ダイエットや健康管理に役立つ体重計。最近では、さまざまな項目を測定してくれたり、スマホと連動して記録をつけてくれたりなど、多機能な体組成計が増えています。そこで本記事では、自分にぴったりの体重計の選び方を解説するとともに、おすすめの商品についてもご紹介します。
体重計と体組成計の違い
自分の体の状態を知るのに大変便利な体重計と体組成計は、それぞれ機能面に違いがあります。購入する前にそれぞれの特性を把握しておきましょう。ここでは、体重計と体組成の違いについて解説します。
体重計
体重計の役割は、体重を測ることだけです。機能が限られている分、比較的低価格で購入できます。アナログタイプとデジタルタイプの2種類があり、アナログタイプは電池要らずで壊れくいのが特徴です。
体組成計
体重だけでなく、体脂肪率・基礎代謝量・内臓脂肪・筋肉量・BMI測定・推定骨量・体年齢など、さまざまな項目を測定できるのが体組成計です。
それぞれの数値の進捗をチェックできるので、ダイエットや筋トレの心強いサポート役にもなります。
体組成計の選び方のコツ
数ある商品の中から自分にぴったりの体組成計を見つけるためには、計測目的に合った機能が搭載されているかどうか、に着目するのがポイントです。ここでは、体組成計選びのコツについて解説します。
使用目的で選ぶ
使用する目的によって、計測すべき項目は異なります。まずは、健康維持・トレーニング・ダイエットなど、使用目的が何かを考えてみましょう。
- ・健康維持目的:内臓脂肪のレベルや肥満度(BMI)・基礎代謝量・体年齢を把握できる物が良いです。オーソドックスな体組成計であれば、5,000円程度で購入できます。
- ・トレーニング目的:体の部位ごとに筋肉量を測定できる本格的な物がおすすめです。 測定した数値をもとに筋トレのメニューを考えられます。また、スマホと連動できる機能が付いていれば、こまめな進捗確認が楽になるでしょう。
- ・ダイエット目的:基本的な測定項目に加えて、骨量・骨格筋の割合などが測定できる物がおすすめ。50グラム単位で細かく測れる物であれば、わずかな変化も見逃しません。
測定方法を確認する
体脂肪を測定する際は、微弱電流を体内に流します。微弱電流を流す測定点はメーカーや機種によって異なり、足だけの物もあれば、両手タイプや、片手タイプなどさまざまです。より正確な測定を行うためには、計測点の多い物を選ぶと良いでしょう。
なかでも計測点が多いのは、両手両足測定タイプです。ただし、置き場所の問題もありますから、本体の大きさ・収納場所などを事前にチェックすることをおすすめします。
使いやすさ・機能を確認する
体重計の使いやすさのポイントとなるのが電源スイッチの位置です。上面に電源スイッチが付いていると、使うたびにかがんでスイッチを入れなければなりません。
この面倒を避けるなら、フットスイッチ式の物が便利です。同じように、個人キーなども足で操作できるとより便利でしょう。
1つの体組成計を家族で使用する場合は、登録人数も要確認。家族の人数より登録人数が少ないと、誰かが毎回入力し直す必要があります。ただし、正確に測定できるのはほとんどが17歳以上なので、小さな子どもは登録人数に含めなくてOKです。
また、機能としておすすめなのがスマホ連動です。使用目的に応じて、スマホ連携機能が搭載されている体組成計を選んでみてください。
体組成計のおすすめ機能!スマホ連携
測定結果を簡単にチェック・管理したい人は、スマホ連携機能が付いた体組成計がぴったりです。ここでは、スマホ連携機能の概要とメリットを紹介します。
スマホ連携機能とは
スマホ連携機能とは、体組成計とスマホをBluetoothやWi-Fiで通信させる機能のこと。使用前に、スマホに専用のアプリをインストール。連携が済んだら、体組成計のデータがスマホに転送されます。
スマホ連携のメリット
一番のメリットは、スマホで測定結果を見たり管理したりできることでしょう。なかには測定結果をグラフ化してくれる物もあり、体の変化を把握しやすくなります。データを自動で転送する機能が付いた物が多く、わざわざ自分で記録する必要がないのも魅力。
転送されたデータをもとに、ダイエットや筋トレのメニューを考えられるので、体型維持にも役立つでしょう。
iPhone用アプリ「ヘルスケア」との連動
iPhone4S以降のiPhoneには「ヘルスケア」というアプリが搭載されています。体組成計の中には、専用アプリとこの「ヘルスケア」を連動させられる物も。これを使えば複数のアプリのデータを一括で確認できるので大変便利です。
おすすめの体組成計9選
体組成計の選び方が分かったところで、おすすめの体組成計を紹介します!自分にぴったりの体組成計を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。
TANITA(タニタ)|インナースキャンデュアル RD-913
筋肉の量や質を総合的に評価してくれる体組成計です。ダイエット目的で使用するのはもちろんのこと、アスリートの鍛錬にも役立ちます。また、クールでスタイリッシュなデザインも魅力的です。
- 測定可能項目:体重・体脂肪率・BMI・内臓脂肪レベル・筋肉量・基礎代謝量・体内年齢・体水分率・推定骨量
- スマホ連携:可
TANITA(タニタ)|体組成計BC-765
文字高が30ミリと大きく、立った状態でも数値を確認しやすいです。また、乗るピタ機能搭載で、体組成計に乗った人が誰なのかを自動的に識別してくれます。登録人数は最大5人まで可能です。
- 測定可能項目:体重・体脂肪率・BMI・筋肉量・内臓脂肪レベル・基礎代謝量・体内年齢
- スマホ連携:不可
オムロン|カラダスキャン HBF-228T
厚さ28ミリのスリムタイプ。登録人数は4人、体重は100gグラム単位で計測が可能です。約4秒で測定結果が出るほか、タッチセンサーで電源をON・OFFできるなどの魅力もあります。
また、子どもアルゴリズム搭載で6歳から使用できるので、小さい子どもから大人まで家族みんなの健康管理に役立つでしょう。
- 測定可能項目:体重・体脂肪率・内臓脂肪・骨格筋率・基礎代謝・体年齢・BMI
- スマホ連携:可
Panasonic(パナソニック)|体重・体組成計EW-FA24
「乗るだけID」によって、乗っただけで電源が入り、乗った人を識別します。さらに前回のデータと比較して一定の減少が認められると、液晶にキラキラが出現。また、目標値を設定できたり、現在と過去のデータを比較表示できたりするので、ダイエットのモチベーションをさらに高めてくれるでしょう。
- 測定可能項目:体重・体脂肪率・内臓脂肪レベル・皮下脂肪率・基礎代謝・BMI・筋肉レベル・骨レベル・体年齢・体幹バランス年齢
- スマホ連動:不可
TANITA(タニタ)|体組成計インナースキャン50 BC-316
50グラム単位で精密に測定してくれる体組成計です。体重の減少が急激な場合は通知が出る便利な仕組みも特徴的。本体は27ミリと薄型で、乗りやすいだけでなく収納もしやすいので、置き場所に困りません。
- 測定可能項目:体重・体脂肪率・BMI・内臓脂肪レベル・筋肉量・基礎代謝量・体内年齢・推定骨量
- スマホ連携:不可
ドリテック|体重体組成計 BS-910
登録可能人数が12人と多く、大家族でもみんなで使えます。コンパクト設計でありながら、最大150キロまで対応している点も魅力的。また、天板部分がガラス素材なので、汚れを拭き取りやすくお手入れが簡単です。
- 測定可能項目:体重・体脂肪率・体水分率・筋肉量・推定骨量・基礎代謝量
- スマホ連携:不可
オムロン|カラダスキャン HBF-256T
体重を50グラム刻みで細かく測定できる体組成計。スマホと連動が可能なので、データの管理に大変便利です。
本体に乗るだけで、人を自動で識別してくれるので測定がスムーズ。子どもアルゴリズム搭載で6歳から測定が可能なので、小さな子どもから大人まで幅広く使えます。
- 測定可能項目:体重・体脂肪率・骨格筋率・BMI・基礎代謝・体年齢・内臓脂肪レベル
- スマホ連携:可
オムロン|カラダスキャン HBF-701
登録可能人数4人の体組成計で、4人家族で使用するのに便利です。体重と部位別の皮下脂肪・骨格筋率の変化をチェックし、4段階で表示できる「MYダイエット判定」機能を搭載。ダイエットに特化した体組成計と言えるでしょう。
- 測定可能項目:体重・体脂肪率・体脂肪率判定・内臓脂肪レベル・体年齢・骨筋率・皮下脂肪率・BMI・基礎代謝
- スマホ連携:不可
ドリテック|体組成計 レイズ
丸みのあるおしゃれなデザインが特徴の体組成計。スタンド付きで立てて収納できるので、場所を取りません。本体下部にくぼみが付いており、運ぶ際に持ち上げやすいのもポイントです。
- 測定可能項目:体重・体脂肪率・BMI・体水分率・筋肉量・推定骨量・基礎代謝量・内臓脂肪レベル
- スマホ連携:不可
測定項目別チェックポイント
ダイエットや健康管理など、使用目的によっても必要な機能や測定の単位も違います。改めて、体組成計の測定項目別に、目的のチェックポイントを確認しましょう。
体脂肪率
体内にある脂肪の割合のこと。0.1%単位で測定する物が多く、最大で75%まで測定できます。高い・標準・低いといったレベル判定を行ってくれる物であれば、より自分の体の状態を理解しやすいでしょう。
基礎代謝量
人が活動するために最低限必要とするエネルギー消費量のことで、脂肪・筋肉量などの体組織から1日の総エネルギー消費量を計算します。ダイエット目的で体組成計を使うなら、欠かせない測定項目です。
内臓脂肪
内臓周りに付いた脂肪をレベルで表示するもの。30~59段階までのレベル設定が一般ですが、メーカーによってはレベルの設定に違いがあります。このレベルをもとにした、標準・高いなどの判定機能が付いている物であれば、体の状態がより分かりやすくなるでしょう。
筋肉量
筋肉組織の重さのことで、メーカーによって100gグラム単位表示、段階表示、筋肉率など、表示の仕方がまちまちです。その他、体の部位別に測定ができる物もあります。
BMI測定
入力した身長と測定した体重から算出される肥満度のこと。なかには数値だけでなく、やせ・標準・肥満の段階を表示する物もあります。
推定骨量
骨全体の中に含まれるカルシウムなどの量を指し、100gグラム単位で表示するのが一般的。骨粗しょう症が気になる年齢の人は、予防のためにも推定骨量の測定がおすすめです。
体年齢
基礎代謝と体組成を元にして算出した平均年齢のこと。実年齢と体年齢の差を知りたいなら便利です。
自分に合った体組成計を探そう
高機能な物が多く、選ぶ時に迷ってしまいますよね。ポイントは、どのような機能が付いているのか、どのような使い方をするのかです。
いくら機能が充実しているといっても、必要以上の機能は宝の持ち腐れになってしまいます。まずは目的をはっきりさせて、それに応じた機能が搭載されている体組成計を選んでください。