健康や美容のためにサプリメントを取り入れている方は多いのではないでしょうか。効率的に多くの栄養を取り入れるという点でサプリメントはとても便利なのですが、中にはサプリメントをはじめ薬が苦手という人もいますよね。そうした方におすすめしたいのが「飲む点滴」ともいわれる甘酒です。特に米と米麹から作った甘酒はアルコールが含まれないので妊娠中の方や子供なども安心して飲めます。
こちらの記事では、「あさひの森内科消化器クリニック」管理栄養士の若山 あみ先生監修の元、疲労回復や美容など幅広く効果を発揮する甘酒について紹介していきます。ホームベーカリーを使った甘酒の作り方も紹介するので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください♪
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甘酒の健康・美容効果って?
タイトルにもあるように甘酒は「飲む点滴」と言われるほど栄養面で優れた食品です。江戸時代では滋養強壮、夏バテ対策として温かい甘酒に生姜を入れて飲んでいたそうです。このように昔から日本人が愛飲してきた甘酒がどのように美容と健康に効果があるのかについてお話していきます!
甘酒の主な栄養成分は?
甘酒は飲む点滴と言われるほど栄養豊富で、健康・美容効果の高い飲み物です。その主な栄養成分を下記のように表にまとめてみました。これは一部ではありますが、栄養ドリンクや美容ドリンクに負けない成分がぎゅっと詰まっています!
栄養成分 | 効果・効能 |
ブドウ糖 | 疲労回復効果、集中力・記憶力を高める |
ビタミンB群 | 肌のターンオーバーの促進、デトックス作用、皮膚や粘膜の健康維持など |
エルゴチオネイン(アミノ酸の一種) | 肌のハリ回復、抗酸化作用 |
N-アセチルグルコサミン | コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促す |
オリゴ糖 | 整腸効果、血糖値や中性脂肪の上昇抑制 |
コウジ酸 | メラニン生成の抑制 |
酒麹から作る甘酒と米麹から作る甘酒の違い
甘酒といっても種類があるのを知っていますか?甘酒には酒粕で作るものと、米麹で作るものの2種類があります。
材料 | アルコールの含有 | 味の特徴 | |
酒粕甘酒 | 酒粕、砂糖、水 | 8%程度のアルコールが含まれる。 | お酒の風味が残る。砂糖の量で甘さを調整できる。 |
米麹甘酒 | 米麹、米、水 | アルコールは含まれないので、子供や妊娠中の人も飲める。 | 自然な甘さ。 |
甘酒を飲むタイミングは?
甘酒を飲むのに良いタイミングがあるのか気になりますよね。もちろん、いつ飲んでも良いのですが、甘酒の持つ栄養素を活かしたおすすめのタイミングは以下の通りです。
時間帯 | 効果・効能 |
朝 | ブドウ糖の働きによって脳をすっきり目覚めさせる。 |
昼 | ビタミンB群による疲労回復効果。 |
晩 | GABA(アミノ酸)によって副交感神経を優位にし、リラックス効果をもたらす。 |
甘酒ってダイエット効果があるの?
甘酒はダイエットに効果があると言われますが、甘酒を飲んでいれば痩せるというわけではありません。甘酒はダイエットを後押しする下記のような成分が含まれます。
成分 | ダイエットを後押しする効果・効能 |
オリゴ糖 | 腸内環境を整える |
酵素、ビタミンB1・B2 | 糖質・タンパク質・脂質の分解を促す |
レジスタントプロテイン | コレステロール値を下げる |
お家で甘酒が簡単に作れる!ホームベーカリーでの作り方
スーパーやコンビニなどで手軽に手に入る甘酒は、実はホームベーカリーを使って自宅でも簡単に作ることができます。こちらではPanasonicのホームベーカリー ビストロ「SD-MDX4」を使った簡単な米麹甘酒の作り方を紹介します。「Wセンシング発酵」という温度管理機能が搭載されているため、室温に関係なく安定した仕上がりに。市販の甘酒は甘すぎて苦手、という人にもおすすめです。
甘酒(米麹タイプ)の作り方
<材料>1回分
・温めたごはん(白米)…200g
・水…300g(ml)
・乾燥米麹…100g
※白米→玄米、乾燥米麹→生の米麹にアレンジも楽しめます
生麹の場合は140gにしてください
<作り方>
1.ホームベーカリーのパンケースに温めたごはんと水を入れ、ゴムべらでごはんをほぐす
2.乾燥米麹をほぐしながら入れ、ゴムべらでかきまぜる
3.パンケースを本体にセットする
4.メニュー「34」を選択し、出来上がり時間を6−10時間に設定してスタート
※出来上がり時間は10分単位で設定でき、設定時間が長いほどより甘みがでやすいです
5.スタートから20分後に音が鳴ったら、5分以内にふたを開けて周囲の米粒を落とす
6.再びふたを閉じ、再度音が鳴ったら出来上がり
スタートから20分後の音が鳴るタイミングできちんと米粒を落とすことで、パンケースに張り付き発酵された結果、カチカチになってしまった米粒が混ざることを防ぎます。
とてもなめらかですっきりした飲み口の味に仕上がります。また抹茶を加えてみたり、甘さを調節してみたり、手作りならではアレンジができるのも嬉しいポイントです。
ホームベーカリー ビストロ SD-MDX4とは
口当たりなめらかな甘酒が作れる「ホームベーカリー ビストロ SD-MDX4」。プロの技法を取り入れた独自の「3D匠ねり」と「Wセンシング発酵」で一年中安定して、美味しいパンを作ることができます。23種類のオートパンメニューで、きめ細かくやわらかい食感の生食パンや、カットがしやすいサンドイッチ用食パン、ヘルシーな低糖質パンなど、多彩なメニューを楽しむことができます。
パン以外にもピザ生地やうどん、パスタやおもちなどのパン以外のメニューを搭載。1台でパンメニューを含めた43種のオートメニューを作ることができます。季節によって変化する室温に合わせて、イーストの混ぜこみタイミングやプログラムを自動で調整してくれるため、安定した仕上がりに。独自の技術で本格的な味が手軽に楽しめる、魅力的なホームベーカリーです。手軽に甘酒を作って、健康的な習慣を始めてはいかがでしょうか。
甘酒をさらにおいしく飲むためのドリンクレシピ3選
手作りで甘酒を作ったら、アレンジしてみてはいかがでしょうか。ここではおすすめの甘酒アレンジドリンクをご紹介します♪
甘酒ココア
甘酒にココア?!と意外な組み合わせですが、ほろ苦いココアと甘酒の甘さのバランスがよく、間食にぴったりの甘酒ココア。ココアには活性酸素を除去するポリフェノール、腸の蠕動(ぜんどう)運動を促すリグニンという食物繊維が含まれているので美容効果も期待できます♪
<材料>1人分
・甘酒…150ml
・ココア(甘くないものがおすすめ)…大さじ1
・お湯…大さじ1
<作り方>
1.甘酒を500wの電子レンジで1分、600wで50秒ほど温める ※熱めがお好みの方は時間を調整してください
2.そこにココアパウダーと同量のお湯でといたココアを入れ、よく混ぜて出来上がり
甘酒スムージー
スムージーはヘルシーにお水、飲みやすく甘味が加わるように豆乳などで作る人が多いですよね。それを甘酒に変えるだけの簡単アレンジです。甘酒はお腹に溜まるので、そこにフルーツと葉物野菜(ほうれん草や小松菜、青梗菜など)が合わさると置き換えダイエットに取り入れられるほど満足感の高いスムージーになります!
<材料>1人分
・甘酒…100ml
・お好きな果物…1〜2種類(例:バナナ半分、りんご4分の1)
・葉物野菜…適量(例:ほうれん草2束)
<作り方>
1.材料を全てミキサーに入れ、1分ほど攪拌(かくはん)して完成 ※もし水分が足りなかった場合は水、もしくは豆乳をプラスします
夏の暑い時期は果物、葉物野菜を冷凍しておくとひんやりとしたスムージーを作れるのでおすすめです♪
甘酒チャイティー
チャイにはスパイスが入っているので体が温まり、冷えが気になる人にぴったりのドリンクです。今回はそこに甘酒をプラスして自然な甘さの甘酒チャイティーをご紹介します。
<材料>
・アッサム茶葉…ティースプーン1杯分
※もしくはアッサムのティーバッグ1つ
・甘酒…150ml
・水…100ml
・シナモンスティック…1本
・カルダモン…1つ
・クローブ…1つ
・生姜…スライス2枚
・お好みではちみつ
<作り方>
1.小さめの鍋に水を入れて沸騰させ、そこにスパイス(4種類)を入れて香りが出るまで煮出す
2.スパイスの香りが出てきたら茶葉(ティーバッグ)を入れ、2分ほど煮出す
3.2に甘酒を入れて、煮立つ直前で火から下ろす
4.マグカップに茶こしを使ってこしながら注いで完成♪
家族で取り入れられる「飲む点滴」甘酒で体の内側から健康でキレイになりましょう!
不足している栄養をサプリメントから摂取しているという人は多いでしょう。ですが、中にはサプリメントは「薬」という感じがして苦手と感じている人もいるのではないでしょうか。今回ご紹介した甘酒はアミノ酸やビタミン、ブドウ糖、食物繊維など健康と美容面に必須な栄養素が備わった万能ドリンクです。また、米麹甘酒はノンアルコールなので子供から大人まで美味しく取り入れられるのが嬉しい特徴!ぜひ日頃の食生活に取り入れて、体の中から健康で美しくなりましょう♪
監修:若山 あみ
あさひの森内科消化器クリニック 管理栄養士
「あさひの森内科消化器クリニック」にて管理栄養士として勤務。保険診療で栄養指導を行う傍ら、ダイエット外来も担当。クリニックには美容皮膚科美容内科もあり、日々、食と健康と美について探求している。
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