ジメジメとした空間では、気分が憂鬱になり集中力が続かないとお悩みではないでしょうか。また、湿気が溜まっているとカビやダニが発生しやすく、衛生的に不安に感じていませんか。そこで、この記事では湿気による影響とおすすめの湿気対策について紹介します。湿気が気になる梅雨や冬場でも快適に過ごすためにぜひ参考にしてください。
湿気が高くなる季節と原因
室内の湿気が高くなる主な2つの季節とその原因について紹介します。
梅雨
梅雨は雨が多く空気中の湿度が高くなるため、室内の湿度が高くなります。カラっと晴れることもあまりなく、一度たまった湿度がそのまま残り続けやすい傾向です。また天気も良くないため、室内で洗濯物を干す家庭も増えると思いますが、こちらも湿度が高くなる原因です。
冬場の気温差
冬は空気が乾燥していますが、外と暖房を付けている室内の気温差で結露しやすくなります。結露によって窓などに付いた水分がサッシや床にたまってしまいます。ふき取っておかないとカビの原因となります。
湿気による影響
湿気が多いとどのような影響があるのか3つのポイントを紹介します。
不快感や体調不良
梅雨の時期に湿度が高いとより蒸し暑くジメジメと感じられ、それだけで体力が消耗しやすくなります。ちょっとした運動や家事などで、息切れや疲れを感じてしまいます。寝室の湿度が高い場合は寝つきが悪くなって睡眠不足になってしまうことも。また洗濯物を室内干しをする時に湿度が高いと、なかなか服が乾かず生乾き臭の原因となります。
カビの発生
湿度が高いと心配されるのがカビの発生です。お風呂・キッチン・洗面所などの水回りは特にカビが生えやすくなります。カビが生えるために必要な条件は栄養・水分・温度・酸素の4つの要素があります。カビは湿度が60%以下であれば、発生を抑えることができますので目安にしてみましょう。
カビが生えてしまうと、アレルギー性鼻炎・夏型過敏性肺炎・気管支肺アスペルギルス症などの病気の原因となります。また、湿度が高いと食品にもカビが生えやすくなり、食中毒の原因となりますので注意が必要です。
ダニなどの害虫の発生
ダニはフケやカビなどをエサとして高温多湿の場所で繁殖します。カビと同様に湿度は60%以下では生きられませんので、湿度を下げることで発生を防ぐことができます。家の中にいるのはヤケヒョウヒダニやコナヒョウヒダニというチリダニが大部分で、チリダニの死骸やフンに反応するアレルギーを発症しやすくなります。一部のツメダニと呼ばれるダニは人の体を刺して赤みやかゆみを引き起こすこともあります。
おすすめの湿気対策
湿度が高すぎるのを解消するおすすめの方法やグッズを紹介します。季節や湿気を取りたい場所によって使い分けてみましょう。
まずは換気
湿度を下げる一番簡単で効果的な方法は換気をすることです。空気の通り道を作るためには、向かい合う2か所の窓やドアを開けることがおすすめです。特に新築の住宅は気密性が高いため、室内の空気がこもりやすい点に注意したほうが良いでしょう。どうしても窓が開けづらい場合は換気扇を付けておくと、空気が入れ替わりやすいです。
クローゼットや押入れの中の湿気が気になる場合は、閉め切らずに開放させて空気をこまめに入れ替えると効果的です。また雨の日は外の方が湿度が高いのではと考えがちですが、意外と室内の方が湿度が高くなる傾向ですので、雨が吹き込まないようにしてしっかりと換気を行ってください。
扇風機やサーキュレーターで室内の空気を循環
窓を開けて換気をしても、どうしても湿気がたまりやすい狭い空間やクローゼットには扇風機やサーキュレーターを使って空気を循環させることがおすすめです。クローゼットや押入れに向かってサーキュレーターを使用すると、湿度を下げることができます。
また、扇風機やサーキュレーターを使うとエアコンの効率を上げて、電気代の節約にも繋がります。特に除湿モードは電気代が高くなる傾向ですので、なるべく電気代を下げるためにも使ってみてはいかがでしょうか。
場所ごとに湿度を下げるグッズを使用
最近では湿度を下げるためのグッズが多く販売されています。湿気でお悩みの場所に合わせて選んでみてください。
除湿剤
クローゼット・下駄箱・洗面所の収納など狭い場所の湿気対策には除湿剤がおすすめです。使い捨ての除湿剤の中にはシリカゲルが入っていて、1~2か月程度湿気を吸収する働きがあります。その他シートタイプや消臭機能付きなど幅広いラインナップがあり、場所によって使い分けができます。
除湿機
除湿機には大きく分けて4種類あります。
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コンプレッサー式
- エアコンの除湿モードと同じ原理で除湿するため、夏場におすすめ。
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デシカント式
- 除湿機内にある除湿剤をヒーターを使って繰り返し使用する方式。温かい空気が出るため冬場におすすめ。
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ハイブリッド式
- コンプレッサー式とデシカント式の両方を兼ね備えている。本体が大きく価格が高め。
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ペルチェ式
- 他のタイプよりも小型が多く電気代もかからないため、クローゼットなど狭い空間におすすめ。
寝室など静かな場所で使用したい場合は、デシカント式やペルチェ式が動作音が小さいためおすすめです。
珪藻土グッズ
珪藻土とは表面にある無数の穴に水分を吸収し自動で水分を吐き出す呼吸のような働きを半永久的に行う素材です。珪藻土によって湿気を吸収することによって、カビが生えにくくする効果もあります。
速乾性とお手入れの簡単さが人気となり、お風呂のマットやコースターが多く販売されています。その他湿気が溜まりやすい調味料入れの中に入れる珪藻土グッズもあり、スプーン型だと計量スプーンとしても使うことができます。
布団乾燥機
布団は毎日使用し汗を吸い取っているため、カビやダニが発生しやすいです。湿気対策は外に天日干しするのが一般的ですが、天気や花粉によって毎日干すのは難しいでしょう。そこで、布団乾燥機があれば毎日手間をかけずに布団の湿気対策を行うことができます。
身近なもので代用も
湿気対策として家の中にある身近なものを代用することができます。
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新聞紙
- 新聞紙を始めとした紙類は湿気を吸収する働きがあり、くしゃくしゃと表面積が大きくなるように丸めてから湿気が気になる場所に置いておくと効果的です。
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凍らせたペットボトル
- 1.5L程度の大きさのペットボトルの中に水を入れて凍らせたものを梅雨などのジメジメした季節に置いておくと除湿効果があります。ペットボトルに結露することで空気中の水分が減るという、エアコンの除湿機能と同じ原理です。
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重曹
- 空き瓶などに重曹を入れて湿気が気になる場所に置いておくと、重曹が水分を吸収し固まります。固まった重曹は掃除などに使えます。
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炭(竹炭)
- 炭は周りの湿度が高いと水分を吸収し、湿度が低いと水分を放出する働きがあります。湿度を一定に保つ働きを行い、効果が薄れてきた場合は一度天日干しをすると半永久的に使用できます。
快適な空間を作るために湿気対策をしよう
梅雨や気温差の大きい冬場は、どうしても湿気がたまりやすくなってカビやダニが発生してしまうことがあります。今回紹介した湿気対策を取り入れて、室内を快適に過ごせるようにしてみましょう。