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Oct 17, 2023

【ヒンメリの作り方】100均のアイテムで北欧インテリアをハンドメイド

部屋のインテリアを北欧風にすることが人気で、ヒンメリという北欧の装飾品にも注目が集まっています。市販のヒンメリもありますが、実は意外と簡単にヒンメリをハンドメイドすることができます。そこで、この記事ではヒンメリの基本的な作り方やアレンジ方法を紹介します。ナチュラルなテイストから金属を使ったモダンな雰囲気まで、様々なヒンメリを作って、部屋を北欧風に飾り付けてみましょう。

ヒンメリとは

 

ヒンメリとは一体どのようなものなのか、詳しく説明します。

北欧フィンランドの伝統工芸品

ヒンメリとは、麦わらで作られたフィンランドの伝統工芸品です。スウェーデン語で空や天を表す「himmel」を語源としています。多面体からなるヒンメリは一見無機質に感じられそうですが、神秘的な美しさを感じることができます。それはハチの巣や雪の結晶のような自然界にある規則的な形を想起させることで、心が安らぐ効果があるからです。

ヒンメリは幸運の象徴

ヒンメリは「光のモビール」や「幸運のお守り」と呼ばれ、太陽と豊穣のシンボルとされる麦わらを使った伝統的な装飾品として12世紀ごろから作られてきました。日照時間が短いフィンランドでは太陽は貴重な存在。昼の時間が一番短い日の冬至を、そこから昼間が長くなっていく意味合いを込めて太陽が生まれる日として盛大にお祝いしてきました。その後北欧にキリスト教が広まり、この冬至祭りの習慣がクリスマスの装飾として一緒に吊るされるようになったのです。

 

素材や色を変えてインテリアとしても楽しめる

ヒンメリには収穫後でも手に入りやすい麦わらが主に使われていますが、プラスチックや金属など他の素材で作ることもできます。麦わらそのものの色だとナチュラルな雰囲気になりますが、黒やシルバーなどの素材を使うとモダンな雰囲気が演出されます。

ヒンメリの材料・道具

ヒンメリを作る基本的な材料は次の通りです。
● 麦わら
● 糸

 

道具は次のものを用意しておきましょう。
● はさみ
● 定規もしくはメジャー
● 針金もしくは糸通し

 

麦わらや金属などでヒンメリを作成したい場合は、ヒンメリのキットも販売されています。既に必要な長さにカットされている材料が入っているため、すぐにヒンメリを作れて便利ですよ。

 

100均で用意できるヒンメリの材料

ヒンメリを100均にあるアイテムで作るための材料を紹介します。

ストロー

100均には様々な種類のストローが売られています。素材は紙・プラスチック・竹・金属などの種類があります。モノトーンやパステルなどお好みの雰囲気に合わせたストローを選んでみてはいかがでしょうか。

麻紐

ヒンメリをつなげるために糸が必要ですが、100均の麻紐やタコ糸でも代用ができます。糸よりも安価で、ナチュラルな雰囲気に仕上がります。そのほか、手芸用品売り場などにはカラフルな糸や太さの異なる糸も販売されていますので、麦わらやストローの太さや色に合わせて選ぶとよいでしょう。

基本のヒンメリの作り方

基本のヒンメリの作り方を難易度別に3つ紹介します。

【初心者向け】正八面体

【材料】
● ストロー:8本
● タコ糸
● 針金

 

【作り方】
1. ストロー3本を糸に通し、固結びをして三角形を作る
2. ストロー2本を糸に通し、1の三角形の頂点に結びつける
3. 同様にして、5つの三角形を作る
4. 残った1本のストローを糸に通し、最初の糸端と結んで立体にする
5. ストローの中に糸を通し、正八面体の形に仕上げて完成

 

ヒンメリの基本的な形である正八面体の作り方です。ビーズやタッセルなどを付けてアレンジすると、よりオリジナルの装飾に仕上がりますよ。

【中級者向け】十二面体

【材料】
● 真鍮ポール(5cm・6cm・16cmを各6本)
● 針金

 

【作り方】
1. 針金に16cm・6cm・6cm・16cmの真鍮ポールを順番に通す
2. 1をあと2回繰り返す(計3回)
3. 最初の針金とねじって固定し、大きな円にする
4. 3の場所から4番目のつなぎ目とねじって固定し、ダイヤ型にする
5. 同様にして、もう1つダイヤ型を作る(3つのダイヤができる)
6. ダイヤの下部分に針金がくるように、針金を16cmと6cmの真鍮ポールの中を通す
7. 3つのダイヤの下にある頂点をまとめる
8. 6cmの真鍮ポールの中に針金を通して、5cmの真鍮ポールを通して隣の頂点と固定する
9. 8をあと5回繰り返す(計6回)
10. 16cmの真鍮ポールの中に針金を通して、最初の針金とねじって完成

 

金属のポールと針金を使った鳥かごのような形のヒンメリです。針金で真鍮ポールを固定をする時は、一方向だけでなく様々な方向から固定するようにすると、しっかりと固定されて形が整いやすくなります。

【上級者向け】星型

【材料】
● 麦わら(5cm×18本、6cm×12本、9cm×12本)
● 糸
● 糸通し

 

【作り方】
1. 糸に5cmの麦わらを8本通す
2. 端から3本で三角形を作り、固定する
3. 5cmの麦わらを2本通して、三角形を作る工程をあと5回繰り返す(全部で6つの三角形)
4. 最初の糸と結び、星の形になるように固定する
5. 6cmの麦わらを2本糸に通し、星の中心に向かって三角形を作る
6. 5cmの麦わらの中に糸を通し、6cmの麦わらを1本糸に通し、5の隣に三角形を作る
7. 6を1周になるように繰り返す
8. 裏面にも同様に三角形を作る
9. 9cmの麦わらを星の頂点から中心、中心から隣の頂点を繋ぐように固定する
10. 裏返して同様に頂点から中心、中心から隣の頂点を繋ぐように9cmの麦わらを糸に通して固定する
11. 1周ぐるりと固定したら完成

 

3種類の長さの麦わらを使った星型のヒンメリの作り方です。少し複雑な工程がありますが、両面交互に行うことでひものバランスが取りやすくなります。糸に最初に通す6本の麦わらは何度も糸を通すことになるので、少し太めの麦わらを選ぶと作りやすいでしょう。

ヒンメリのアレンジアイデア

基本のヒンメリの作り方ができるようになったら、さらに複数個のヒンメリを組み合わせるなどの工夫をしてアレンジしてみましょう。

連結モビール

 

【材料】
● 麦わら
A(いちばん大きい正八面体1個):9cm×12本
B(Aの中につるす正八面体1個):4cm×12本
C(Aの横と下につるす八面体3個):4cm×24本、3.5cm×12本
● ひも
● 糸通し

 

【作り方】
1. 正八面体のヒンメリをAとBで1個ずつ作る
2. 上下の縦軸が4cm、横軸が3.5cmの縦長の八面体のヒンメリを3個作る(C)
3. Aの中にBを、Aの頂点3つにCのヒンメリを組み合わせて完成

 

八面体のヒンメリを組み合わせて、少し複雑な幾何学模様の連結モビールの作り方です。ヒンメリの大きさや数を変えればオリジナルのヒンメリができますよ。

プランターハンガー

【材料】
● 麦わら(7cm・10cm・15cmを各6本)
● 糸
● 糸通し

 

【作り方】
1. 十二面体のヒンメリを作る
2. ヒンメリの頂点にわっかにしたひもを通す
3. ヒンメリの中に観葉植物を入れて完成

 

ヒンメリはただ飾るだけでなく、中に観葉植物を入れてプランターハンガーとして活用することができます。飾りたい観葉植物に合わせて、大きさや色を変えてみるとよりおしゃれになるでしょう。

フラーレン

 

【材料】
● ストロー(太さ3.5mm長さ5cm×90本)
● ひも
● 糸通し
● 針金(25cm×12本、30cm×20本)

 

【作り方】
1. 30cmの針金にストローを6本通して、六角形を作る
2. 1の六角形の周りに針金とストローで六角形と五角形を交互に作る
3. 中心の六角形から糸を通す
4. 針金を使ってさらに外側に五角形と六角形を作る
5. 糸を通してストローと針金を固定するように編む
6. さらに半分の工程を行い、完成

 

フラーレンとは、炭素原子60個で構成されるサッカーボールのような形をした物質です。ヒンメリとして大きめにフラーレンを作り、ランプシェードとして使うことがおすすめです。

北欧の素朴で縁起のよいヒンメリを作ってみよう

 

ヒンメリはストローとひもさえあれば作ることができる、ハンドメイド初心者の方におすすめの装飾品です。素材・大きさ・色を変えて、オリジナルのヒンメリを作ってみましょう。