不思議な感触で大人気のスライム。手軽に揃えられる材料だけで簡単に作ることができるので、おもちゃとして遊ぶだけでなく、子どもの自由研究にもおすすめです。今回はそんなスライムの基本的な材料と作り方から、ちょっと変わった感触が楽しめるアレンジレシピをご紹介。ビーズを入れたり、モコモコ触感のスライムにしたり、大人も子どももハマること間違いなしです!
基本のスライムの作り方
まずは、スライムが出来上がるまでの仕組みを解説するとともに、基本の材料と作り方をご紹介します。
なぜスライムは固まるの?
スライムづくりの基本の材料は、洗濯のりとホウ砂と水です。
これらは全て液体なのに、どうしてゲル状に固まるのでしょうか?
洗濯のりの主成分はポリビニルアルコール(PVA)と言って、細い紐のようなものがたくさんあるようなイメージのものです。ホウ砂からできたホウ酸イオンは、この細い線をくっつける役割を果たします。液体の時にはバラバラだった紐が網目状に繋がり、自由に動けなくなるのが、スライムが固まる仕組みです。さらに、網目の間に水が閉じ込められるため、手にまとわりついてくるようなぬるぬるトロっとした感触が生まれるのです。
基本の材料
・洗濯のり(PVA入り):50ミリリットル
・ホウ砂:2グラム
・水:50ミリリットル
・お湯:25ミリリットル
・プラスチック製コップ:2個
・絵の具:少量
・割りばし
材料は全てホームセンターやドラッグストア、100円ショップで購入できるものばかりです。手軽に揃えることができますのでぜひ挑戦してみてくださいね。
基本の作り方
- コップにホウ砂とぬるま湯を入れ、あらかじめホウ砂水を作っておく
- もうひとつのコップに洗濯のりと水と、好きな色の絵の具を入れて割りばしでよく混ぜる
- 2にホウ砂水を少しずつ入れて素早く混ぜ、固まるまで繰り返す
- 好みの硬さになったら取り出して、よく揉んで完成
ホウ砂水は、固まり具合を見つつ、少量ずつ調節しながら入れましょう。
出来上がりのムラをなくして上手に仕上げるためには、ホウ砂水を入れた後に素早く混ぜることがポイントです。
衛生面を考え、混ぜる際は使い捨ての割りばしを使用することをおすすめします。
【応用編】感触の違いを楽しめるスライムを作ろう
材料や作り方に少しアレンジを加えるだけで、見た目も感触も変わった面白いスライムを楽しむことができます。
そこで、子供から大人まで誰でも簡単にできるアレンジレシピを6つご紹介します。
ホウ砂ものりも使わない、材料2つでできるふわふわスライム
<材料>
・エンジェルクレイ(PVA入りの粘土)
・水
・シェービングフォーム
1.粘土に水を少量ずつ加えながらトロトロになるまでこねる
2.シェービングフォームを加え、固まるまで混ぜたら完成
水が多すぎると固まらないので、粘土を追加するか、重曹で調整しましょう。不思議な感触のふわふわスライムが完成します。
音も気持ちいい!ビーズ入りのクリアスライムの作り方
スライムを握った時のむぎゅっとした感触と音がくせになる、ビーズ入りスライムをご紹介します。色鮮やかで可愛い見た目に子供が喜ぶこと間違いなしです。
大きめのビーズ・小さめのビーズで感触が変わってくるので比べてみるのも楽しいですよ!
<材料>
・液体のり:150ミリリットル
・ホウ砂:3グラム
・お湯:150ミリリットル
・大きめのガラス容器:1個
・プラスチック製コップ:1個
・絵の具:少量
・割りばし
・ビーズ
<作り方>
- コップにホウ砂とぬるま湯を入れ、あらかじめホウ砂水を作っておく
- 大きめのガラス容器に液体のりと好きな色の絵の具を入れて、割りばしでよく混ぜる
- 2にホウ砂水を少しずつ入れて素早く混ぜる
- もっちりとした感触になったら取り出して、よく揉む
- 気泡を抜くため、ガラス容器に戻してラップ等で蓋をしてから3~5日置く
- スライムの中にビーズを混ぜ込み、よく揉んだら完成
混ぜ合わせたビーズが落ちてこないような粘度の高いもっちりスライムを完成させるために、洗濯のりではなく液体のりを使うのがポイントです。
ビーズの他にもスパンコールを入れると、キラキラして飾っているだけでも素敵なスライムができますよ。
もちもち触感の紙粘土スライムの作り方
可愛らしいパステルカラーが魅力的なスライムを作ってみてはいかがですか?
ずっと触っていたくなるような、ふわふわもちもちの感触がやみつきになる、紙粘土スライムを紹介します。
<材料>
・洗濯のり:200ミリリットル
・木工用ボンド:100ミリリットル
・紙粘土(Kクレイ) :70g
・ホウ砂:小さじ1
・お湯:400ミリリットル
・大きめのガラス容器:1個
・プラスチック製コップ:1個
・絵の具:少量
・割りばし
<作り方>
- コップにホウ砂とぬるま湯を入れ、あらかじめホウ砂水を作っておく
- 大きめのガラス容器に、洗濯のりと木工用ボンドを入れて割りばしでよく混ぜる
- 2にホウ砂水を少しずつ入れて素早く混ぜる
- 紙粘土を入れてよく混ぜ込む
- 再びホウ砂水を少しずつ入れながら混ぜて、硬さを調節する
- 色を付けたい場合は好きな絵具を少量混ぜて、よく揉んで完成
伸びが良く触り心地のいい感触を作るためには、Kクレイという種類の紙粘土を使用することが大切です。
ぐるぐるとソフトクリーム状に巻いて遊んだりすることもできるスライムが完成しますよ。
メラミンスポンジを使ったシャキシャキスライムの作り方
普段は掃除で大活躍のメラミンスポンジを使ったアレンジレシピを紹介します。スポンジにスライムをしみ込ませるだけで、シャキシャキスライムが簡単に出来上がりますよ。
<材料>
・洗濯のり:200ミリリットル
・水:100ミリリットル
・メラミンスポンジ :適量
・ホウ砂:小さじ1
・お湯:300ミリリットル
・大きめのガラス容器:1個
・プラスチック製コップ:1個
・絵の具:少量
・割りばし
<作り方>
- コップにホウ砂とぬるま湯を入れ、あらかじめホウ砂水を作っておく
- 大きめのガラス容器に、洗濯のり100ミリリットルと水と絵の具を入れて、割りばしでよく混ぜる
- 2にホウ砂水を少しずつ入れて素早く混ぜ、少し緩めのトロトロした感触のスライムを作る
- メラミンスポンジを入れ、指で押さえるようにしながらスライムをしっかりしみ込ませる。
- 容器から一度メラミンスポンジだけを取り出し、残りの洗濯のり100ミリリットルとホウ砂水を適量入れ、手に付かなくなるまで硬さを調節しながらスライムを作る
- メラミンスポンジを再度入れ、スライムを両側から押し込むようにして馴染ませる
- 蓋をして3日置く
- メラミンスポンジを取り出し、スライムをしっかり取れば完成
ハサミやナイフで切ることでシャキシャキとした音が楽しめます。
スポンジにスライムをよくしみ込ませるには、スライムを硬く作りすぎないこと。垂らすだけではなく、指で押さえながら浸透させていくことがポイントです。
石鹸で作るふわふわスライムの作り方
スライムと言えば無臭のイメージがありますが、石鹸を使うことで、いい香りでとても癒されるふわふわスライムが完成します。
お気に入りの香りのスライムを作ってみましょう。
<材料>
・液体のり:300ミリリットル
・木工用ボンド:50ミリリットル
・グリセリン:大さじ1
・石鹸
・ホウ砂:小さじ1
・お湯:300ミリリットル
・大きめのガラス容器:1個
・プラスチック製コップ:1個
・泡立てネット
・割りばし
<作り方>
- コップにホウ砂とぬるま湯を入れ、あらかじめホウ砂水を作っておく
- 大きめのガラス容器に、液体のりと木工用ボンドとグリセリンを入れてよく混ぜる
- 泡立てネットを使って石鹸を泡立てる
- 液体のりの1.5倍程の泡を作り液体のりに入れ、粘りが出るまでよく混ぜる
- ホウ砂水を少しずつ加えながら混ぜ、手に付かなくなるまでまとまれば完成
泡ハンドソープやシェービングフォームなど、石鹸の種類によってスライムの出来上がりに違いがあるようです。いろいろ試しながら作ってみるのも、実験をしているような気分になれて面白いですよね。
パキパキした音と感触を楽しめるペレットスライムの作り方
<材料>
・フエキ液体のり:
・着色料(インクなど)
・ホウ砂:小さじ1杯
・ぬるま湯:300ml
・ペレット
・ろう(砕いたロウソクでもOK)
スライムづくりの注意点
ホウ砂には多少の毒性があるため取り扱いには注意が必要です。
消化器官から吸収されやすいため、誤飲には十分気をつけましょう。
また、粘膜や傷のある皮膚からもよく吸収されますので、肌が弱い人や手に傷がある人は手袋をして扱うことをおすすめします。スライムを触った手で目などをこすったりしないよう、遊んだ後は必ず手を洗いましょう。
特に、小さいお子様がいるご家庭では十分に気をつけてください。
まずは危険性を理解してもらい、できればホウ砂は大人が扱うようにすると安心です。あらかじめホウ砂水溶液を準備しておくことで、空気中に舞ったホウ砂の粉を子供が間違って吸ってしまうのを防ぐことができます。
注意点をしっかり守り、安全にスライムづくりを楽しみましょう。
スライムの材料を一気に揃えるなら、キットもおすすめです
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親子で不思議な感触のスライムづくりを楽しもう
今回はスライムが出来上がるまでの仕組みとレシピをご紹介しました。
誰でも簡単に作ることができてアレンジ自在なのがとても嬉しいですよね。自分たちでアイデアを出して、世界に一つだけのスライムを作ってみませんか?
子供が楽しめることはもちろん、大人も昔を思い出して懐かしい気持ちになれるスライムづくりでおうち時間を充実させましょう!