遮熱カーテンは、熱を遮る以外にもいろいろなメリットがあり、商品によって期待できる効果は異なります。本記事では、遮熱カーテンの仕組みやメリット、失敗しない選び方、おすすめ商品、お手入れ方法などを紹介します。機能的でおしゃれな遮熱カーテンを取り入れて、快適な住環境を作りましょう。
MOKUJI
遮熱カーテンの仕組みとメリット
遮熱カーテンは、窓からの冷気や太陽の熱を和らげるアイテムです。最初に、遮熱カーテンの基本的な仕組みとメリットについて紹介します。
遮熱カーテンの仕組み
遮熱カーテンは、ステンレスやアルミ、遮熱糸といった素材を加工して作られています。日差しを反射し、熱を遮る効果があるのが特徴。使用する素材や加工のやり方、光の通り方などは、メーカーによってさまざまです。
遮熱糸は、特別なポリエステルの繊維を用いることが多いです。細かな網み目や織り目を作ったり、通常とは異なるコーティングをしたりなど、熱を遮る効果を上げるための工夫が凝らされています。
【メリット①】冷暖房の効果がアップ
窓は頻繁に熱が出たり入ったりする場所です。そこに遮熱カーテンを取り入れることで、窓との間に断熱材のような空気の層を作り、窓から侵入する冷気を遮ったり、室内の温かい空気が外に漏れるのを防いだりしてくれます。そのため、冷暖房の効きが良くなる可能性があるのです。
【メリット②】節電効果がある
窓から熱が出たり入ったりすることが多い場合、エアコンや暖房を必要以上に働かせないと適温にならないことがありますよね。遮熱カーテンを活用すれば冷暖房の効率が上がり、使用時間が短縮できたり、設定温度の上げすぎや下げすぎも防げるかもしれません。
【メリット③】ドレープとレースから選べる
厚手のドレープカーテンにも薄いレースカーテンにも、遮熱加工された商品が存在します。そのため、どちらか一方、もしくは両方取り入れるなど、ライフスタイルに合わせて選べますよ。
ドレープタイプは、高密度な繊維で作られた厚手の生地により、高い遮熱効果を期待できるのが特徴です。また、レースタイプは適度に日差しを室内に入れながらも熱を遮ります。リーズナブルな価格が多く、気軽に試せるのも魅力です。
遮熱カーテンの失敗しない選び方
自分にぴったりなカーテンを見つけるためには、ライフスタイルや住環境などを考慮することが大切です。ここでは、失敗しないおすすめの選び方を紹介します。
基本①ライフスタイルに合わせて選ぶ
基本的な効果を理解した上で、自分の生活様式に合ったものを選ぶのが基本です。昼間、室内で過ごすことが多い場合はレースタイプが良いでしょう。ドレープタイプより熱を遮る効果は下がりますが、適度に光を取り入れながら涼やかな空間を作れます。
日が落ちてから帰宅することが多い場合は、ドレープタイプがおすすめです。日中に入り込む熱を遮り、室内の温度が過度に上がるのを防げます。また、自宅で洗濯したい人はウォッシャブルタイプを選んでくださいね。
基本②住環境を考えて選ぶ
ドレープタイプとレースタイプの特徴と、住んでいる家の環境から選ぶことも大切です。日差しが比較的やわらかく入ってくる部屋であれば、レースカーテンでも十分でしょう。天気さえ良ければ、カーテンを閉めた状態でも部屋が過度に暗くなることもありません。
しかし、強い日差しによって熱がこもりやすい部屋の場合は、ドレープカーテンをおすすめします。また、冷気が入り込みやすい部屋にも、高い繊維密度でしっかりとした遮熱性を発揮する厚手のカーテンが良いでしょう。
【ここも要チェック】UVカット付きかどうか
日当たりの良い場所では、窓の周りに設置した家具や床などが日焼けする場合があります。UVカットタイプなら、そういった大切なものを日焼けから守れるので、おすすめです。
【ここも要チェック】レースカーテンの透け感
特殊な糸を使った遮熱レースカーテン生地の場合は、通常よりも厚手です。そのため部屋の中が暗く感じたり、景色が見えにくくなったりといったことも。
特に遮像効果のあるタイプは透けにくいので、イメージとは異なる雰囲気になる可能性が考えられます。サンプルで試す他、お店のアドバイスも参考にして決めてください。
- 部屋の模様替えで新たな空間を。雰囲気を変えるのに便利なアイテムとは
おすすめの遮熱カーテン3選
ここでは、種類豊富な遮熱カーテンのなかでも特におすすめの3商品を紹介します。購入を検討する際の参考にしてくださいね。
mini labo 両面プリント遮光・遮熱カーテン フォーク
2004年にパリで誕生したmini laboは、雑貨や食器、アパレルなどを手掛けるブランド。植物や動物をモチーフにしたデザインが魅力です。
風に揺れるたびにさまざまな絵柄が見え隠れして、たくさんの表情を見せてくれます。日中のプライバシーを守ってくれるミラー機能付き。
aiika ナチュラル ノルディック フォレスト
北欧をモチーフにした、温かみのあるデザインが特徴的なオーダーカーテンです。遮熱や断熱以外に、遮光2級の効果を備えています。ウェーブを保つ形状記憶加工が施されているため、洗濯機で丸洗いできるのも嬉しいポイント。
ニトリ ミラーレースカーテン エコオアシス
長さ調節が可能なアジャスター付きのミラーカーテンです。遮熱効果はもちろんのこと、UVカット率95.1%なので紫外線が強い季節も安心。他には保温効果や、匂い・菌を酸化分解する光触媒効果があります。家庭で洗濯できる手軽さも魅力です。
|
ドレープカーテン・レースカーテンのお手入れ方法
窓際に取り付けるカーテンは、意外とたくさんのホコリや汚れが付着しています。洗濯をせずにいると見た目が悪くなるだけでなく、ハウスダストの温床につながる可能性も。ここでは、日常的にやっておきたい基本的なお手入れ方法を紹介します。
洗濯表示のチェックと下準備
-
- 洗濯機で洗えるか手洗いのみか、洗濯表示を確認する。
- 掃除機で吸ったり、窓の外ではたいたりしてホコリを取る。
- カーテンフックを外す。
- 目立つ汚れがある場合は、洗剤をつけて落としておく。
生地によっては色落ちする可能性があるため、洗剤は目立たない場所で試しましょう。また、カーテンフックがついたまま洗うと、生地に引っかかって傷つく原因になるので要注意です。
自宅で洗えないものであればクリーニングに出してください。目立った汚れがなければ、部屋を掃除するついでに掃除機でカーテンのホコリを取るなどするだけでも良いでしょう。
ドレープカーテンのお手入れ方法
-
-
- 山折り・谷折りを繰り返し、洗濯ネットのサイズに合わせて折りたたむ。
- 手洗いコースや弱水流コースなど、ドライコースを選択し、おしゃれ着洗剤を入れたら洗濯をスタート。
- 30秒以内で軽く脱水を行う。
- シワを伸ばしてカーテンレールに取り付け、自然乾燥させる。
-
汚れがひどい場合は、洗濯の際に酵素系漂白剤を使ってください。脱水は生地を傷めやすいので、30秒以内に終えるのがポイント。また、カーテンに使用される生地は熱の影響を受けやすいものが多いです。乾燥モードや乾燥機は避けましょう。
レースカーテンのお手入れ方法
-
-
- ドレープタイプと同じように折りたたみ、洗濯ネットに入れる。
- 40~50℃のお湯を洗濯槽にため、1リットルに対して粉末の酵素系漂白剤5グラムと粉末洗剤5グラムを溶かしホワイトニング液を作る。
- 洗濯ネットに入れたカーテンを30分つけ置きし、脱水する。
- 液体洗剤を入れ、毛布コースなど水量の多いコースで洗う。
- 30秒以内に脱水をしてカーテンレールに干す。
-
白いレースは汚れが目立ちやすいので、ホワイトニング液でつけ置き洗いをするのがコツです。ちょっとしたひと手間で、よりきれいな状態に仕上がりますよ!
遮熱カーテンを賢く選んで快適な毎日を過ごそう
同じように見えても、遮熱カーテンにはさまざまな種類があります。使用する部屋に合った効果を発揮するか、しっかり確かめながら商品を選ぶことが大切です。お気に入りの遮熱カーテンを手に入れて、快適な暮らしを手に入れましょう。