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Mar 11, 2022

あの家政婦マコが5分レシピを考案!冷凍食品とは思えない本格アレンジ3選

安くて調理も楽チンで、しかも日持ちもする冷凍食品は私たちの強い味方。昔は「身体に悪そう」「美味しくない」というイメージもありましたが、今は「冷食なのに美味しい!」とインターネットで話題になる商品も。

でも、種類も増えていて「何を手に取ればいいかわからない」という声も…。日持ちして食品ロスもしづらいからこそ、しっかりと調べて失敗のないお買い物をしたいですよね。

ということで今回、プロの料理家に「冷凍食品を上手く使うコツ」をインタビュー。選び方やおすすめ素材、手抜きに見えないひと手間アレンジまで教えてもらいました!

教えてくれるのはアイデア料理家のmakoさん

 

料理研究家・栄養士・フードコーディネーター・野菜ソムリエとして活躍。「家政婦マコ」として『ヒルナンデス!』(日本テレビ系列)などテレビにも多数出演。家庭で簡単に真似できるレシピ本も多数出版しており、売上累計35万部を突破している。Instagram

メリットだらけの冷凍食品

 

アイデア料理家として、バラエティやワイドショーに出演する機会も多いというmakoさん。お仕事で冷凍食品を食べ比べすることもあり、気に入った商品はプライベートでも購入して、日々の食卓に並べることも多いんだとか。

 

「さまざまな冷凍食品を食べてきましたが、ここ最近は本当に美味しい商品が増えていますね。メーカーさんたちの企業努力を感じるというか、同じ商品でも昔より進化を感じるものも多いです。

 

イチから作ると手間がかかってしまうものは、冷食を活用しています。エビ寄せフライとか、ヒレカツとか。ご時世的に外食しづらいので、食卓のレパートリーが増えてありがたいですよね」

栄養バランスも優れている

手早く一品追加できるのは冷凍食品のいいところですが、栄養価やカロリーが気になるという人もいるのではないでしょうか。

 

「裏面にきちんとカロリーや栄養価が記載されているものが多いので、スーパーのお惣菜を買うよりはカロリー管理しやすいと思いますよ。

 

生のものより栄養価が低いということもありません。むしろ野菜や果物に関しては、原料が安い=旬の時期に獲れたものを使っていることが多いので、時期の外れた生のものを買うより、栄養価が高いこともあるんですよ」

mako家ヘビロテの冷凍食品

 

「冷凍食品そのものが身体に悪いということはないので、旬ではない野菜や下処理が面倒なものなどは、率先して冷凍食品を使います。保存期間が長く一気に使い切らなくてもいいので、食品ロス対策にも有効です」

 

必要な量だけ取り出せる冷凍食品を上手く使って、家庭での料理を時短することも多いそう。では、冷食賛成派のmakoさんの冷凍庫には、どんなものが入っているのでしょうか。

下処理が面倒な「さといも」もラクラク使える!

 

「冷凍食品なら、面倒な皮むき処理はもう終わった状態です。さといもは入っているだけで手が込んだ料理に見える魔法の食材。

主な旬は秋冬なので、冷凍食品で買っておくと便利ですよ」

量の多い「ブロッコリー」は冷食でロス対策

 

「料理の添え物として、少しだけ使いたいブロッコリー。ひと房買うと量が多く飽きやすいので、冷凍食品でストックしておくと便利です。

冷凍だと味しみも良くなっているので、調理時の大幅時短が可能です」

固くて処理が大変な「かぼちゃ」も調理しやすい!

 

「とにかく皮むきや種取りが大変なかぼちゃ。結局、生で買ってもレンジ処理など手間が必要ですよね。

でも、冷凍ならすぐ使えます。素材さえ用意できればアレンジの幅も広い食材なので、我が家も常に冷食でストックしています」

冷凍の方が時短しやすい「豚バラ肉」

 

「メニューを選ばない豚バラ肉は、いろんなメニューに少しずつでも使いたいという人も多いはず。

細切れになっているものを買っておけば、一枚一枚はがしたり、小さく切ったりというちょっとした手間がなく少量ずつでも使うことができます。レンジ解凍も必要ないので、フライパンに直接入れてガッツリおかずもぱぱっと調理できます」

5分以内で完成!makoさん直伝・冷食アレンジレシピ

 

ここからはお待ちかね。最強の家政婦としても活躍しているmakoさんが、5分以内でできちゃう冷食アレンジレシピを伝授。

時短レシピとは思えないほど手が込んで見えるメニューばかりで、食卓が華やかになることまちがいなし!

お酒のつまみにも「絶品よだれ唐揚げ」

〈材料〉

・冷凍からあげ:10個

(A)

・きざみネギ:大さじ3

・きざんだミックスナッツ:大さじ1

・焼肉のタレ:大さじ1

・ポン酢:大さじ1

・ラー油:大さじ1/2(辛いものが苦手な場合はごま油)

〈作り方〉

①冷凍からあげを電子レンジで指定時間加熱

②①をAで和えたら完成

mako’sポイント

 

「焼き肉のタレやポン酢など、そのままでも美味しい調味料を合わせることでまるでお店で食べる本格的な味に!ミックスナッツを入れることで、食感も楽しくより手が込んでいるように見せることができますよ」

夜食にピッタリ「焼きおにぎりの和風ピリ辛チーズドリア風」

〈材料〉

・冷凍焼きおにぎり:2個

・とろけるチーズ:2枚

・七味:少々

〈作り方〉

①焼きおにぎりを電子レンジで指定時間加熱

②①にとろけるチーズをのせ、オーブントースターでチーズがとろけるまで3分ほど焼き、七味を振りかけたら完成

mako’sポイント

 

「トースターがなければ魚焼き器などでもチーズに焦げ目をつけることができます。ポイントはチーズをケチらずたっぷり乗せること。お好みで量を増やしたり、チーズの種類を変えてみるのもアリ!」

“あと一品”に嬉しい「ほうれん草の韓国風茶碗蒸し」

〈材料〉

・冷凍ほうれん草:大さじ4

・卵:1個

・水:大さじ2

・ニンニクチューブ:4cm

・白だし:大さじ1/2

・ごま油:大さじ1/2

〈作り方〉

①耐熱容器に卵を入れてよく混ぜる

②その他の材料をすべて耐熱容器に入れて混ぜ合わせる

②ふんわりラップをし、電子レンジ600wで2分半ほど卵に火が通るまで加熱したら完成

mako’sポイント

 

「卵はあまり泡立てず、切るようにかきまぜるのがポイント。レンジ調理ですが、爆発することもないので安心してくださいね!」

冷凍食品を上手に使って、健康で彩りのある食卓を

なんと調理時間15分で、3品のごちそうを生み出してくれたmakoさん。冷食メニューで心配されがちな「手を抜いている感」もなく、しっかり野菜も使った健康メニューを提案してくれました。

 

「冷凍食品は上手く使えば、家庭の食卓をコスパ良く効率良く彩ってくれるので、ひとり暮らしの人にもご家族にも強い味方になってくれると思います。

誰しも、毎日全品を冷食で済ませようということにはならないじゃないですか。ポイントで上手く使えば、栄養バランス良く品数を増やすことができます。冷凍食品だからと毛嫌いせず、自分の生活に合った取り入れ方を選べば生活が豊かになりますよ」

 

ちょい足しアレンジしたり添え物に使ったり、日々の料理を助けてくれる冷凍食品。使い方を理解すれば、料理のレパートリーも大きく広がりそうですね!

 

 

Photo_Takumi Shinoda(go relax E more) Interview & Text_Shiori Mikuni Edit_Yasushi Shinohara