赤ちゃんの部屋作りは出産前にしておくことの1つ。赤ちゃんが安全で快適に過ごせるかどうかが、部屋作りのポイントです。本記事では、部屋作りをするタイミングや赤ちゃんの成長に合わせた安全対策を解説するとともに、押さえておきたい基本ポイント・おしゃれに魅せるコツについても解説します。
MOKUJI
赤ちゃんの部屋作り【準備時期と月齢に応じた安全対策の見直し】
赤ちゃんの部屋作りを始めるのにベストなタイミングと、成長に応じた安全対策の見直しポイントについて解説します。
安定期に入ったら準備を始めるのがベスト
赤ちゃんの部屋を準備するのは、体調が比較的落ち着く妊娠5ヵ月から8ヵ月の間がベストです。無理がかからないように、ゆとりのあるスケジュールを組んで部屋の準備や整理をします。
まずすべきは、部屋の中で不要な物を処分、そして赤ちゃん用スペースの確保と必要な物の整備です。
赤ちゃん用寝具・衣類収納・おむつ関連グッズの収納・汚物入れ・おむつ替え時の敷物・授乳スペースなどは、赤ちゃんが生まれてすぐ必要になります。不用品の処分が済んだら、まずこれらを優先的に整備しましょう。
重い物を運ぶ時などは、1人で無理をせず家族に手伝ってもらってください。
【寝返り期】安全対策見直しポイント
ねんね期は移動範囲こそ限られますが、寝返りを打ち始めると視野が広がり、周囲に興味を持つようになります。誤飲などを防ぐためにも、小さな物や尖った物などは、赤ちゃんの手の届く範囲に置かないように気を付けなければいけません。
また、うつ伏せになった際に顔が埋まらないよう、顔の周辺にやわらかい素材の物を置かないように気を付ける必要もあります。
寝返りを打っても安全な場所を寝室に選びましょう。ソファなどは転げ落ちる危険があるのでNG。ベビーベッドを使う場合は、柵をしっかり上に上げて転落を防止してください。
【ずりばい期】安全対策見直しポイント
ずりばい期に入ると一気に行動範囲が広くなります。テーブルや家電の角・コンセント・引き出し・扉・ゴミ箱周りは特に注意。ガードや安全キャップの設置、ゴミ箱の撤去など、ケガ・誤飲を防ぐための対策を取ってください。
床に物を置かないようにしたり、遊ぶスペースにクッションマットを敷いたりするなどの対策もおすすめです。また、キッチン・玄関・階段などは赤ちゃんにとって危険な場所なので、ベビーガードを設置するなど工夫しましょう。
赤ちゃんの部屋作り【基本のポイント】
赤ちゃんの部屋作りにおいては、過ごしやすい環境作りと万全な安全対策が基本。それらの具体的なポイントを紹介します。
1.赤ちゃんのお世話がしやすい
1日の中で何度も行うのがおむつ替えと授乳。これらを考慮したレイアウトにするとスムーズに動けるはずです。
まずは赤ちゃんが日中過ごすメインスペースとおむつ替えスペースを決めます。どの部屋であればお世話しやすいか、ちゃんと目が行き届くかを考えることが大切です。
次に全体のレイアウトを決めます。赤ちゃんグッズはどんどん増えていくので、あらかじめ十分なスペースを確保した上で整備しましょう。
2.しっかり安全対策ができている
ケガや誤飲の危険がある、コンセント・コード・薬・サプリ・ボタン電池・ティッシュペーパーなどは赤ちゃんから遠ざけるのが基本です。
上の子がいる場合は、それぞれのスペースを確保することも大切。ベビーサークルを設置したり、上の子も同じ部屋で過ごすなら、赤ちゃんはベビーベッドで寝かせたりなど工夫しましょう。
ペットがいる場合も注意が必要です。ペットの尿やフンに赤ちゃんが近づけないようなレイアウトを考えるなど、衛生面には十分気を付けてください。
赤ちゃんとペットがお互いに慣れるまでの間は、ペット用のゲージを設置したり、ベビーサークルを取り入れたりなどの対策を取るのもおすすめです。
安全対策は、赤ちゃんの成長に合わせてその都度見直していくことが必要です。この点については後ほど詳しく説明します。
3.家族みんなが快適に過ごせる
まずは最適な室温と湿度をキープすることが大切です。夏は室温が26度~28度・湿度が60%、冬は室温が20度~25度・湿度が50%~60%になるように調整します。
この際、赤ちゃんに日光やエアコンの風が直接当たらないよう注意が必要です。エアコンや加湿器・除湿器以外にも、スリーパーなどの衣類で調整するなど、臨機応変に使い分けましょう。
赤ちゃんだけでなく家族も快適に過ごせるよう、ライフスタイルに合わせて部屋を作ることも忘れてはいけません。仕事や学校などの関係で起床時間が赤ちゃんと合わせられない家族がいる場合は、赤ちゃんと別で寝れるよう部屋を用意するのも1つの方法です。
家族のほとんどがソファのある部屋を好むのであれば、床との距離が近く安全性が高いローソファにするなど、赤ちゃんを迎え入れると同時に見直すのも良いかもしれません。
赤ちゃんの部屋作り【部屋別レイアウト】
日中遊ぶのはリビング、寝るのは寝室などと、目的に応じて使う部屋を変えることもあるもの。ここでは、赤ちゃん部屋のレイアウトプランやインテリアの工夫の仕方を部屋別に紹介します。
リビング
リビングの部屋作りは、ママが快適に過ごせるかがカギです。
ソファでリラックスするのが好きなのであれば、ソファの前にバウンサーを置くなどしてみましょう。
高さのある椅子やダイニング用の椅子・ソファで過ごすことが多ければ、ベビーベッドやハイローチェアの導入をおすすめします。特にハイローチェアなら座る・寝るともにできる上、テーブル付きの物なら離乳食が始まっても引き続き使えて便利です。
床に直接座ることが多いのであれば、ラグの上にベビー布団を敷けばお世話がやりやすいでしょう。疲れた時には添い寝もできます。
和室
畳はクッション性・吸湿性に優れているので、和室は赤ちゃん用の部屋としてぴったり。
LDKが隣り合っている場合、間仕切りを閉めずにサークルを設置するなどして、いつでもどこからでも赤ちゃんの様子を見られるようにしておくと安心です。
和室での収納は、和室の雰囲気と合わせやすく赤ちゃんがいても安全に使える、やわらかい素材のカラーボックスが適しています。
親自身が敷布団に抵抗がない、むしろリラックスできるようであれば、赤ちゃんの怪我のもとを減らすべく、大人用ベッドは置かないスタイルがおすすめです。
寝室
大人がベッドで寝るなら赤ちゃんをベビーベッドで寝かせるなど、寝るスタイルを合わせるとお世話がしやすいです。この時、赤ちゃんの寝床に物が落ちてきたり家具が倒れてきたりしないか、エアコンなどの風が直接当たらないかを考慮しましょう。
赤ちゃんのお世話を夜中にする際は、専用の照明があると便利。お世話の度にメインの照明を点けると、明るすぎて赤ちゃんのストレスになったり、家族が起きたりすることがあるためです。
赤ちゃんの部屋作り【すっきりおしゃれに見せるコツ】
赤ちゃんグッズで部屋がゴチャゴチャしてしまう可能性も考えられます。そこでここでは、赤ちゃんの部屋をすっきりおしゃれに整理するコツを解説します。
グッズによって収納場所を考える
おむつ・おしりふき・綿棒・保湿用品など、お世話で日常的によく使うアイテムは、無造作に収納するとインテリアの印象が崩れやすくなります。これらは取り出しやすいところで、ボックスやワゴンに入れてまとめておきましょう。そうすると移動する際も楽ですし、使用する頻度の高い各部屋に置いておけば持ち運ぶ手間もなくなるので、散らかりにくくなります。
また、お世話グッズはリビング、ミルクやおやつはキッチンなど、生活導線を考慮して物を配置することも大切です。各アイテムのストックは、ボックス収納や押し入れを活用して「隠す収納」にすると、部屋をすっきり見せられます。
インテリアに合う赤ちゃん用品を選ぶ
赤ちゃん用品や家具は、部屋のインテリアにマッチするものを選びましょう。統一感が出て、よりおしゃれな印象を保ちやすくなります。
頻繁に模様替えできるような環境でないのであれば、子どもが成長してからも大きく変化させなくても済むよう、シックな色味で揃えるのがおすすめです。
安全で快適に過ごせる部屋を準備して赤ちゃんを迎えよう
赤ちゃんが安全に快適に過ごせるようにするためには、安全対策を考えながらライフスタイルに合わせた部屋作りを心がけるのがポイントです。体調が落ち着いたら少しずつ赤ちゃんの部屋作りを開始し、万全の態勢で赤ちゃんを迎えましょう。