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衣替えをする意味と、しまう前にする大事なことは?来年もお気に入りの服を着よう

洋服の整理をする女性

衣替えとは、季節に応じて衣類を替えたり、衣類を収納する場所を変更したりする作業のことです。また、衣類の状態を確認するという点でも衣替えは大切な作業。本記事では、衣替えをする意味や服を傷めないコツ、カビ対策について解説します。

衣替えをする意味

 

クローゼットを物色する女性

「一人暮らしだから」「面倒だから」と衣替えを行わない人が増えています。しかし、衣替えは単に季節に応じて衣類を入れ替えるだけでなく、さまざまなメリットがあるので定期的に行うのがおすすめ。まずは、衣替えにはどのような意味があるのか、そのメリットについて確認していきましょう。

持っている服の整理ができる

クローゼットやタンスの中の衣類は、いつの間にか増えていきます。定期的に衣類の整理を行なって、収納スペースを確保しましょう。

 

衣替えは、手持ちの衣類の枚数や状態を確認できる大切な作業。購入したのに一度も着ていない衣類や、長期間使っていない衣類など、普段は目につかない衣類の状態もチェックできます。衣替えの際には「サイズが合っているか」「デザインが古くないか」「傷みはないか」などを確認してください。衣替えを機に不要な物を処分できれば、収納場所がすっきりとするはずです。

 

整理することで手持ちの衣類の状態を把握できれば、新しく購入するアイテムが明確になります。「これ以上の衣類は不要」と感じた場合は無駄買いを防げるのも衣替えの嬉しいポイントです。自分の衣類を見直す機会として衣替えを行ってみてください。

クリーニングの出し忘れを防ぐ

衣類に付着した汚れは、時間が経過するにつれて落ちにくくなります。クリーニングに出さずに次のシーズンを迎え、初めて汚れに気づくことになったら大変です。衣類が変色していたり、慌ててクリーニングに出しても汚れが落ちなかったりといったことが起きてしまうかもしれません。衣替えの際にクリーニングに出すべき衣類を取り分けておけば、出し忘れを防げます。次のシーズンも気持ちよくお気に入りの衣類が着られるようにしましょう。

衣替えの時期

ぼかしが入ったカレンダー

時期を決め、ルーティーン化すれば衣替えを忘れることは少なくなります。続いては、衣替えをする時期や具体的な目安について見ていきましょう。「いつ衣替えをしようかな」と迷ったときの参考にしてみてください。

スーツは春と秋の年2回

一般的に、スーツは春夏(4月〜9月)用と秋冬(10月〜翌3月)用の2種類があります。春夏は通気性の良い物、秋冬は保温性の高い物、といったように季節に合わせた素材が使われているのです。快適にスーツを着用するという意味でも、春夏用と秋冬用のスーツを切り替えるタイミングで衣替えを行うのがおすすめ。会社がクールビズを行っている場合は、そのタイミングに合わせても良いでしょう。

普段着は最高気温に合わせて年3回

衣替えは最高気温が安定したタイミングで行うとスムーズです。最高気温が安定していないと、衣替え後に急に寒くなったり、暑くなったりといったことになりやすいので気をつけてください。

 

春は最高気温が15~20℃になったら厚手のコートやセーターをしまい、薄手のジャケットやトップスを出します。夏は最高気温が22℃以上になったら半袖など夏物を出し、冬物をしまうと良いです。冷房対策のために薄手のカーディガンなど羽織るものを用意しておくと安心。

 

秋冬は最高気温が15℃以下になったら夏物をしまい、長袖の服とコートなどの防寒着を出しておきます。秋と冬は一緒に衣替えをしておくと、外出するときなどに体温の調節がしやすく、負担も軽減することができるためおすすめです。気温が10℃以下に下がり、本格的に冬の寒さを感じるようになってきたら、長袖の上にあらかじめ出しておいた防寒着を着用すると良いでしょう。

 

ただし、これはあくまでも目安です。朝と夜で寒暖差が大きい日もあるので、最低気温も確認しながら調整してください。

衣替えに必要な物と手順

引き出しを整理する手

 

手順を間違えると、衣替えに時間がかかることになりかねません。衣替えを始める前に、必要な物や手順についてチェックしておきましょう。基本的な知識を身につけておけば、初めて衣替えをする場合もスムーズに行えます。

衣替えに必要な物

まずは、着ない服を収納するケースを準備します。引き出し式の衣装ケースなら、衣類の量に合わせて数を調整しやすいので便利です。また、どの衣装ケースに何が入っているのか把握するためのラベルも用意します。

 

長期間衣類を保管していると、いつの間にか虫食いが発生することも。防虫剤を使って、虫食いを防いでください。また保管中の衣類にニオイがつくのを防ぐための消臭剤も必要です。夏は湿度や気温が高いため空気がこもり、ニオイがつきやすいので気をつけましょう。

衣替えの手順①しまう衣類と処分する衣類を分ける

次のシーズンも使う衣類と、処分する衣類を分けます。このとき、瞬間的に判断するのがポイントです。長く考えると「もしかしたら着るかもしれない」と処分しない理由を考えやすくなってしまいます。少しでも迷ったら処分するなど、マイルールを決めるのもおすすめです。

 

どうしても判断できない衣類は、保留ケースに入れて次のシーズンに判断する方法もあります。保留ケースに3年以上入っている衣類は処分するべきタイミングだと考えましょう。

衣替えの手順②しまう衣類を洗濯する

洗濯をした衣類でも、落としきれなかった汚れが酸化し変色する可能性があります。特に夏は汗や皮脂汚れが残りやすいので注意が必要。長期間保管する衣類は、再度洗濯するかクリーニングに出します。

 

袖や襟の汚れが目立つときは、液体洗剤の原液や部分用洗剤をつけて洗濯しましょう。黄ばみなどの汚れには、液体の酸素系漂白剤やシミ抜き用の洗剤をつけてから洗うのがおすすめです。

衣替えの手順③防虫剤とともに衣類を収納する

衣類を衣装ケースに入れる際には、四角くたたんでから縦に並べるとシワを防げます。縦に並べた方が取り出しやすいのもポイントです。また防虫剤を衣類の下に置く人がいますが、防虫成分は上から下に広がるのが基本。収納した衣類の上に乗せましょう。ただし、下から上に広がるファンタイプの防虫剤もあるので注意が必要となります。収納スペースに合わせた量の防虫剤を使うことも大切です。使用方法を確認し、適切な方法で使ってください。

衣替えのコツとカビ対策

丁寧にたたまれた衣服

新たなシーズンが訪れ、保管していた衣服を出したときに汚れやカビがあったらガッカリしてしまうことも…。気持ちよくお気に入りのアイテムを使えるように、衣類をきれいに保つコツやカビ対策について学んでいきましょう。

衣類を良く乾燥させてからしまう

衣替えは天気の良い日に行うのがおすすめです。雨の日など、湿度が高い日に行うと衣装ケースの中に湿気を呼び込んでしまいます。衣類が湿気を含んでしまうとカビの原因になりやすいため、衣類が完全に乾いていることを確認してから、カラッと晴れた日に衣替えをしましょう。

 

またクリーニングに出した衣類も要注意。スチームアイロンなどにより十分に乾いていない可能性があります。ビニール袋を外し、陰干しをしてからしまうと安心です。

収納する場所を掃除しておく

衣類をきれいに洗濯しても、掃除をしていない収納場所に保管することで汚れが移りやすくなります。きちんと掃除をしてから衣類をしまいましょう。特に気をつけておきたいのが、衣装ケースの隅にたまりがちな綿ぼこりです。虫が卵を産みつけている可能性があり、保管中に虫食いができる原因に。隅々まできれいにしておけば、お気に入りの衣類を守れます。

スーツもたたんで収納する

クローゼットには使用頻度の高い衣類を掛けた方が効率的です。使用しないスーツはたたんで別の場所へ収納するのがおすすめ。スーツをたたむときに気になるのがシワや折り目です。クッション材として、厚手のタオルやラップの芯などを折り目に挟むと良いでしょう。またスーツの場合は縦に並べるのではなく、上に重ねて収納します。4着までなら重みでシワができるのを防げるので、重ね過ぎには注意してください。

風呂敷で小分けにする

色や素材、袖の長さなど、収納ケース内で小分けにする場合は風呂敷を使うと便利です。1つの衣装ケースにオンシーズンとオフシーズンの衣類を収納する場合は、手前にオンシーズンの衣類、奥に風呂敷でまとめたオフシーズンの衣類を収納しましょう。衣替えの時期が来たら、前後を入れ替えるだけで簡単に作業を終えられます。スキーウエアなど使用頻度が低い衣類は、衣装ケースにしまわず風呂敷にまとめておくだけでも良いです。

 

正しい衣替えでお気に入りの服を長持ちさせて

たくさんの洋服の間で笑顔を浮かべる女性

衣替えは、習慣化することで手持ちの衣類を把握するきっかけにもなります。衣類をしまう前のひと手間で、お気に入りの衣類が長持ちするのも衣替えのメリット。衣替えをして、気持ちよくファッションを楽しみましょう。