DIYを始める時は、自分に合った工具を少しずつ揃えていくことが大切です。本記事では、工具の選び方やDIYに欠かせない基本の工具、あると便利なおすすめ商品、うまく収納するためのヒントなどを紹介します。ぜひ自分に合った工具選びと、楽しいDIYライフの参考にしください。
DIYの工具選びのポイント
DIYに使う道具は、自分が使いやすいかを基準にして選ぶことが大切です。ここでは、DIYの工具を選ぶ際のポイントについて見ていきましょう。
自分に合ったサイズを選ぶ
機能性が高い工具が、自分にとって使いやすいとは限りません。工具の重さやサイズが自分に合っているかの確認は必須条件です。工具を握った時のフィット感がある、余計な力を使わずに作業できる工具を選びましょう。
電動ドライバーなどは、バッテリーを含めるとかなりの重量になります。手になじみやすい小型で、軽量なものだと作業がしやすいです。
必要な工具を徐々に揃えていく
必要だと思って一気に購入しても、結果的に使わず無駄になることもあります。作業を始める前に必要な工具を調べて、その都度用意する方が安全です。自分のスキルアップに合わせて、レベルの高い工具を増やすのも、DIYの醍醐味と言えるでしょう。
レンタルで使い心地を試す
電動工具は値段が高いものが多いため、使用頻度が低いうちは購入せず、ホームセンターなどのレンタルサービスを利用するのも良いかもしれません。自分に必要かを判断する際に利用するのもおすすめです。
DIY初心者が最初に揃えるべきおすすめ工具
まず揃えるべきは、DIYの「三種の神器」と言われている、「電動ドリル」「差し金」「ノコギリ」です。ここでは、これらの工具の解説とおすすめの商品を紹介します。
1.電動ドライバードリル「充電式ドライバドリル
DF030DWX」
穴開けやビス打ちができる工具です。電動を使えば、ネジ締めの作業時間が大幅に短縮でき、仕上がりもきれいになります。
電動ドライバーにはドリルドライバーと、よりパワフルなインパクトドライバーの2種類ありますが、簡単なDIYなら使いやすく音も静かなドリルドライバーでも十分です。
【充電式ドライバドリル 10.8V 1.3Ah バッテリー2個付き/マキタ】
機体の長さや重量を抑え、小型・軽量ボディを実現したドライバードリル。バッテリーが付いて約0.9kgと、女性でも扱いやすい設計です。 電圧は10.8Vですが、7.2Vのように軽快で、14.4Vぐらいのパワー感があります。ボディが小さいので、狭い場所や手の届きにくい所でも快適に作業がでるのも魅力です。
2.差し金「曲尺小型 サンデーカーペンター 黒色 30×15㎝ 表裏同目白目盛」
差し金は寸法を測ったり、まっすぐな線を引いたりするだけでなく、しなりを利用して曲線を描ける工具。直角はもちろん、45度や30度、60度の線も引けるのでとても便利です。
【曲尺小型 サンデーカーペンター 黒色 30×15㎝ 表裏同目白目盛/シンワ】
黒地に白の目盛りが付いているので、数字が見やすいのが特徴です。コンパクトなので持ち運びが簡単で、工具箱にも収納しやすいでしょう。鉄製で通電性があるため、電気に触れる場所では注意が必要です。
3.ノコギリ「ライフソー9寸目265」
木材用のノコギリには、木目に対して平行に切る縦挽き用と、垂直に切る横挽き用の2種類あります。長い木材を短く切るDIYが多くなりそうなら、まずは横挽き用のノコギリを準備しましょう。
【ライフソー9寸目265/ゼットソー】
縦・横・斜め挽きができ、木材のカットに適しています。刃渡り(刃の長さ)やピッチ(刃の間隔)、アサリ幅(刃が外側に交互に開く幅)のバランスが取れていて使いやすく、初心者や力の弱い女性にもおすすめ。錆び防止用の表面加工が施されているので、メンテナンスが苦手な人でも安心です。
DIYの幅が広がる便利な工具
基本の3点以外の工具もあれば、DIYの幅が広げられます。ここでは、さらに作業の効率が上がりそうな工具の解説と商品を紹介します。
1.クランプ「クイックレバークランプ 150」
クランプは材料を切ったり、接着剤が付いた木材を乾かしたりする際の固定アイテムです。材料が固定されていないと作業中にずれやすくなりますが、クランプがあればしっかりと固定できます。手を使わずに材料を固定できるので、安全の面から考えても便利でしょう。
【クイックレバークランプ 150/KDS 】
クランプにはさまざまな形状があり、ホールド力も異なります。なかでも、ワンタッチで力強い締め付けが可能なクイックレバークランプはおすすめです。本体はアルミダイキャストを使用し、曲がりにくい堅固な金属製バーで、200kgほどの締付け力があります。
2.インパクトドライバー「インパクトドライバ MTD001」
インパクトドライバーは、ネジを回転させながら打撃力を加えて打ち込む電動工具です。犬小屋やウッドデッキなど、大きなものを作る時に購入を検討してはいかがでしょう。インパクトドライバーのバッテリーは大型で重いので、長時間の作業をするなら軽量タイプかコード式をおすすめします。
【インパクトドライバ MTD001/マキタ】
パワーと小型化を追求したインパクトドライバー。バッテリー式ですが、軽量なのでドリルドライバーと同じような感覚で使えます。1.5Ahのバッテリー2本と充電器付ケース付きです。
3.ジグソー「コンパクト オービタルジグソー KS701PE-JP」
電動ノコギリの一種で、曲線や切り抜きにも対応しています。電動ノコギリは他にも種類がありますが、ジグソーは比較的安全で、使いこなすとさまざまな場面で活用できて便利です。使う時にブレード(刃)を取り付ける必要がありますが、ワンタッチで取り付けられるタイプも増えています。
【コンパクト オービタルジグソー KS701PE-JP/ブラックアンドデッカー】
ワンタッチでプレートの脱着が簡単にできて、初心者でも安心のジグソーです。従来製品よりも7%ほど小さい設計で、使いやすく作業効率も上がります。ブレード3種と集塵機アダプター、平行定規付きです。
4.サンダー「サンダ MS-30B」
木材や金属の研磨、錆び落とし、塗装前の下処理に使われる工具です。大きい木材の研磨にサンダーを使うと作業効率がぐっと上がります。粉塵が大量に発生するので、集塵機に接続可能なもの、または集塵機能付きのものがおすすめです。
【サンダ MS-30B/リョービ】
本体とグリップが握りやすい形状で操作性が高く、コスパも良好です。付属品として木工用ペーパー(#100)が1枚付いています。別販売品の集塵ノズルと集塵ホースを使えば、集塵機との接続が可能です。
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DIY用の工具の収納方法
かさばる電動工具やサイズがバラバラなハンドツールなどは、工具箱での収納が難しいものです。ここでは、おしゃれで使い勝手の良い工具収納のヒントを紹介しましょう。
1.壁面ディスプレイ収納
まずおすすめするのは、ボードやワイヤーネットを壁に取り付け、工具をディスプレイ式で収納する方法です。きれいに整理できるだけでなく、工具がどこにあるか一目でわかるので実用性が上がります。ただし、先が鋭利な工具や重い工具は安全性を考慮して、別の収納方法を考えましょう。
2.ワゴン収納
よく使う工具は厳選し、まとめてワゴンに収納するのがおすすめです。
キッチンワゴンを活用したり、使いやすいサイズでDIYしたりするのも良いでしょう。キャスター付きのワゴンであれば、移動が便利になります。
ホコリが付きやすい開放型のワゴンは、工具箱と組み合わせると衛生的に。側面にワイヤーネットを取り付ければ、収納力が増して使い勝手も良くなります。
自分に合った工具を手に入れてDIYを楽しもう
工具は使いこなして自分の手になじむほど愛着が生まれます。そうすると、さらにDIYにトライしたくもなるでしょう。自分に合った工具を少しずつ増やし、いろいろなDIYを楽しんでください。