Jun 24, 2022

夏休みの自由課題にも!子どもと楽しく学べる“わくわく”工作カタログ

親子そろって“ものづくり”を楽しむ時間は、コミュニケーションを深めるのはもちろん、子どもの想像力や好奇心、クリエイティビティを伸ばすのにうってつけ。今回は、親子の絆づくりとともに、夏休みの自由課題にもなる3種類の工作を、「わくわくさん」でお馴染みの久保田雅人さんに伝授してもらいます。

また、親子で一緒にやる意義や注意点、そして、長年子どもたちの工作に携わってきたからこそ分かる「子育てのコツ」についてもお伺いしました。

教えてくれるのは「わくわくさん」こと久保田雅人さん

 

1961年東京都生まれ。大学在学中に中学・高校の教員免許を取得するが、役者の道へ。1990年からNHK教育テレビ(現在のEテレ)の『つくってあそぼ』に「わくわくさん」として出演し、視聴率10%以上の人気番組となる。

番組終了後も、トレードマークとなった丸めがねと帽子をかぶり、「工作上手なお兄さん」として、全国で教室や講演を行い、「工作の伝道師」として活躍。公式サイト

子どもと工作をする意義って?

 

家の中にはスマホやゲーム機、そしてタブレットなどがあり、今や子どもたちを取り巻く環境は退屈知らず。家にある材料で何かを作る遊びなんて、「昭和の話?アナログすぎじゃない?」なんて思ってしまうパパ&ママも多いことでしょう。

 

「そんなことは絶対にありませんからね!」

 

そう、異を唱えるのは長年にわたって子どもたちに工作の楽しさを説き続けてきた「わくわくさん」こと久保田雅人さん。昔も、そして今も、お父さんやお母さんと一緒にものづくりをすることが、子どもたちに良い影響を与えることをリアルに感じているといいます。

 

「まず、なぜ工作が大切なのか。ここからいきましょうか。

工作、つまり『造形』というものは、破壊から始まります。ハサミやカッターでさまざまなものを切って壊す。そこから、さまざまなものを創り上げていく。

お子さんにハサミを持たせると、すごい勢いで壊していきませんか?あれ、意味がなくやっているように思えるかもしれませんが『何かやりたい!』という欲求があって、破壊しているんですよね。だから、その段階で止めるのは野暮というもの。

大人である親から見たら、単純でバカバカしい行為に思えるかもしれません。でも、こうした手順を踏むことで、子どもたちの想像力が育っていくのです。

 

一緒に切って、破壊して、創造する。この行程を、ぜひ楽しんであげてください。

そして、子どもが疑問を抱いたときには、面倒くさがらずに話を聞いてあげてください。分からなくたっていいんです!」

 

 

「そうやって話を聞いたうえで、叱るのか手助けするかは、親の采配です。

破壊する行為に悪意があるのならば、叱ったほうがいい。創造の仕方が分からず悩んでいるようであれば、手助けしてあげればいい。

でも、子どもたちがせっかくワクワクして、好奇心を全開にしているときに叱ってしまったり、『もっとこうした方がいいよ』なんて、親が手を出したりするのはダメ。せっかく芽を伸ばしかけている子どもたちの個性をつぶしちゃいますからね。

 

工作しながら、子どもたちの話をよく聞いて、何を望んでいるのかよく見てあげる。そうすれば、不思議と子育ての糸口なんかも見つかるんじゃないかな?と僕は思っています」

 

 

「お子さんの想像力をかきたて、創造力を身に付けさせるために必要なこと。それは、『家の中で、いつでも創造できる材料と道具を用意しておく』こと。

 

材料はなんだっていいんです。トイレットペーパーの芯や画用紙、折り紙、めくったカレンダー、段ボールこういった子どもたちが自由に使っていい材料を、いろいろとそろえておいてあげましょう。

道具は、ハサミやカッター、セロハンテープ、ホチキス、のり、油性ペンとかクレヨンとかもあるといいですね。

 

ひとつだけ注意点としては、道具は100均でそろえるのではなく、数百円のものでいいので、文房具店などで買うということ。

子どもだからとあまり切れないハサミやカッターなどを買ってしまうとケガの元になったり、子どもが道具を大切にしなくなったりする原因になってしまいます。

セロハンテープもできれば会社や学校で使うような、重たい台の付いたものを用意しましょう。軽いものだと台が揺れて誤って手を切ってしまったり、テープを上手く切れず無駄遣いしてしまうことがあるので、重いものをオススメします。

使いやすい道具があればストレスがなくなり、子どもたちの創造力はどんどんふくらんでいきます」

夏休みの自由課題にも使える!工作カタログ

 

いよいよここからは作って遊べる工作を3つご紹介。早速、教えていただきましょう。

SDGsの勉強にもなる!紙パックのけん玉とコマ

【材料】

紙パック(1Lサイズ):

タコ糸:1

ストロー:

【道具】

ハサミ(またはカッター)

ホチキス

セロハンテープ

【作り方】

 

1.紙パックの底面をハサミやカッターで切り取る
2.紙パックを2.5cm程度の幅で切り、3つ輪っかを作る

 

「底面を切るときに難しいようであればカッターで少し切れ目を入れてあげて、ハサミの刃が入りやすいようにしてあげるといいでしょう。

つに切り取るときは、別に曲がったっていいんです!おおまかな目印をつけておいてあげて、あとは自由に切らせてあげてください」

 

 

3.切り取ったつの紙パックに、両手の指を入れてぐるぐると回転させる

 

「回転させるだけで、あら不思議!四角かったパックが、丸くなるんです!」

 

 

4.2つの輪っかを縦と横に組み合わせたら、重なる部分をホチキスかセロハンテープで留める

5.残った輪っかを上からはめるようにしてかぶせ、同様に留めればボールの出来上がり

 

 

6.牛乳パックの空け口部分をホチキス(またはセロハンテープ)で閉じ、開口部の四隅に10cmくらいの切り込みを入れる

 

「厳密に10cmじゃなくてもOKですよ!」

 

 

7.パックの開口部を写真のように軽く開き、お花のような形にすれば完成

 

 

「さっき作ったボールと合わせると、グローブとボールのようにして遊ぶおもちゃに!

油性ペンで色を塗ったり絵を描いたり、シールを貼ったり、さまざまにアレンジして楽しみましょう。また、双方をタコ糸でつなぐと、けん玉みたいに遊ぶことができるようになりますよ!」

 

 

8.最初に切り取った牛乳パックの底の対角線で折り目を付けたらコマの完成

 

「ストローで軸を付けると、小さなお子さんが遊びやすくなります。

こちらも好きなように絵を描いて、回転させたときにどんな模様が出るか試してみましょう」

②いつでもおうちで楽しめる「線香花火」&「打ち上げ花火」

【材料】

飾り用のモール(クリスマスツリーなどを飾るもの):10cm

竹ひご:2本

色画用紙(B5サイズ):

折り紙(お好みの色):4枚

ストロー:2本

洗濯ばさみ:1個

【道具】

ハサミ

両面テープ

セロハンテープ

ビニールテープ

【作り方】

 

1.竹ひごの先に両面テープを巻きつけるようにして貼り付ける

 

 

2.モールを手でクシャクシャっと揉み込んで丸くまとめる

 

「これが面白いもので、子どもがやるより大人(特にお父さん)が作ったほうがキレイにできるんです。手の大きさなのか、それとも手の脂のせいなのかは分かりませんが、ここはお父さんの出番ですよ!」

 

 

3.花火の筒部分はお好みの色画用紙をくるくると丸め、大人の親指が入るくらいの筒を作る

4.セロテープで2~3ヶ所留め、上からビニールテープをクルクルと斜めに巻いたら完成

 

 

「筒の中に花火を隠し、下からスッと出して竹ひごを振ると、まるで線香花火のようにキラキラ!

線香花火なので、最後はポトンと下に落とせば、よりリアル感が楽しめますよ」

 

 

5.打ち上げ花火は、折り紙を枚重ねて半分に折り、開いたときにちょうちょの形になるよう下線を描いてハサミで切る

6.ちょうちょの胴体部分より少し長めにストローを切り、セロテープで胴体部分に貼り付ける

 

「写真のように、ちょうちょの胴体からストローの上下が出るようにして貼るのがポイントなので、お父さんお母さんはここだけ注意してあげてください」

 

 

7.竹ひごの一端にビニールテープをぐるぐると巻き付けて太くし、洗濯ばさみを通す

 

「ビニールテープを巻いて太くする理由は、竹ひごから洗濯ばさみが落ちないようにするため。なので、洗濯ばさみの穴より太くなるよう、調整してくださいね」

 

 

8.ビニールテープを巻いた部分を下にして竹ひごを持ち、ちょうちょにつけたストロー部分を通す

 

「4匹すべて通したら、洗濯ばさみをつまんで離せば、あら不思議!まるで打ち上げ花火のようにちょうちょがバーン!ヒラヒラ!と舞い上がります。

ストロー同士がピタッと合わさるように入れると打ち上げが上手くいきますよ」

 

 

「ちょうちょ以外にもいろいろな形で試してみると、落ちてくるときの動きが変わることに気付くことができます。工夫すること、アレンジすることの楽しさを、お子さんに教えてあげましょう」

③お気に入りのデザインを走らせよう!「なんでも自動車」&「ペットボトル自動車」

【材料(1台分)】

ペットボトルのキャップ(やわらかい素材のもの):

色画用紙:適宜

洗濯ばさみ:2個

ペットボトル(できれば四角いもの・キャップ付き):

ストロー:

竹串:

操縦用リモコン分)

ペットボトル(小さいサイズ):1個

ペットボトルのキャップ:

割りばし:

タコ糸(またはテグス):12m

【道具】

ハサミ(またはカッター)

のり

両面テープ

画びょう(プッシュピン)

【作り方】

 

1.ペットボトルのキャップの中心に画びょうで穴を開け、竹串を通す(この手順は少し難しいので、お父さんお母さんが手伝ってあげる)

2.洗濯ばさみを通し、つまめる程度の余裕をとって反対側にもキャップを通し、竹串の余分な部分を折って取り除く(ハサミで傷を付けてから折ると楽に折れる)

3.同じようにもう1個作る

 

 

4.画用紙を使って好みの自動車を作り、洗濯ばさみをくっつければ自動車の完成

 

「ペットボトルのキャップで作ったタイヤは、思った以上によく走りますよ」

 

 

「車じゃなくて、好きなものを走らせることができるので、いろいろなデザインを作ってみましょう。僕の一番のお気に入りは『エビフライ』です!」

 

 

5.ペットボトルを使った自動車は、さっきと同じように画びょうでペットボトルのキャップの中心に穴を開る

6.ストローをペットボトルの横幅に合わせて本切り取り、キャップ→ストロー→キャップの順に竹串に刺して、余分な部分は折って取り除く

7.同じように車輪をもう1つ分作る

 

 

8.セロハンテープを使ってペットボトルに車輪を貼りつければ、車のボディが完成

 

「お子さんの好みで、画用紙を使って飾りを作り、車をデコレーションしましょう!

新幹線にしてもいいし、ロケットにしてもOK。もちろん、ケーキでも魚でも太陽でも、いろいろに飾って楽しんでみてください」

 

 

9.小さなペットボトルに、タコ糸(またはテグス)を付けた割りばしをくっつけ、反対側をペットボトル自動車にくっつければ、簡単リモコンの完成

 

「ペットボトルのキャップをボタンのようにくっつけると、より本格的になります。

好きなところで走らせましょう。テグスで作ると糸が見えなくなるので、よりラジコン感を楽しむことができますよ!」

工作で楽しく子どもを成長させる

 

「子どもたちの想像力・創造力は、大人が考えている以上に素晴らしいもの。もしかしたら、工作を通じて、将来すごい発明をする大人に育つかもしれません。

そうした可能性をつぶさず、伸ばしてあげられるのは、身近にいるお父さんやお母さんです。お金をかけずに作れる工作で、家族の絆を強くする楽しいひとときを過ごしてみてください」

 

子どもたちの好奇心をくすぐる、わくわくが詰まった久保田さんの工作。親子で作って楽しんで、新しい発見を楽しみましょう。

 

 

Photo_Ikki Fukuda Interview & Text_Megumi Waguri Edit_Yasushi Shinohara

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