
旅先や粗品でもらうことが多い「手ぬぐい」。でも、「どう使えばいいかわからない」と、そのまま引き出しの奥にしまっていませんか? 実は手ぬぐいって日常のあちこちで大活躍する優れものなんです。キッチンで布巾として使ったり、お風呂で「手ぬぐい洗顔」したり、ファッションに取り入れたり――使い方は自由自在。
この記事では、手ぬぐいの使い方を紹介。暮らしに役立つ活用アイデアを解説します。
MOKUJI
手ぬぐいの魅力とは?
江戸時代頃から庶民の暮らしの道具として愛用されてきた手ぬぐい。平織の木綿の布を切って作ったもので、元来、手をぬぐうための布として知られています。でもそれだけではなく多彩な使い方ができるのが手ぬぐいの魅力です。ポイントを紹介します。
吸水性・速乾性に優れている
手ぬぐいは木綿素材で吸水力バツグン。しかも、端が縫われていない「切りっぱなし」だから、乾きも早くて衛生的です。雑菌の繁殖が気になるキッチンやバスルームでも安心して使えます。
薄くて軽い
手ぬぐいはタオルに比べて生地が薄く、畳んでもかさばりません。さらに軽いので持ち歩くのも便利。ハンカチより大判なので、拭きやすいのも魅力です。収納しやすく、防災袋などにも備えやすいですね。
柄が豊富で和の風合いを楽しめる
江戸時代から、花柳界の粗品や、商人の宣伝用など、名入りの記念品として広く使われていた手ぬぐい。今でも日本の伝統柄やお店などの名前の入ったものが多く見られます。
伝統的な柄には
- ・豆絞り
・矢絣
・麻の葉
・唐草
・とんぼ
・ひょうたん
などがあります。加えて、最近は人気のキャラクターのイラスト入りのものもあります。お気に入りの柄で手ぬぐいの特性も実感できれば気分も上がりそうですね。
【手ぬぐいの使い方】定番
定番の手ぬぐいの使い方を紹介します。
ハンカチ
手や顔を拭くのが手ぬぐいの使い方の定番です。ハンカチ代わりに使えるのはもちろん、吸水性と速乾性の高さからフェイスタオルとしても使いやすいです。
手ぬぐいのサイズのままだと使いにくいという場合は、カットして使う方法もあります。
【用意するもの】
・手ぬぐい
・ものさし
・針
・糸
・ハサミ
キッチンの布巾
洗った食器を拭いたり、テーブルなどを拭いたり、手ぬぐいはキッチンまわりでも大活躍。乾きが早いので雑菌が繁殖しにくく、衛生的にも安心です。
ボディタオル
銭湯や温泉で体を洗うときにも便利です。体だけでなく、手ぬぐいは洗顔にもいいんです。
おすすめは、クレンジングいらずでメイクが落とせる「手ぬぐい洗顔」。石鹸を泡立てた手ぬぐいで、なでるように顔を洗うだけ。すぐにツルツル肌を実感できますよ。
直接肌をこするため、使用する手ぬぐいは、木綿かつ無地の無蛍光生地がベスト。手ぬぐいのサイズのままだと大きくて洗いにくい場合は使いやすいサイズにカットするとより洗顔しやすくなります。
- 【用意するもの】
・石鹸
・手ぬぐい
【手ぬぐいの使い方】災害時
手ぬぐいは、非常時の万能アイテムでもあります。数枚用意しておくとケガをしたときなどにも活用できます。災害時の手ぬぐいの使い方を紹介します。
頭巾やマスクに
頭に巻けば、頭巾がわりに。暑いときにも寒いときにも、頭を守りたいときにも便利です。
そのほか、粉塵や花粉、煙などを防ぐための簡易のマスクとしての使い方もできます。
【用意するもの】
・手ぬぐい 数枚
- ・新聞紙
包帯や三角巾も
手ぬぐいは、端を縫製していないため、簡単に手でも割くことができて便利です。昔から手ぬぐいは、草履の緒が切れたり、止血したりする場合の救急処置に広く使われてきました。
また、骨が折れたときは、肩にかけて腕を吊るす三角巾にすることもできます。
【用意するもの】
・手ぬぐい 数枚
熱中症などの対策にも
手ぬぐいは長方形で、首に巻きやすく、保冷剤などを包んで首に巻けば熱中症対策になります。また、寒いときはカイロを包めば首元などを温められます。
【用意するもの】
・手ぬぐい 数枚
・保冷剤またはカイロ
・ハサミ
結露が出にくい保冷剤(3個)
<商品情報・リンク>
結露が出にくい保冷剤(3個)80g 110円(税込) |
https://jp.daisonet.com/products/4531762927572 |
ロープやハンマーがわりに
防災袋に手ぬぐいを数枚入れておくと、いざというときに便利です。手ぬぐい数枚を結んでつなげるとロープとして使うこともできます。また、石などを包んで振ることでハンマーがわりにもなります。
袋がわりにも
袋などがないときは、手ぬぐいで簡易バッグを作りましょう。数か所結ぶだけで簡単な袋が完成します。使い終わったらほどけばまた手ぬぐいとして使用できます。
【用意するもの】
・手ぬぐい
【手ぬぐいの使い方】インテリア
手ぬぐいは「使う」だけでなく、「見せる」楽しみ方もあります。美しい柄や色合いを活かして、空間をおしゃれに演出してみませんか?
タペストリー風に壁にかける
手ぬぐいは美しい色や日本の伝統的な柄のほか、花や自然など季節感あふれる柄も。空いている壁にかけるだけで和の雰囲気や季節感を楽しむことができます。
のれん風にアレンジする
手ぬぐいを2枚つなげて、のれん風にアレンジするのもおすすめ。空間の仕切りとして活躍し、見た目もやさしくおしゃれに仕上がります。
【用意するもの】
・手ぬぐい 2枚
・ミシン
・必要ならのれん棒
木目伸縮式つっぱり棒
のれん棒がない場合は、突っ張り棒でも!
<商品情報・リンク>
木目伸縮式つっぱり棒 110円(税込) |
https://jp.daisonet.com/products/4549131179897?_pos=5&_sid=ff3b61a33&_ss=r |
【手ぬぐいの使い方】おしゃれにも
手ぬぐいは、日常のおしゃれにも取り入れられる優れもの。首元やバッグに加えるだけで、こなれた印象に。
スカーフとして巻く
手ぬぐいはスカーフとしても使えます。手ぬぐいが汗止めになり、服を汗じみから守ってくれます。また紫外線から首を守ってくれるのも嬉しいですね。
【用意するもの】
・手ぬぐい
バッグやアクセントに
手ぬぐいでバッグも作れます。巾着やエコバッグだと切らずに作ることもできます。お裁縫は苦手という人は、バッグの持ち手に結ぶだけでもアクセントになりおしゃれです。
【用意するもの】
・手ぬぐい
・ものさし
・ペンなど
・仮止めをするクリップ
・ミシン
手ぬぐいはどこで手に入る?
和雑貨専門店なら種類豊富
手ぬぐいは、デパートやホームセンターなどでも購入できます。デパートだとちょっと高級な手ぬぐいを取り扱っていることが多く、ホームセンターでは実用的なデザインのものを探すことができます。
おすすめは、和雑貨専門店。高級なものから実用的なものまでデザインも充実しています。お好みのものを見つけられるはず。
ダイソーでも購入可能
「まずは気軽に手ぬぐいを使ってみたい」という人には、ダイソーなどの100均がおすすめ。デザインもおしゃれなものが多く、気軽に購入できる価格も嬉しいですね。
ただし、綿100%ではないので、素材などをよく確認してから購入すると安心です。
綿混手ぬぐい 数字柄
<商品情報・リンク>
手ぬぐい 110円(税込) |
https://jp.daisonet.com/products/4550557364316 |
まとめ|手ぬぐいは暮らしに役立つ便利アイテム
実用的な使い方からファッション、インテリアまでさまざまな使い方ができる手ぬぐい。1枚と言わず数枚手ぬぐいを備えていきたいですね。
暮らしに寄り添う手ぬぐいは、1枚あるだけで毎日がちょっと楽しくなります。ダイソーなどで手軽に手に入るので、ぜひお気に入りを見つけてみてくださいね。