コダワリの家 vol.1~家族と暮らす~

いつも帰る場所だからこそ、おうちは自分のこだわりで満たしてみたい。
でも、自分だけではなく家族みんなが居心地のいい空間を目指したいですよね。
今回は「家族と暮らす家」をテーマにデザイナーの佐野慎さんのおうちと暮らしぶりから、
その魅力とコダワリに迫ります。

家主:佐野 慎さん

年齢:39

家族構成:奥さんとお子さん2人(長女6歳/ 長男1歳)の4人家族

職業:グラフィックデザイナー

間取り:3LDK

エリア:東京都板橋区

この家との出会い

賃貸住宅だと、DIYも含めた部屋づくりに制限を感じていたという佐野さん。

環境選びにもコダワリがあったそうです。

西日のきれいな景色が購入の決め手

現在の住まいに決めたきっかけはなんだったのでしょうか。

「子供が生まれたタイミングで居を構えて長く住むことを前提にした生活をしたいと思い、購入に踏み切りました。」

この家を選んだポイントは、間取りが自由に決められるということと、大通りに面していなくて静かで安全なところなのだとか。

家族で 暮らす家ならではのコダワリです。

 

「中でも決め手になったのが、西日がキレイだったこと。昔から夕方の日差しがすごく好きなんですよね。」

おうちの前の路地は近所の人たちとのコミュニケーションの場にもなっていました。
同世代のお子さん同士で遊ぶことも多いため、子どもたちだけで安全に遊べるのは子育て世帯の大きなメリットです。

部屋づくりと DIY を始めるまで

戸建てを購入して良かったことは「自分の好きな空間を作れる」という事。

「もともとインテリアにコダワリがある方なのですが、賃貸の時と違い、しばらく住むことを前提としているので大掛かりな DIY にも力が入ります。」

きっかけはデザインのお仕事

部屋づくりにはまったきっかけは前職で建築関係のパンフレットなどをデザインしていたところから。独身時代はアジアンテイストのインテリアでそろえていたんだとか。

独身時代から連れ添ってきた鹿の頭を模した壁掛け。 今のお部屋にもマッチしています。

 

今のナチュラルテイストは、インテリア情報誌(Come home!)に影響を受けたんだとか。

家の購入をきっかけにDIYを始める

本格的に DIY をはじめたのは家を買ってからという佐野さん。

 

「どうしても無機質になってしまう窓に木枠を付けようと思い立ったのがきっかけです。そこにお気に入りの雑貨を置いています。」

家を注文する段階からカーテンレールを付けないように頼んでいたんだそう。

0 から自分好みにできるのが佐野さんにとっての DIY の魅力です。

シンプルになり過ぎず、落ち着いた雰囲気で配置されている雑貨たち。
やわらかい陽の光が印象的に映ります。

「まだまだ素人なので、自分で仕上げるところと既製品との組み合わせのバランスをみて、ダサくならないように気を付けています。」

部屋づくりのこだわり

「一人暮らしをしていた時はアジア系のインテリアにもはまったのですが、今は長く住むことも考えて飽きないように、自然やナチュラルさを意識しています。」

こちらの棚もDIYで取り付けたそう。 無機物に有機物を組み合わせてナチュラルさを演出しています。

ぬくもりを感じる「キッチンカウンター」

佐野さんの一番のお気に入りがこのキッチンカウンター。 木のぬくもりが感じられ、食器や調理器具の魅せる収納がより引き立ちます。

 

 

「もともと白いビニールクロスだったものを板張りして、塗装しました。部屋の雰囲気が一気に変わったので満足しています。吊下げている照明もまだまだ増やしたいところです。」

 

佐野さん自身も立つことの多いこのキッチン。

毎日仕事終わりに地道に板を貼っていったのだとか。

時を超える「アンティーク雑貨」

 

アンティークの雑貨には様々なストーリーが詰まっています。

佐野さんもその魅力に取りつかれた一人。

「昔からアンティーク雑貨が好きで集めているのですが、どこにどうやって置こうか考えている時がすごく楽しいんですよね。」

 

「この春はコロナの影響でなくなってしまいましたが、東京蚤の市には有給を取って1 日中入り浸っています。コレ!というものに巡り合える瞬間がたまりませんね。」

 

ほかにもロハスフェスタやアンティーク系の雑貨店にも定期的に巡っているそうです。

 

 

「ハサミ一つにしても、何十年、下手すると 百年前に作られたものでも全然使える!ということに感動しますよね。すごくわくわくしてきませんか?」 と佐野さん。1930年前に作られたというハサミも切れ味そのままで使用できます。

 

誰かの生活に寄り添っていたものが人の手を渡って自分の生活の中にやってくる… そのわくわく感が佐野さんにとってのアンティークの魅力だそう。

 

「売られている時点では使い方が明記されているわけではないので、出会った時に、自分の家でどうやって使うかを想像しながら選ぶのが楽しいです。」

こちらはもともとどこかの窓だったそう。
潜水艦の窓のような丸くてかわいらしいフレームも小物置きとして使われています。

アンティークの持つ独特の風合いを組み合わせてひとつの世界が出来上がっています。

職人のコダワリが詰まった「チェスト」

おうちの中でも存在感を示していたこちらのチェスト。 無垢材の質感が部屋にマッチしています。

「このチェストがお気に入りなんです。家具職人さんが 1 つ 1 つ手作りされている 『二―ルド』で購入したもので、最近個人的に注目しています。使い勝手と質感がとても気に入っています。テレビボードも欲しいんですよね。」

 

「DIY をして自分の好きなものを作るのもこだわりですが、大きめの家具なんかはち ゃんとしたものを購入して、全体的に素人感が出ないようにしています」

『二―ルド』ではデザインと無垢材にこだわりをもつ職人さんが1つ1つ手作りしているそうです。

無垢材でつくられた家具は、同じ商品でも色や筋等の表情が異なり、個性があってとっても素敵です。

こどもと共生する家

こどもと暮らす家では収納やインテリアの統一感など、自分だけの生活ではないからこその悩みや工夫も。

お互いが過ごしやすい空間にする

 

とことんコダワリたい!という思いはありながらも、家族にとっても良い空間を作ることを心がけているという佐野さん。

 

「部屋づくりのコダワリと子供の散らかし具合はなんとか折り合いをつけていかないといけませんね。家具の角に付けるクッションも、インテリア的には付けたくない、けど付けないわけにはいかない…みたいな。」

 

自分だけの生活ではないからこその悩みも。

今の悩みはこどものおもちゃが無限に増えていくことなのだとか。

 

「子供部屋もあるのですが、やっぱりリビングで遊ぶ方が多いですし、子ども用品や子どもが作った作品なんかもどんどん増えていきますよね。今度は子どもが幼稚園で作ってきたものをディスプレイできるコーナーを作るつもりです。」

 

インテリアにコダワリがあってもそこは除けずに共生できるような工夫で乗り越えるのが佐野さん流。

インテリアに馴染む作品ディスプレイは、子どもとのコミュニケーションのきっかけにもなりそうです。

子どもと勤しむ DIY の日々

佐野さんが何か作っていると子どもたちは興味津々。

危なくない範囲でお手伝いをしてもらっているのだとか。

 

自粛期間で外出できない時期には、家の壁をチョークボードペイント。

端は板張りをして間延びしないように見せています。

水色のペイントが部屋のアクセントになりながら、大きなお絵描きボードにお子さんは大喜びです。

ついにこの間は子供用の DIY が楽しめるおもちゃをせがまれたのだとか。

「自分でも家の中に色々作りたいみたいで、何か作っては『パパ、これ何だと思う ―?』なんて聞いてきます。親としてはちょっと嬉しいですよね。もう少し大きくな ったら本格的な DIY を一緒にできるのが楽しみです。」

部屋づくりに終わりはない…!今後の予定は?

「まだまだ一部しかできていないので、壁の色を変えたり、やりたいことのイメージはどんどん湧いてきます。3 階建てなので、階ごとにコンセプトを変えるのも面白そうです。」

 

現在の1階はこんな感じ。

 

 

「1階がほとんど手つかずなので、大きい本棚が置ける趣味部屋を作りたい」と、

今後の部屋づくりに思いを馳せている佐野慎さん。

「ワクワク」して「トキメク」部屋づくりのいちばんのコダワリは、家族への愛情だったのではないでしょうか。

コダワリの詰まった部屋づくりの 3 か条

とことんこだわるためには決まりも必要。

佐野さんが大事にしている 3 つのルールをお伺いしました。

①ものに情を持ちすぎない。捨てるものは捨てる
②ないものは自分で作る
③子どもにとって良い空間を心がける

 

自身のコダワリと家族の生活が共生する家ならではの 3 か条は最近特に意識しているのだとか。

 

生活感を無理やり無くすのではなく、自身がときめくものだけを残していけば、

いつでも自分のコダワリに囲まれたお部屋になりそうです。

 

おわりに

家族との共生も大切にしている様子から、愛情を感じる家づくりをされている佐野さん。

今回佐野さんのお家を拝見して、コダワリのものに囲まれることで「ワクワク」や「トキメキ」を常に感じられる部屋づくりをしてみたくなりました。

 

個人的にはものを買って中々捨てられなかったり、とりあえずで間に合わせたりすることがあるのでじっくり自分の好きなものに寄り添う時間を作るところから始めてみたいです。

 

 

interview&writing&photos Aoyama Mizuki

奈良県出身 神奈川県在住。

趣味はアートと旅行と観葉植物。

休日はドライブして新しいところに出かけたり、お絵描きして過ごしています。

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