス作用などもあると言われています。商品によって効果が異なるため、目的をしっかり定めてから商品を選んで使用することが大切です。

清涼・クール系

暑い季節におすすめなのが清涼・クール系の入浴剤です。無機塩類系や炭酸ガス系の基剤にメントールが配合されたタイプが多く、入浴後は汗によるべたつきを抑え清涼感が得られるのが特徴です。剤型は粉末、顆粒、錠剤などがあります。

 

夏場に冷房の効いた部屋で長時間過ごすと身体が冷えてしまい体調を崩すことがあります。暑い日はシャワーで済ましてしまいがちですが、清涼・クール系の入浴剤を使用してぬるめのお湯に浸かり、冷房で冷えた身体を温めたり、自律神経を整えたりするのにおすすめです。

香りの種類と期待できる効果

植物に囲まれバスタブでくつろく女性

無機塩類系や炭酸ガス系の入浴剤にはさまざまな香料が添加され、香りのバリエーションも豊富です。またハーブ系入浴剤では植物本来の自然の香りを楽しむこともできます。香りは好みが大きくでるので、自分の好きなものを選ぶことが多いでしょう。しかし、香りは単ににおいを楽しむだけではなく、気分転換やリラックス作用など精神的な効果に着目して選ぶのもおすすめです。ここでは、期待できる効果ごとにおすすめの香りを紹介します。

イライラを落ち着ける香り

ストレスを感じてイライラしているときには、ローズやラベンダー、レモン、ベルガモット、カモミールなどの香りがおすすめです。これらの香りは、高ぶった気分を鎮静しイライラを落ち着ける効果が期待できます。日々の生活でストレスがたまりイライラしていると感じたら、これらの香りが含まれる入浴剤を試してみましょう。

心をやすらげる香り

心を和らげたいときにおすすめしたいのが、ゼラニウム、ネロリ、ティーツリー、マンダリンなどの香りの入浴剤です。情緒が不安定なときなどに緊張や不安を解消する効果が期待できます。寝る前や心をやすらげたいときに、これらの香りが配合された入浴剤を使用すると良いでしょう。

気分をリフレッシュさせる香り

気持ちをリフレッシュさせたいときには、ペパーミント、レモン、グレープフルーツなどの香りがする入浴剤がおすすめです。すっきりとした香りは気分を前向きにし、爽快な気持ちにしてくれます。気分転換をしたいときにこれらの香りの入浴剤を使用してみましょう。

元気になる香り

落ち込んだときには爽やかな香りの入浴剤でバスタイムを楽しむと元気になれるでしょう。ジャスミン、グレープフルーツ、タイムなどに含まれる香りは、爽やかで気分を明るくしてくれます。元気を出したいとき、沈んだ気持ちを前向きにしたいときにおすすめです。

集中力・記憶力を高める香り

集中力や記憶力を高めたいときには、レモン、オレンジ、グレープフルーツ、ローズマリーなどの香りが配合された入浴剤を使ってみましょう。これらの香りは、頭がクリアになり勉強や作業の効率アップに期待できます。

安眠につなげる香り

ぐっすりと気持ち良く眠りたいときには、ラベンダー、カモミール、オレンジなどの香りを含む入浴剤がおすすめです。これらの香りは気持ちを落ち着けリラックスさせてくれます。寝る前にこれらの香りの入浴剤でバスタイムを楽しむと、やすらかな眠りへと導いてくれるでしょう。

 

入浴剤の香りを持続させるポイント

バスルームと入浴剤

入浴中は良い香りで癒されたのに、入浴後にはその香りが弱くなったり消えたりすることがあります。せっかく入浴剤の香りにこだわるのであれば、入浴後もその香りを持続させたいですよね。ここからは、入浴剤の香りを長持ちさせるためのポイントを紹介します。バスタイムの後も良い香りに包まれましょう。

石鹸やボディソープを無臭のものにする

石鹸やボディソープにも香り成分が含まれるものが多いです。香りが強い石鹸やボディソープを使うと、入浴剤の香りが打ち消されたり混ざったりすることがあります。入浴剤の香りを持続させたい場合は、無香料か香りが弱い石鹸やボディソープを使うようにしましょう。

ぬるめのお湯でじっくり浸かる

入浴剤の香りを皮膚に浸透させるために、ぬるめのお湯にじっくり浸かりましょう。お湯の温度が高すぎると、長い時間浸かるのが難しく汗をかくことも。お湯に浸かる時間が短い場合は、入浴剤の香りを皮膚に浸透させることができません。39〜40度ぐらいのお湯にじっくりと浸かりながら、香りとバスタイムを楽しみましょう。

入浴後はお湯で流さないようにする

入浴の仕上げとして最後に身体を洗い流す人も多いのではないでしょうか。お湯で洗い流すと入浴剤の香りだけでなく香り以外の成分も流れるので、入浴後にその効果が薄れてしまう可能性があります。バスタブに浸かった後は洗い流さずに、入浴剤がついた状態で出るようにすると良いでしょう。

入浴剤の香りに癒されよう

バスタブでくつろぐ女性

入浴剤を選ぶときは、ぜひ効果や香りも重視してみてください。香りの持つ力で、さらに充実したバスタイムを過ごすことができます。リフレッシュしたいとき、リラックスしたいとき、仕事や勉強の効率をアップさせたいときなど、その日の気分で使い分けるのも良いですね。頑張った日は、入浴剤を使って自分を癒してあげましょう。