モビールとは、ゆらゆらと動く室内用の装飾品です。おしゃれなデザインのものや、部屋がパッと明るくなるカラフルなものなど多くの種類があり、赤ちゃんの興味をそそるおもちゃとして人気を集めています。本記事では、赤ちゃんの視覚や脳の発達に役立つモビールの選び方やおすすめブランド、手作りの方法などを紹介します。
MOKUJI
赤ちゃん用モビールについて
欧米を中心に広まった室内用の装飾品であるモビールは、近年赤ちゃんが使うおもちゃとしても注目されています。最初に、モビールの由来や赤ちゃんへの必要性、使用時期について紹介しましょう。
モビールとは
デンマークでは、昔から部屋の中の装飾品としてモビールを用いていました。広く知られるきっかけとなったのが、1930年前半にアメリカ人アーティストが発表した作品です。アートとしての価値が認められ、そこからインテリアの1つとして広まりました。
予測できないモビールの動きは、赤ちゃんの脳の成長や視覚を鍛えるのに良いとされ、徐々にベビートイとしても人気を集めるように。赤ちゃん用はアンバランスとシンメトリーの2タイプがあり、成長の度合いや月齢に応じて使い分けられています。
モビールの必要性
さまざまなものに興味を示す赤ちゃんの好奇心をくすぐるのが、モビールの良いところ。ゆらゆら動く姿を見て笑ったり、驚いたりすることで、豊かな感情を育めます。また、動きを目で追ったり、掴もうとしたりする行動が身体機能・視力の発達を促し、集中する力も鍛えられるとされています。もちろん個人差はありますが、取り入れてみる価値はあるでしょう。
カラフルでおしゃれなモビールは赤ちゃんが喜ぶだけでなく、部屋を明るくするインテリアにもなりますよ。
モビールの主な使用時期
生後28日ごろまでの赤ちゃんに使用する場合は、それぞれのモチーフが非対称に組み合わさったアンバランスタイプがおすすめ。さまざまな動きを見せるので、長く見ていても飽きにくいですよ。
生まれてから3〜4ヵ月が経過した時期に使うなら、安定感のあるシンメトリータイプが適しています。勝手にいろいろな動きを見せる非対称なものよりも、手を伸ばして自分でモチーフを揺らす楽しさがあります。1人遊びをするための訓練にもなるでしょう。
赤ちゃん用モビールを選ぶ時のポイント
素材やデザイン、サイズなど、さまざまなタイプがある中で、ぴったりのものを見つけるためには選ぶポイントがあります。ここでは、モビールの選び方について紹介します。
①素材ごとの特長と目的を照らし合わせる
取り入れた際のイメージをしながら、素材を選びましょう。
- ・フエルト/布素材…ケガのリスクが少ない。パッと明るい色彩のものは赤ちゃんの興味を引きやすい
- ・木材…モチーフがぶつかり合う優しい音が響くため、聴覚の訓練に役立つ。ただし、重量があり固いので、取り付ける場所には注意
- ・紙素材…ふわっと揺れる姿を楽しめる。他の素材と比べると長持ちはしにくいが、比較的安価で付け足しなどのアレンジもしやすい
- ・ナイロン/アクリル/プラスチック…光が透ける様子がきれい。汚れが取りやすく、耐久性もある
②赤ちゃんの発育状況にあったデザイン&サイズを考える
生後間もないうちは、まだ視力が発達していないため、ぼんやりした輪郭しか識別できないと言われています。そのため生後間もない赤ちゃんには、視覚の発達に役立つ色彩豊かなもの・輪郭が明確なものが良いでしょう。
成長に合わせて色の種類を増やしたり、ひときわ興味を持っていたモチーフを加えたりと、アレンジしやすいタイプもおすすめ。発育状況に応じて高さを変えられるタイプは、長く愛用できるので便利ですよ。
ただし、大きすぎるものは威圧感があり、ママがお世話をする際に邪魔になる可能性もあるので、購入時はよく検討してくださいね。
③信用できる人気ブランドから選ぶ
たくさんの商品を見ると、迷うことがありますよね。そんな時は、人気のブランドに絞って探すのも1つの方法です。インテリア性の高いものや、こだわりのハンドメイド、おとぎ話をテーマにしたモチーフなど、ブランドによって異なる特徴があります。有名どころは価格が比較的高めになりますが、丈夫で長持ちするものが多いですよ。
赤ちゃんにおすすめのモビールブランド5選
ここからは、人気ブランドから厳選したおすすめ商品を紹介します。お気に入りのモービルを見つけてくださいね。
フランスで誕生したベビー雑貨ブランド【トラセリア】
ヨーロッパで、高い人気を誇るベビーブランドとして有名なトラセリア。ヨーロッパの厳格な安全基準をクリアした、こだわりの商品がそろいます。安全性だけでなく、デザイン性も備えている点も評判ですよ。
「インテリアモビール・ファーム」は、カラフルな色合いが魅力的です。手作業で調整を行った絶妙なバランスが、赤ちゃんの目を楽しませてくれるでしょう。
木のぬくもりを感じるドイツブランド【ヘラー】
開発から生産までを自社の工房で行い、丁寧に仕上げたアイテムが評判のブランドです。シンプルなデザインに、アクセントの効いたカラーを用いたモビールが世界中で人気を集めています。
キュートな動物デザインのモビールは、木製ならではの温かみがあります。空気や風の動きにより、ゆっくりと回転するのが特徴です。
アメリカで人気のブランド【マンハッタントーイ】
アメリカでは、新生児室で使用されることの多い人気のシリーズです。ユニークな模様や、白と黒のコントラストが印象的な模様など、赤ちゃんの視覚の発達を促す工夫が凝らされています。同じシリーズのプレイマットや手遊びラトルもあるので、一緒にチェックしてみてはいかがでしょうか。
ドイツ北部最大の木製玩具メーカー【ゴルネスト&キーゼル】
「子ども達のために心を込めておもちゃを生産する」をコンセプトに、クオリティの高い商品を生み出しています。木製なので、赤ちゃんが触れたり舐めたりしても壊れにくいのが嬉しいポイント。
象をモチーフにしたモビールは、赤や緑、青など赤ちゃんの興味をそそるカラフルな色合いをしています。不規則な動きは、赤ちゃんの好奇心をくすぐるでしょう。
デンマークを代表するブランド【フランステッド・モビール】
正確なバランスポイントを研究し、丁寧に制作されたこちらのモビールは「動く彫刻」と呼ばれています。かすかな空気の流れで、個性豊かな動きを見せますよ。
赤ちゃんには、気球をイメージしたデザインがおすすめです。色彩豊かなモチーフが自由に動き、知育玩具としての役割を発揮してくれます。
子どもと一緒作ってみよう!モビールの作り方
100均などで手に入る材料を活用すれば、簡単にモビールを手作りできます。親子で挑戦するのもおすすめですよ。ここではフエルトを使った方法・画用紙を使った方法を紹介しましょう。
作り方①フエルトを使った簡単モビール
優しげな印象を与えるフエルトは、紙のように赤ちゃんが舐めても溶ける心配がないので安心して使えます。
<材料>
- ・装飾用のフエルト(好きなカラーを複数枚)
- ・リース型
- ・糸
- ・丈夫な紐(麻などインテリア性のあるものだとおしゃれ)
- ・ボンド
<作り方>
- 好みに合わせてモチーフの形にフエルトを切る
- 間隔を空けながら、糸でモチーフをつなげていく
- モチーフがズレないように玉留めをし、結び目ギリギリでカットしてボンドをつける
- モチーフをつないだ糸をリースの隙間に通して結ぶ(結び目にボンドをつけて固定するとより安全)
- 最後に、吊るすための丈夫な紐をリースの隙間に通してぶら下げたら完成!
モチーフを切る際は、型紙を使うとやりやすいです。また、糸の色や種類を変えるとバリエーションが広がりますよ。
作り方②色画用紙の簡単モビール
色画用紙を使い、ふわふわ揺れるモビールにするのもおすすめです。いろいろなオーナメントを作って飾りましょう。
<材料>
- ・色画用紙(好きなカラーを複数枚)
- ・糸
- ・ワイヤー
- ・セロハンテープ
- ・のり
- ・装飾用のシールやリボンなど
<作り方>
- 好きな形に色画用紙をカットしてオーナメントを作る
- 糸を挟むため、1つのオーナメントに対して2枚の色画用紙をカットする(立体的なものはそれ以上の枚数を使用)
- シールをつけたり、切った画用紙を貼り合わせたりして装飾をする
- 糸とオーナメントのバランスなど、レイアウトを決めて糸を通す
- カットしたワイヤーの両端を丸め、糸を通すための穴を作る
- バランスを取り、ワイヤーの端にオーナメントを吊るす糸をつけたら出来上がり
モビールで赤ちゃんの好奇心を育てよう
どんな動きをするかわからないモビールは、赤ちゃんの発育を促すのに適したアイテムの1つです。さまざまな素材やカラーがあるので、赤ちゃんにぴったりのモビールの見つけて、好奇心を育ててあげましょう。
また、赤ちゃんが産まれる時には、快適なお部屋環境を整えてあげたいもの。こちらの記事では、赤ちゃんの部屋づくりのポイントを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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