ペットロボットは子どものおもちゃとしてだけでなく、アニマルセラピーの側面から介護施設などでも使われています。キャラクタータイプから動物のリアルさを追求したタイプまで、ペットロボットの種類はバリエーション豊か。ペットが飼えない家にもおすすめです。本記事では、ペットロボットの魅力や選び方のポイントを紹介します。
MOKUJI
ペットロボットと生活する魅力
飼育環境を気にせず飼えるペットロボットには、癒し効果が得られたり、コミュニケーションを楽しめたりと、飼育することで得られる嬉しいメリットがあります。最初に、ペットロボットと生活する魅力について、紹介します。
手軽に飼える
場所や環境を選ばずに飼えるのが、ペットロボットの良いところです。例えばペットを飼いたいと思っても、ペット不可の集合住宅などに住んでいると飼えない場合も。ペット可の住宅であったとしても鳴き声や走る音など、周囲への影響を考慮して諦める人もいるかもしれません。
また、アレルギーがあってペットを飼えない人もいるでしょう。生きている動物を飼うには、さまざまな条件や環境を考慮しなければなりませんが、ペットロボットであれば、気軽にペットとの生活を楽しめます。
癒し効果が得られる
病院や介護施設などでは、治療のためにアニマルセラピーが取り入れられています。ペットの飼育は、血圧やコレステロール値の低下や孤独感の和らぎ、運動・社交機会の増加といったメリットが期待できるのが特徴です。
ペットロボットも本物のペットと同じような効果が得られると言われており、導入している施設もあります。AI(人工知能)搭載のペットロボットであれば学習効果によって高度なコミュニケーションを取れるため、医療や介護で重宝されてるようです。
コミュニケーションを楽しめる
AI搭載のペットロボットは相手の反応を学習しながら、少しずつ性格や行動が変わります。飼い主に褒められたことや、叱られたことを記録し、次回から褒められる行動を意識するようになることも。この学習能力により、本物のペットと同じようなコミュニケーションを楽しめます。
また会話や接触を通してさまざまな反応を見られるのも、AI搭載ペットロボットの魅力です。ペットロボットと一緒に喜んだり、怒ったり、感情面での交流もできるでしょう。
ペットロボットの選び方のポイント
ペットロボットにはさまざまな種類があります。ここでは、ペットロボットを選ぶときに知っておきたいポイントを紹介します。
動物との違いを知る
「動物のペット飼育より費用が安い」・「飼育用品が不要」・「長期不在時も安心」など、ペットロボットにはさまざまなメリットがあります。一方で、モーター音が気になったり、行動パターンに飽きたりすることも。扱い方が悪いと修理が必要となり、故障する可能性も。ペットロボットを検討する際には、このような点も理解しておくと良いでしょう。
最近のペットロボットは、本物の動物に近いコミュニケーションを楽しめるタイプも多く出ています。家族の一員として、いつまでも愛情を持って生活をともにできるペットロボットを選ぶと良いですね。
搭載されている機能をチェックする
ペットとしたいことを事前に考えておくことも、選び方のポイントです。例えば、「お手やおすわりを覚えさせたい」・「動き回る姿を見たい」・「名前を呼んだら返事をしてほしい」などの希望も、AI搭載のペットロボットならほとんどが叶うでしょう。ただし、種類によりできることが異なるので、購入前によく確認しておくことをおすすめします。
好みの見た目で選ぶ
ロボット要素の強いプラスチック製から、毛の生えたリアルなタイプまで、ペットロボットの種類はさまざま。ロボットの要素が強いタイプは性能重視が多いのが特徴です。部屋中を動き回って動物のようなアクションをするなど、機能面に力を入れています。ペットとたくさん遊びたい、動く姿を見たい人におすすめです。
リアルなタイプは本物のような手触りを楽しめるため、「動物アレルギーでも動物に触れる楽しみを味わいたい」という人に最適です。ただし、見た目にこだわっている分、動きなどが制限される場合も。そのため、リアルなタイプは動物に触れる癒しを重視する人に向いています。
ペットロボットのおすすめ商品
ペットロボットには、さまざまなタイプがあります。ここでは、おすすめのペットロボットを紹介します。
夢ねこプレミアム/セガトイズ
本物の猫のような可愛らしい見た目が魅力の乾電池式ロボットです。センサーが内蔵されており、頭や背中などをなでると喜びます。また、お腹にセンサーがあるので仰向け状態でなでても反応します。しっぽを掴んだり踏んだりすると不機嫌な声を出すのも、リアルなポイント。毛にはアクリルが使われているため、アレルギーの人でも安心です。付属のコームで毛をとかすこともでき、実際に猫を飼っているような気分を楽しめます。
ハロー! ズーマー ミニチュアダックス/タカラトミー
フサフサとした耳や尻尾が愛らしいUSB充電式の犬型ロボットです。お手、おすわりなどのコマンドや日常会話、英語など、50種類以上の言葉を認識して反応します。名前認識機能もついているため、好きな名前をつけて呼ぶと返事をしてくれるのが魅力。ダンスやジャンプなど、20種類以上の動きも可能です。抱っこしてなでると「仲良しモード」になり、「アイラブユー」と言ってくれる愛らしい一面もあり、犬を飼っている気分を味わいたいときにぴったりです。
Qoobo/ユカイ工学
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あえて尻尾に着目した、クッションタイプの個性的な充電式ペットロボットです。声や音に反応して、尻尾を振る姿がキュート。たくさんなでると、尻尾をブンブン振って反応します。心地良い抱き心地で、思わずなでたくなるような手触りを楽しめます。寝室やリビングのソファーなど、リラックスできる場所に置くのがおすすめ。柔らかな肌触りで癒されます。
Pechat/博報堂
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ぬいぐるみにつけるボタン型のスピーカーで、小さな子どもがいる家庭にもぴったりです。専用アプリを操作すれば、ぬいぐるみを通して子どもとおしゃべりできます。おまかせモードでは自動でおしゃべりする他、童謡を歌ったり、収録されているお話を聞かせたりできます。子どもの年齢に応じた遊び方ができるのも嬉しいポイント。大人が使うときは、ケンカの仲直りやプロポーズ、サプライズメッセージを伝えるツールにもなります。
COZMO/タカラトミー
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アメリカで誕生した手のひらサイズのロボットです。3つのキューブで一人遊びをする愛らしい姿を見られます。COZMOから「遊ぼう」と呼び掛けることがあり、こちらが反応しないとガッカリする姿がユニーク。見ているだけで楽しい気分になり、一緒にゲームもできます。ペットというよりも、友達のような感覚で生活をともにできるでしょう。
LOVOT/GROOVE X
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飼い主に甘える、歩き回るなど、さまざまな行動を楽しめるロボットです。飼い主が帰ってくるとお出迎えしてくれるのも魅力的なポイント。障害物を避けて部屋を動き回れますが、転んだときは飼い主に助けを求める姿が可愛らしいです。
また高性能CPUに加えて50個以上のセンサーを搭載しており、センサーからの情報を学習して行動に反映させます。事前にプログラムされた動きではないので、まるで生きているような印象を感じられるでしょう。本物のペットのような仕草や反応で、高度なコミュニケーションを楽しめます。
ペットロボットと癒し溢れる生活を楽しもう
ペットロボットは鳴く、動くといった単純な動作だけでなく、より充実したコミュニケーションが期待できます。本物のペットのように愛情を感じ、一緒に暮らせる点も魅力的です。自分の希望に合ったペットロボットを選び、癒しのある生活を送ってみてはいかがでしょうか。