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Jan 25, 2023

【2月の花】花屋が教える、花いっぱいの2月におすすめの花と飾り方|くらしの花図鑑

2月の代表的な花といえば「ラナンキュラス」「ポピー」「アネモネ」「パンジー」「球根」「ヒヤシンス」「ムスカリ」「チューリップ」「スカビオサ」「桜」「コデマリ」「スイートピー」「フリージア」「スイセン」などです。
花屋さんにお花がたくさん溢れる2月。中でもおすすめの、心ときめくお花を紹介します。

2月に飾りたいお花Best5

1:ラナンキュラス

入手しやすさ ★★★★★
長持ち度   ★★★✩✩
ドライ向き  ★★✩✩✩
ラナンキュラスは繊細な花びらが美しいお花
一見バラのように見えますが、光に透けるほど薄くて繊細な花びらが特徴です。
花びらの枚数が多いので、開くにつれてふんわりとしたボリュームを楽しむことが出来ます。
花びらに艶のある品種「ラックス」が最近は人気
最近は品種改良が進み、たくさんの品種が生まれています。
中でも人気なのが「ラックス」と呼ばれる品種。
ワックスを塗ったようなつるんとした光沢を持つ花びらが美しく、形もフリルからポピーに似た形までさまざまです。
落ちた花びらは押し花に
吊るして作るドライフラワーには向きませんが、押し花にしやすいお花です。
落ちてしまった花びらをキッチンペーパーに挟み、本などで重しをのせて一週間ほど放置するだけで完成します。
作った押し花は、透明のフォトフレームの中に散りばめるように挟むと、とても美しいインテリアに。クリアタイプのスマホケースに挟んでもかわいいですよ。

2:ポピー

入手しやすさ ★★★★✩
長持ち度   ★★★★✩
ドライ向き  ★✩✩✩✩
くねくねの茎とポップな色合いは唯一無二
ポピーの特徴はなんと言っても、ポップでかわいらしい元気な色合い!
オレンジや黄色、濃いピンクなど、見るだけで心がウキウキするようなカラーバリエーションです。
細くてくねくねした動きのある茎も相まって、個性的で唯一無二の魅力を持っています。
固い蕾から花が開く過程を楽しめる
ポピーは一般的に蕾の状態で出回っていることが多いです。
黒い産毛の生えた蕾は、見る人によっては奇妙に感じるかもしれませんが、中から出てくるお花は本当にかわいいんです!
蕾から、しわくちゃでかわいい色合いの花びらが覗きはじめた時には、赤ちゃんに出会えたような愛おしい気持ちになります。
色々な色でカラフルに生けてみて
ポピーは蕾の状態で出回り、色がわからないことが多いのですが、色が選べる場合でもぜひ、カラフルな色合わせで複数本買ってみてください。
ポピーにしかない唯一無二のポップでキュートな色に、元気をもらえますよ。

3:アネモネ

入手しやすさ ★★★✩✩
長持ち度   ★★★✩✩
ドライ向き  ★✩✩✩✩
アネモネの語源はギリシャ語の「風」
早春を告げる風が吹く頃に花が咲くことから、ギリシャ語の「anemos(=風)」が語源のお花です。
光によって花が開いたり、閉じたり
アネモネは明るさによって開いたり閉じたりする不思議なお花。
花の中心にある黒い部分が光を感知し、明るい時に開き、暗くなると閉じます。
毎日姿を変えるので、見ていてとても楽しいお花です。
フリル状の葉っぱもかわいい
アネモネの葉っぱはフリル状になっているので、他のグリーンと合わせなくても十分バランス良く飾ることが出来ます。
カラーバリエーションも多いので、アネモネだけを飾るだけで様になりますよ。

4:パンジー

入手しやすさ ★★✩✩✩
長持ち度   ★★★✩✩
ドライ向き  ★✩✩✩✩
地植えのイメージ?いえ、切花もあります!
パンジーといえば鉢に植えられているお花のイメージがあるかと思います。
実は、年々切花のパンジーも増えてきているんです。
パンジーはフリフリの花びらがとにかくかわいい!!
切花のパンジーは地植えのパンジーに比べて、フリフリした花びらがとにかくかわいいのが特徴。
品種改良によって、絶妙なニュアンスカラーやグラデーションカラーなど、おしゃれな色も増えており、人気が増しています。
単体を複数本でも、別のフリフリと合わせても◎
パンジーの茎は短くかなり繊細なため、一輪で生けると心もとない印象になってしまいます。そのため、飾るときは複数本飾るのがおすすめ。
パンジーだけで数本〜10本飾るだけでかわいく飾れます。
また、スイートピーやスカビオサなど、同じくフリル感のあるお花と合わせても相性抜群。
とにかくかわいい雰囲気が好き!という方にはおすすめです。

5:球根(ヒヤシンス、ムスカリ、チューリップなど)

入手しやすさ ★★★★✩
長持ち度   ★★★★★
ドライ向き  ✩✩✩✩✩
切花ではないですが、今の時期しか手に入らない!
最後にご紹介するのは、球根!
切花ではありませんが、ぜひこの時期に手に入れて頂きたいお花です。
多く出回っているのが、ヒヤシンス、ムスカリ、チューリップなど。
球根を買ってきたら、透明なグラスに浅く水を張って球根を入れるだけでOK。
球根の部分に水が浸かると腐ってしまうので、根っこの部分のみに水が浸るようにしてくださいね。
成長過程を見れるのがとにかく楽しい
球根の醍醐味と言ったら、なんと言っても成長過程が楽しめること。
花が全くない状態から、すくすく茎を伸ばし、少しずつ花開いていく様子を楽しむことができます。
切花よりも長く楽しむことができるのが嬉しいポイントです。
二番花まで楽しめるお花も
中でもヒヤシンスは一つ目の花が咲いたあとも、二番花と呼ばれる蕾がスタンバイしています。
二番花が伸びはじめてきたら、一番花は根本から切り、二番花が成長するための場所を譲ってあげましょう。
切ったあとの一番花は花瓶に移して、切花として他のお花との組み合わせを楽しむことができますよ。

2月のお花に合わせたい、おすすめのグリーン

ゼンマイ

山菜でよく知られるゼンマイですが、切花もあります。
真っ直ぐ伸びた茎に、くるくると渦を巻いたような形のグリーン花材です。
独特な形がおしゃれな雰囲気に仕上げてくれるだけでなく、濃いめの色で全体を引き締める役割も。
巻きの部分が花よりも少し高めになるように生けると綺麗にまとまります。

リキュウソウ、ハゴロモジャスミン

リキュウソウやハゴロモジャスミンのような動きのある「つる」状のグリーンは、春のふんわりしたお花と相性抜群。
ふんわり感をさらに立体的に魅せてくれます。

フローリストが考える自宅に飾る際のポイント

①アネモネ+ゼンマイ

前述の通り、アネモネは単体でかわいく生けることができるのですが、
アネモネのフリル状のかわいい葉っぱと、ゼンマイの独特の形との相性がとても良いんです。
アネモネ:ゼンマイ=3:1くらいにするとバランス良く生けることができます。

②ラナンキュラス+パンジー+リキュウソウ

やさしい丸みのあるラナンキュラスも、パンジーと相性が非常に良い組み合わせです。
リキュウソウのような「つる」状のグリーンも合わせることで動きが出て、さらに可憐な印象にしてくれます。

2月のお花におすすめの花瓶

試験管型フラワーベース
試験管が連なったようなフラワーベースは、一本一本にお花を入れるだけなので、簡単におしゃれに生けることができます。
アネモネやポピー、ラナンキュラスなど、色違いを複数本生けて楽しめるお花とよく合います。
お皿やトレーの上に小瓶をmix
今月紹介したお花は小さく可憐なものが多いので、それを生かして、小ぶりな花瓶にささやかに生けてみるのがおすすめ。
小さな花瓶を集めてトレーの上に2〜3個並べると、とてもかわいい雰囲気になります。

2月のお花に合わせたい小物

 

見た目ときめくチョコやお菓子
2月のイベントと言えばバレンタイン。
いろいろなお店で、いつもは買えないようなかわいいスイーツに出会えます。
せっかくなので自分用に買って、お花と一緒に飾ってみてはいかがですか?
お花とかわいいスイーツ、見ているだけで幸せな気持ちになれるはず。
お香と一緒に、ご自愛タイム
寒さが一段と厳しくなる2月。
お花で視覚、バレンタインのチョコレートで味覚を満たしたら、お香で嗅覚を満たしながら、自分を労わる時間も作ってみてください。
おしゃれなお香とお花は見た目の相性も抜群です。

いろいろなお花に出会える2月。心もときめかせて

2月は一年の中でも特にたくさんのお花に出会える時期です。
春らしいやわらかいお花にきっと心ときめくはず。
お気に入りのお花と一緒に、たっぷり自分を甘やかす時間を作ってくださいね。

花と緑をこよなく愛するお花屋さん。 日々の暮らしがちょっぴりハッピーになるような、花や緑との関わり方をお届けします。

花屋WAKAflower(わかフラワー)