Mar 19, 2020

おしゃれな人の上手な生活 vol.1 酒井景都さん(デザイナー・モデル)

いつ見ても素敵な装いで、センスがあって、目を引く人っていますよね。
「どんな部屋で、どんな暮らしをしているんだろう?」と気になるけれど、なかなか日常生活までは知ることができないもの。
そこで本連載「おしゃれな人の上手な生活」では、おしゃれな人の住む部屋と暮らしぶりから、その人の魅力と工夫に迫ります。
第1回は、デザイナー・モデルとして、ひとりのママとして、輝き続ける酒井景都さんのお宅を拝見。

家主:酒井景都さん(ご主人・お子さん・犬2匹と5人暮らし)

年齢:37

職業:モデル、デザイナー

広さ:120平米

間取り:2LDK+ロフト(3階建ての戸建住宅)

エリア:未公開

家探しでこだわったのは「天上高」

ある住宅地の一角。一般的な家とは一線を画す、近未来的な戸建て住宅で、ご家族とお住まいの酒井さん。そうした外観を裏切ることなく、おうちの中もとっても素敵なデザインです。

内見した瞬間、ご主人がひとめぼれ

 

「たまたまこの物件をネットで見つけて、『楽しそう!』とテンションが上がってしまったのが始まり。すぐに夫に伝えて内見しに出かけたら、夫は玄関をひと目見ただけで『借ります!』って。不動産屋さんも私も、すごくびっくりしました(笑)」

撮影当日はくもりにもかかわらず、自然光がたくさん降り注いでいました。

「私自身、天井が高い家が好きなんです。ロフトやメゾネットであればなお良し。この家はそのふたつをどちらもクリアしていました。
また、天窓が高い位置にあるのですが、晴れた日にはそこから光が差し込んで、とてもきれいなんです。空を見ながら暮らすのって、とても贅沢だな、と思っています」

天窓やメゾネットがあることで、視覚的に面白さが生まれる。そこが「楽しい!」のだと酒井さん。

部屋のコンセプト

 

「内見に来たとき、ギャラリーみたいと思ったんです。白い箱が用意されていて、そこをどう彩るかは住む人の力量次第。挑戦的な家…ともいえますね」

コンクリートが打ちっぱなしになっている部分もあれば、白く塗られた壁もある。そうした“非日常的”な空間も、酒井さんたちが惹かれたポイントなのだとか。

ギャラリーのような、楽しい部屋

「私はもともと、いろんな家の間取り図を見ることが好きだったので、この家を見つけたときに『なんて面白そうな家!』って思ったんです。この面白さを生かせるように、見せるものは見せる、隠すものは隠す、そんなインテリア&収納を心掛けています」

 

あえてラフさをつくる

デザイン性が高く、無機質になりがちな家だからこそ、シンプルにし過ぎず、ラフな雰囲気を残すことで、バランスをとっていると語る酒井さん。

「アンティークなどの小物は、きっちりさせすぎずランダムな感じに並べるようにしています。

ただ“散らかっている”印象を持たれがちな生活用品などはきちんと収納するメリハリを意識」

部屋のお気に入りやこだわった場所

続いて、みなさんも気になる部屋のディテールをチェック。
まず最初に取材陣の目を引いたのは、大きなドラム缶が鎮座する、ダイニングテーブルでした。

ダイニングテーブル

プランターの中で小さなネギを育ていて、プチ家庭菜園をしているそう。

「夫には夢があって、そのひとつが『大きな木の下で、食事をしたい』というものだったんです。そこで、ドラム缶を組み合わせたダイニングテーブルをオーダー。本当は藤のようにツルが伸びる植物を植えたかったらしいのですが、さすがに厳しいのでは?ということで、オリーブの木を植えています。大きく育つのはまだまだですね(笑)」

 

巨大なプランターと化したドラム缶と一体化した特製のダイニングテーブルは、広さ十分。酒井さんは、ここで仕事をしたり子どもとお絵かきをしたりしているのだそう。

ソファ

実は一緒に暮らす犬がかじってボロボロの部分もあるのだとか。

人気家具ブランド「TRUCK furniture」のベストセラーであるソファは、畝が太いコーデュロイ生地がポイント。しっくりと暮らしに馴染む優しい存在感で、酒井さん家族をサポートしてくれているのだとか。

「夫が購入したもので、だいぶ長いこと使っているので、そろそろ買い替えかも?なんて思うのですが、使いやすいしデザインが良いのでまだまだ手放せないかもしれません」

アンティーク雑貨

 

「フランスの骨董市で見つけた100年くらい前のウェルカムボードです。ストーリーを感じさせてくれるアンティークは、私にとっては心を満たしてくれる要素のひとつです」

 

置いている棚は「TRUCK furniture」のもの。こちらもご主人が気に入って購入したものなのだとか。

子ども用のティピーテント

映画『パラサイト』にも子供用ティピ出てきますよね。

LOWYAのティピーテントがそびえるクッションフロアの一角は、子ども用のプレイスペース。
「娘はここがお気に入り。中に入って遊んだり、おやつを食べたりしています」

リビングが広く、キッチンで料理をしながら子どもの様子を見ることができるのも、この家を選んだポイントのひとつなのだとか。

食器

 

少しずつお気に入りのお皿を集めているという酒井さんの食器棚。
「益子の陶器市に行って、お気に入りを探すことが多いですね。また、友人夫婦が群馬県の『NUKUMÖR(ぬくもり)』というお店をやっていて、こちらで扱っている器がとても素敵なので、通販することもあります」

 

 

「こちらには、カットボードや大皿をしまっています。アンティークの食器類もあり、並べておくだけでも気分が上がりますね」

寝室

 

「このベッドも夫が選んだ『TRUCK furniture』のもの。

以前は部屋の真ん中に置いていたのですが、娘が遊べるよう壁側に詰めて空間を作りました。一緒に絵本を読んだり、おしゃべりをしたり。ここで過ごす時間は、私にとって大切な時間です」

アクセサリー置き場

 

「ピアスやネックレスといったアクセサリー小物は、すぐに選べるよう見える収納に。使っている右の平皿はアンティークのもので、左のケーキ皿はIKEAのもの。好きなものだけが見えるように収納すること。これも、私流の部屋づくりのコツかもしれません」

子ども用のクローゼット

 

「IKEAで見つけた娘用のクローゼットに、娘の洋服や小物を収納。ピンクのスカートがお気に入りで、そればかり履くんですよ(笑)。サイズアウトしてしまう前に、他のお洋服も着てくれたらうれしいんですけどね」

ネックの階段は工夫でクリア!

ふたりの名前は「やえこ」と「ぶんた」です。

「実は…デザイン性が高すぎて、階段がちょっと危険なんです。夫が誤って踏み外してしまったこともあるんですよ。子どもも犬もいるし危ないからということで、ロープを編んだネットを特注。階段全体にネットをかけることで落下を防いでいます」

自分らしく暮らせる部屋の3ヶ条

 

その1 整然さとラフさを同居させる
その2 グリーンや雑貨で彩る
その3 片付け過ぎない!

 

「掃除や片付けは正直、あまりがんばっていません(笑)。夫婦ふたりきりならまだしも、子どもと犬2匹がすぐに汚してしまうので。散らかっていても、デザインが良かったり心地の良いものを選ぶようにしています」と酒井さん。

やりすぎない、気負いすぎない、がんばりすぎない。これが、自分らしさを保つコツのようです。

おわりに

デザイン性の高い住居を選び、まるでギャラリーのように、自分自身の暮らしで部屋を彩る。そんな部屋づくりを行っている酒井さん。

おしゃれできれいなだけじゃなく不思議と居心地が良いのは、酒井さん夫婦の温かみのある暮らしが、自然とにじみ出ているからなのかもしれません。

 

 

Photo_Kohji Kanatani Interview & Text_Megumi Waguri Edit_Yasushi Shinohara

雑誌「オリーブ」でモデルデビュー。慶應義塾大学在学中に自身のブランド「コルキニカ」を立ち上げ。現在は「And Curtain Call」とベビー&キッズ向けの「tytäär」の2ブランドのデザイナーとしても活躍。

酒井景都

instagram @katiiesakai
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