愛犬に服を手作りしたいけれど、材料や作り方がわからなくて悩んでいる人もいるのではないでしょうか。犬の服は生地と裁縫道具、型紙があれば初心者でも簡単に作れます。肌寒くなってきた季節にぴったりな愛犬用の手作り服について必要なものや作り方、おすすめの生地、参考になる書籍を紹介します。
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犬の服を手作り!準備すること
まずは犬の服を手作りするために必要なものや、採寸について解説します。愛犬に似合う服を考えながら、準備していきましょう。
材料を用意する
<材料>
- ・生地
- ・裁縫道具(針・糸・ハサミ)※必要に応じてミシン
- ・型紙
使う生地に合った針や糸などを使うと、生地を傷めずきれいに仕上げやすくなります。型紙を一から作るのが難しい場合は、本やインターネット上に掲載されているものを使うのがおすすめです。
犬のサイズを測る
愛犬の体のサイズは、首回り・胴回り・首からお尻までの着丈を測りましょう。首回りや胴回りは苦しくならないようにゆとりを持たせます。首回りは大きすぎると洋服が下にずれてくるため、胴回りよりも小さめを目安にするのがコツです。
<ニット生地で作る場合の目安>
小型犬 | 首回り2cm、胴回りに2~3cm |
中型犬 | 首回り2~3cm、胴回りに4~5cm |
大型犬 | 首回り3~4cm、胴回りに7~8cm |
犬の服におすすめの生地
次に犬が着やすい、おすすめの生地を紹介します。愛犬が快適に過ごせるような生地を選んであげてくださいね。
スムースニット
ニットは、動き回る犬にとってぴったりの生地です。特に、なめらかな肌触りのスムースニットは、伸びが良く洗濯もできるので犬の服に適しています。
また生地がしっかりしていて縫いやすいため、初心者でも扱いやすいでしょう。ニット生地を使う場合は、専用の糸や針があるので合わせて購入するのがおすすめです。
ダンボールニット
表地と裏地を貼り合わせ、ダンボールのような構造をしたダンボールニット。生地がしっかりしているので、しわになりにくいのが特徴です。
保温性も高いため、パーカーやトレーナーなど秋冬の洋服を作る際に向いています。柄は少なめなので、シンプルなデザインが好きな人におすすめです。
天竺ニット
薄くて軽い天竺ニットは、初心者でも扱いやすい生地です。Tシャツやタンクトップ、キャミソールなどに向いていますが、切ったところから捲れやすいといった懸念点も。しかしシンプルな無地から柄物の生地までデザインが豊富なので、選択肢が広がるでしょう。
ミニ裏毛
裏毛は、生地の裏側にループ状の糸がある生地です。なかでもミニ裏毛は、細い糸で小さなループが作られています。スエット生地のように着心地が良く、柄は多め。端からほつれが出やすいので、ロックミシンで作るのがポイントです。
着なくなった洋服
子どもや大人が着なくなった服があれば、それをリメイクして作っても良いでしょう。お揃いの服で作ればペアルックもできます。かわいいデザインを見つけたら、愛犬の服にできるメリットも。肌触りの良いTシャツやニット生地を活用するのがおすすめです。
簡単手作り!犬の服の作り方
準備ができたら実際に服を手作りしていきましょう。さまざまなタイプの服の作り方が紹介されている動画をまとめました。
動きやすい【タンクトップ】
動きやすさ重視の人におすすめなのがタンクトップです。ほつれにくいようニットテープを活用するのがポイント。家庭用ミシンで簡単に作れます。
<作り方>
- 紙をダウンロードし、用紙に印刷して切る
- 生地を二つ折りにして型紙をあて、印を付けて裁断する
- お腹側の生地と、背中側の生地の表面同士を合わせ、肩と横腹を端から1㎝のところで縫い合わせる
- 縫った隣をジグザグ縫いする
- ニットテープ用の生地を必要な大きさに合わせて切る
- 首回り、腕回り、腰回りに縫い付け完成
カジュアルの定番【パーカー】
シンプルでカジュアルなパーカーの作り方です。帽子を被った愛犬は、かわいくなること間違いなし。飼い主や他の犬とお揃いで作るのもおすすめです。
<作り方>
※フード以外はタンクトップの作り方と同様
- フード用の型紙を生地にあてて切る
- フードの縫い代は8mmで縫い、その隣にジグザグ縫いをする
- フードの端に18mmのステッチをかけ、本体にフードを縫い付ける
- 首のところに5mmのステッチをかけ完成
見た目がかわいらしい【フリルスカート】
タンクトップの型紙にフリルを付けたデザイン。ダブルになったフリルがとってもキュートです。一緒におしゃれして、散歩やお出かけに行きましょう。
<作り方>
- タンクトップの型紙にスカートに切り替わる線を垂直に引く
- 引いた線と脇から線の部分までの長さを測り、生地を裁断する
- お腹部分は脇から線までの長さ+2cm長く切る
- フリルは縫い代や端の処理部分も含めて切る
- スカートは縫い代や処理部分を抜いた長さで切る
- 端を処理したフリルに、粗縫いでギャザーを付ける
- 土台にフリルを縫い付け、もう1枚のフリルを縫う
- タンクトップとフリルを縫い合わせる
- 袖や裾のリブを縫い付けて完成
着脱しやすく、あたたかな【ベスト】
着脱が楽なボタンベスト。裏地付きのフリースなので、愛犬もあったかく過ごせます。肌寒い季節でもお腹や脇などを冷やす心配もありません。
<作り方>
- ベストの型紙を使って生地を裁断する
- 生地を中表にして肩の部分を縫う
- 次に脇を縫い、脇と背中中央にくる端にロックミシンをかける
- 生地の表を上にして置き、両端(リブを挟む部分だけ)を3.5cm裏返して印を付ける
- リブを首回り・袖部分のサイズに合わせてカットし、両端をカーブにカットする
- リブを縫い付け、ロックミシンをかける
- 腕用のリブも同じように縫い付ける
- プラスナップやマジックテープなどを付けて完成
犬の服を手作りするなら、この本がおすすめ
犬の服を手作りするときは、書籍を参考にするのもおすすめです。たくさんの書籍の中から、初心者でも参考にしやすいものを選びました。
いちばんやさしい手作りわんこ服
裁縫初心者の人におすすめな一冊です。基本的な生地や型紙について丁寧に記載されています。初心者だけではなく、難しくて途中で作ることを断念した人にもおすすめです。8サイズの型紙付きで、さまざまな犬に対応しています。教科書として参考にしてみてはいかがでしょうか。
作るのカンタン 平らなワンコ服 12か月
ミシンを持っていない人にやさしい、手縫いでの作り方を紹介した一冊です。小型犬向けの内容で、着脱しやすいエプロンタイプのデザインが多く記載されています。季節に合わせたイベント用のデザインもあるので、ハロウィンやクリスマスに合わせた服も作れます。首輪やハーネスの作り方もあるため、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
愛犬のために世界に1つしかない素敵な服を手作りしてあげよう
手作りの犬の服は、基本を抑えれば初心者でも作ることができます。自分で作れば世界にたった一着しかない愛犬のための服ができるため、愛着も湧くでしょう。愛犬にぴったりなサイズと快適な生地選びにこだわれば、着心地の良い一着となるはず。今回紹介した動画や書籍を参考に、オリジナルの洋服を作ってみてくださいね。