豊かな香りと味わいが特徴的な紅茶。紅茶の種類はとても豊富で、産地によって風味が異なります。そこで本記事では、紅茶の種類やその特徴・茶葉の選び方などを紹介するとともに、ティータイムに食べるお菓子と相性の良い茶葉についても解説します。ぜひ茶葉選びの参考にしてみてくださいね。
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紅茶は大きく分けて3種類
紅茶と一言で言っても、大きく3種類に分けられます。まずは、それぞれの紅茶がどんな物であるのか、種類別に概要を紹介します。
①産地別茶葉のみを使った紅茶
紅茶は、産地によって味が異なります。産地ならではの紅茶は、1種類の茶葉だけで作られており、他の茶葉とはいっさいブレンドされていません。そのため、「ピュアティー」と呼ばれ、紅茶の名前に産地名がそのまま使われています。
②数種類がブレンドされた紅茶
産地や収穫時期が異なる茶葉を組み合わせているのが「ブレンドティー」です。組み合わせ方は豊富で、どの茶葉の個性も活かされ、新しい味の紅茶に生まれ変わります。
③フレーバーを足した紅茶
ベースとなる茶葉にフレーバーをプラスした紅茶が「フレーバーティー」です。フレーバーの種類は、フルーツ・ナッツなどさまざま。よく知られる「アールグレイ」は、中国系の茶葉にベルガモットオイルを組み合わせた物で、フレーバーティーに含まれます。
本記事では次項より、上記3種類の中でも「産地別紅茶」にスポットをあてて、詳しく紹介します。
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産地別! 主な紅茶の種類と特徴
自分好みの茶葉を選ぶ際は、それぞれの紅茶が持つ特徴をしっかり押さえておくことがポイントです。ここでは、主な紅茶の種類と特徴を産地別に紹介します。
①インド【ダージリン・アッサム・ニルギリ】
紅茶生産国の中でも最大の産出国であるのがインドです。
- ◆ダージリン
- 世界三大紅茶の1つで、マスカットのような爽やかな香りを楽しめます。1年に3回収穫され、収穫時期によっても風味が異なるのが特徴的です。
- ◆アッサム
- コクと甘みをしっかり感じられます。ミルクとの相性が良く、ミルクティーにして飲む人も多いです。
- ◆ニルギリ
- コクだけでなく、爽やかな香り・適度な渋みを感じられます。別の異なる風味をプラスすることで、ニルギリの魅力がより引き立つので、レモンティーやミルクティーにして飲むのもおすすめです。
②スリランカ【ウバ・ヌワラエリヤ・ディンブラ】
世界一の茶葉輸出国であるのがスリランカ。スリランカで作られる茶葉の総称を「セイロン」と言います。なかでも代表的な物が以下の3種類です。
- ◆ウバ
- 世界三大紅茶の1つ。「ウバフレーバー」と呼ばれている、ウバならではの花のような香りを楽しめます。
- ◆ヌワラエリヤ
- 緑茶のようなほど良い渋みと、上品さが感じられる茶葉です。
- ◆ディンブラ
- セイロン茶の代表格で、香りと味のバランスが整っています。ストレート・ミルクティなどいろいろな飲み方と合うので、その日の気分によって飲み方を変えるのも良いでしょう。
③中国【キーモン】
中国は茶葉の原産国で、代表的な物がキーモンです。「キーマン」「キームン」とも言われ、世界三大紅茶の1つとして挙げられます。生産量が少なく高級な茶葉で、控えめでほど良い渋みと花に似た香りが特徴的です。
④ケニア【ケニア】
茶葉の生産量は世界でもトップクラス。ケニアは比較的クセが少なく、マイルドな味わいの茶葉です。
紅茶の飲み方と相性の良い茶葉の種類の選び方
好みに合わせて飲み方を変えられるのも紅茶の魅力。ここでは、代表的な飲み方とそれに合う茶葉の選び方を解説します。
【ストレートティー】香り・風味で選ぶ
茶葉本来が持つ香り・味・色をダイレクトに感じられる飲み方です。ダージリン・ヌワラエリヤ・ディンブラのような、味・香りともにすっきりとしている茶葉を選ぶと良いでしょう。飲む際は、長めに抽出してみてくださいね。
【レモンティー】色の濃い種類を選ぶ
レモン果汁や輪切りのレモンを入れた物がレモンティーで、さっぱりとした口当たりと爽やかな風味を楽しめます。
酸性のレモンと反応することで、紅茶本来の色が薄くなってしまうので、場合によってはその見た目から美味しさを感じられないことも。そのため、ディブラ・ニルギリなど色味の濃い茶葉を選ぶと良いでしょう。
ただし、レモンを入れたら数秒後に取り出すようにしてくださいね。入れたままにしておくと、レモンの渋みが出てくるため、紅茶本来の味が変わってしまいます。
【ミルクティー・チャイ】コクのある物を選ぶ
紅茶にミルクをプラスした物がミルクティー。チャイはインド式のミルクティーのことで、濃い紅茶にたっぷりのミルクと砂糖を入れます。
ミルクの風味に勝てるような、アッサム・ウバ・ディンブラ・ケニアなど、コク・風味がより強い茶葉がぴったりです。濃厚な風味を楽しみたければアッサム、爽やかですっきりめの味わいにしたければ、ウバ・ディンブラを組み合わせると良いでしょう。
ティータイムにおすすめ! お菓子と相性の良い紅茶の組み合わせ
紅茶は、相性の良いお菓子を合わせることで、さらに美味しさや味わいを感じられます。最後に、楽しいティータイムのおともにおすすめのお菓子を紹介します。
クリーム系の洋菓子×アッサム・ウバ
ケーキやシュークリームなど、油脂が多いクリーム系の洋菓子には、味わい深いアッサム・ウバなどがぴったり。ストレート・ミルクティーのどちらと組み合わせても良いですが、口の中をすっきりさせたければ、ストレートで飲むのが良いでしょう。
さっぱりとした和菓子×ダージリン・ヌワラエリヤ
紅茶は洋菓子と組み合わせるイメージがあるかもしれませんが、和菓子とも相性が良いです。日本茶を飲むイメージで、ダージリン・ヌワラエリヤなど、日本茶に近い風味・渋みがある物を選びます。ストレートティーで飲むことで渋みが活きるので、より和菓子とのマリアージュを楽しめるでしょう。
クッキーなどの焼き菓子×ダージリン
焼き菓子にはダージリンがおすすめですが、飲み方によって融合の仕方が異なります。
ストレートティーと焼き菓子を組み合わせて食べると、口の中に残るバターの脂肪分を流せるので、すっきりとした後味になるでしょう。一方、ミルクティーと組み合わせると、焼き菓子のバターとミルクの風味が融合し、旨味が広がります。
好みに合わせて飲み方を変えるのも楽しいですね。
チョコレート×アッサム・ウバ・ディンブラ
チョコレートは濃厚な味わいが特徴的なお菓子で、ミルクティー・ストレートティーと組み合わせるのがおすすめです。
甘さやミルク感が強いチョコレートであれば、味わいが強いアッサム・ウバを、ビターチョコレートであれば、アッサム・キーモン・ディンブラなどの、苦味と渋みが抑えられた紅茶を選んでみましょう。
紅茶の種類・飲み方を知り、至福のティータイムを
紅茶はほっと一息つきたい時におすすめのドリンク。産地ごとに異なる味を楽しめるだけでなく、飲み方や組み合わせ方を変えて、何通りもの味に仕上げられるのも紅茶の魅力です。紅茶の種類や飲み方・茶葉の選び方を追求し、さらに自分の好みに合う茶葉を見つけて、素敵なティータイムを過ごしてくださいね。
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